中小企業診断士に簿記の知識は必要なの?
中小企業診断士の受験科目に財務・会計があります。財務・会計の勉強にあたって簿記の知識があったほうが良いといわれます。
あなたも聞いたことがあると思います。
中小企業診断士を目指す方で、簿記を勉強しようかな、と迷っている方もいるかと思います。
そんな方の悩みに答えます。
この記事を読むと、中小企業診断士を受験するにあたって、あらかじめ簿記を勉強しておいた方が有利であることがわかります。
また、将来独立した際にも、簿記の勉強が役に立つことがわかります。
Contents
中小企業診断士試験に簿記の勉強は必要なの?
記事の内容
- 財務・会計という科目の特性
- 中小企業診断士を目指す上で簿記を勉強するメリット(3つあります)
- 中小企業診断士を目指す上で簿記を勉強するデメリット
私は、事前に簿記の勉強をしていたので、財務・会計に苦しむことなく中小企業診断士の勉強を進めていくことができました。
財務・会計という科目の特性
- 財務会計の勉強は、簿記の知識がないとつまずくことがあります
財務・会計の勉強は簿記の知識があることが前提となっています。貸借対照表等を見たとき、最終的にどうしてあのような構造になるのかは、簿記を勉強していないとよく分かりません。
私は中小企業診断士を勉強する前に既に簿記を勉強していました。簿記を勉強し始めたときには、費用と資産の違いさえもよくわかっていませんでした。どう違うのだろう、などと思っていました。そのような状態だったのです。
いきなり、中小企業診断士の財務・会計の勉強を始めたら、多分ちんぷんかんぷんだったと思います。貸借対照表を見たとき、どうしてこのような構造になるのだろう、と、そこから止まってしまって多分進んでいかなかったと思います。
財務・会計は簿記の知識が土台にないと理解は難しい、と思っています。
財務・会計での簿記知識は算数・数学での加減乗除の知識と似たようなものだと思います。加減乗除がわからない状態でそれ以上のことをやれといっても、できるかもしれないですが、もやもやとしてものはずっとついて回ります。根本がわかっていないので、応用もききません。
もやもやした状態で財務・会計の勉強を続けるのはしんどいです。でも簿記をあらかじめ勉強しておけば、基礎はあるので、もやもやはなく、新たな知識はどんどん吸収できます。
土台がないと弱いものです。他の科目は知識として覚えていれば問題は解けますが、財務・会計は基本を理解していないと解けない問題もあります。その基本は簿記を勉強すれば身に付きます。
財務・会計突破のためには簿記をあらかじめ学んでおくことをお勧めします。
中小企業診断士を目指す上で簿記を勉強するメリット
①財務・会計の基礎が理解できる ②財務・会計を得意科目とすることができる ③独立後にも役に立つ |
①財務・会計の基礎が理解できる
- 財務・会計の基礎が理解できるので、結果勉強がはかどります
簿記を学ぶことで、仕訳から始まって、損益計算書、貸借対照表に至るまでの流れが理解できるようになります。
例えば、貸借対照表がなぜあのような構造になっているのかわかるようになります。構造についての素朴な疑問などはなくなるので、財務・会計の勉強も進みます。
様々な勘定科目も繰り返し目にしているので、意味もわかります。減価償却費などについても理解できるようになっています。減価償却は資産の価値を下げることも、さんざんやっているので疑問に思うこともありません。
また最終的な儲けは資本を増やすことになる、というのも勉強していくうちにわかってきます。財務・会計に出てくる簿記用語なども勉強していて、だいたい理解できています。すぐに頭にイメージが浮かびます。
このように、大方の流れがわかっていて、用語も理解しているので、応用もきくようになります。
②財務・会計を得意科目とすることができる
- 財務・会計を点数のとれる得意科目とすることができます
中小企業診断士試験科目で財務・会計を苦手とする方は結構います。それはおそらく簿記を学んできていないからではないかと私は思っています。
財務・会計の土台となっている簿記を勉強していないので、基礎がなく難しく感じてしまっているのです。
財務・会計の基礎がわかっていないので、苦手になってしまいます。
たまたま、基礎がわかっていなくても解けるような問題が出題されれば良いのですが、それはこちらでコントロールできることではありません。逆に、基礎がわかっていれば、財務・会計を得意科目とすることができます。
これは大きなアドバンテージとなります。
財務・会計は理解することが重要な科目です。他の科目のように暗記では対応できない問題も多いのです。理解している人にとっては、暗記することは多くないのでかえって得点しやすい科目ともなります。
私も、簿記を勉強していたおかげで、財務を苦手とすることなく試験に臨むことができました。
③独立後にも役に立つ
- 簿記は中小企業診断士として独立したあとも役立ちます
簿記講師の仕事ができる
中小企業診断士になると、簿記講師の話が舞い込むことがあります。中小企業診断士になりたての頃には、人前で話す良い機会にもなります。
簿記の勉強をしていないと引き受けるのは勇気がいりますが、簿記を勉強した経験があり、資格も取得していれば、自信を持って引き受けることができます。日商簿記2級を持っていると依頼側も安心します。
客先で会計面のちょっとした相談にも対応できる
簿記の基礎は勉強しているので、客先で会計面の相談にも対応できます。仕訳などもわかっているのでちょっとしたことだったら十分説明できるのです。
中小企業診断士を目指す上で簿記を勉強するデメリット
実はデメリットはほとんどありません。中小企業診断士の勉強を含めると勉強する時間が長期間になることぐらいです。
中小企業診断士を受験する際には、簿記をあらかじめ勉強しておくことをお勧めします。
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中小企業診断士試験に簿記の勉強は必要なの?のまとめ
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財務会計の勉強は、簿記の知識がないとつまずくことがあります
財務・会計の基礎が理解できる、財務・会計を得意科目とすることができる 、独立後にも役に立つ
デメリットはほとんどありません。 |