日本でパソコンが普及した理由
1980年頃から日本ではパソコンが急速に普及していきました。
今回はその理由や背景について書いていきます。
この記事を読むと、日本でパソコンが普及した理由や背景がわかります。
この記事を書いている、中小企業診断士のKAZUTOYOは、その頃家電量販店でパソコン・OAフロアーの店員をしていたので、当時のことをよく知っています。
若い方には、そのような時代だったのだと感じてもらえたら良いな、と思っています。
Contents
日本でパソコンが爆発的に普及した理由とは?
記事の内容
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この記事は、家電量販店勤務経験のある、中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
パソコン購入の目的
①パソコンと一緒に買うものは
②パソコン購入の目的は遊ぶこと ③パソコンが使えないと今後困るという雰囲気 |
①パソコンと一緒に買うものは
- 一緒に買うものはゲーム
KAZUTOYOは当時、家電量販店のパソコン・OAフロアーで店員をしていました。
NECパソコンのPC6000シリーズ、PC8000シリーズやPC8800シリーズなどが良く売れていた時代です。(知っている人はかなり年配の方でしょう)
富士通やシャープのパソコンもそこそこ売れていました。
この3社でほぼ市場を独占していました。中でもダントツに売れていたのはNECパソコンです。
購入者はパソコンと一緒に何を購入するのかというと、たいていゲームソフトです。多くの人はパソコンと一緒にゲームソフトを購入していたのです。
当時のパソコンは、本体だけ買ってもできることは何もありませんでした。
ゲームソフトはゲームプログラムが掲載されている雑誌を購入して、プログラムをパソコンに入力すればゲームはできるのですが、時間がかかるし面倒臭いことになります。
そんなわけで、ゲームソフトをパソコンと一緒に買っていたのです。
②パソコン購入の目的は遊ぶこと
- パソコンは購入の目的は遊び
多くの少年や若い人にとって、パソコン購入の目的はゲームを楽しむためだったのです。
そのために高いお金を払ってパソコンを購入したのです。
その他には、なんとなくパソコンは何でもできるというイメージがありました。なんとなくあると楽しそう、という漠然としたものが当時のパソコンにはあったと思います。
ゲームを楽しみたいとい直接的な欲求と、なんとなくパソコンがあると楽しめるのではないか、などという思い入れがパソコン購入のきっかけになったと感じています。
③パソコンが使えないと将来困るという雰囲気
- 次代に乗り遅れまいという雰囲気があった
当時は、社会全体に、これからはパソコンの時代ということがなんとなく共通に認識されていたと思います。
これからはパソコンが使えないと困る時代になると、なんとなく皆が感じていたはずです。
そんな雰囲気の中、パソコン関連の売上もどんどん伸びていき、家電量販店でも積極的にパソコン売り場を拡張・拡大していきました。
LAOXが、秋葉原に全フロアーをパソコン関連商品で埋め尽くした「ザ・コンピュータ館」を作ったのが、その象徴といえます。
KAZUTOYOがパソコン・OAフロアーにいた時、上司のパソコン担当部長はまだ若かったのですが、パソコン関連の売上をかなり伸ばしていて、社内でもかなりの力があったように感じていました。
次代は、まさにパソコンの時代を迎え、その後更に進展することになっていったのです。
技術・ソフトの進化
①パソコンの性能がどんどん良くなっていった
②パソコンはビジネスでも使えるようになってきた ③コミュニケーションツールとしても利用できるようになった ④ウィンドウズの登場で、より簡単に使えるようになた |
①パソコンの性能がどんどん良くなっていった
- パソコンの進化が凄い
パソコンが売れてきたこともあり、各社こぞって新製品を出していきました。
パソコンの性能が良くなると、その性能を十分引き出すようなゲームソフトが出てきます。以前と比べてよりよりきれいな画像のゲームがどんどん発売されるようになりました。動きのあるゲームも本体の性能が良くなってくると、一段と面白いものになっていきます。
本体の性能が進化するとゲームソフトも進化するのです。
面白いゲームソフトをしたいのでパソコンを購入する、ということも普通になっていきました。
例えば、「信長の野望」というシミュレーションゲームをやるために、パソコンを購入した人は当時多かったはずです。
②パソコンはビジネスでも使えるようになってきた
- ワープロソフトも登場し、ビジネスで使うようになった
昔パソコンには簡単に文書を作成できる機能はついていませんでした。
でも、ワープロソフト「一太郎」が登場し、パソコンで簡単に文書の作成ができるようになりました。
また、ビジネスで実際に使えるデータベースソフト等も手ごろな価格で販売されるようになり(と言っても5万円ぐらいはしました)、パソコンはビジネスでも十分に使えるようになっていきました。
こうなってくると、当初はホビーがメインだったパソコンの用途が、ビジネスでも使えるようになり、これがまたパソコンの売上に大きく貢献していきました。
ビジネスユースのNEC PC9800シリーズも高価ですが、かなり売れるようになっていきました。
③コミュニケーションツールとしても利用できるようになった
- パソコン通信が可能性を広げた
今では、想像できないかもしれないですが、昔インターネットがなかった時代には多くの人はパソコンを外部とは遮断された状態で利用していました。
パソコン自体には通信できる機能はあったのですが、素人には難しいものでした。
やり方はパソコン同士を直接ケーブルで接続する方法、電話回線を介してパソコンの信号をやり取りする方法など古くからありましたが、複雑な操作をする必要があり、それなりの知識がないとできませんでした。素人には無理なことでした。
ですが、パソコン通信が簡単にできるようになると様子は一変します。そのようなサービスが始まったのです。パソコン通信は、専用ソフト等を用いてパソコンとホスト局のサーバとの間で、電話回線などの通信回線によりデータ通信を行うことです。
簡単に、見知らぬ人とコミュニケーションがとれるようになったです。
KAZUTOYOはニフティサーブ(現@ニフティ)の会員になって、利用していました。
BBS(電子掲示板)もあり、それなりに楽しんでいました。
インターネットの普及とともにパソコン通信サービスは消えていきましたが、当時は画期的なことだったのです。
④ウィンドウズの登場で、より簡単に使えるようになった
- パソコンは誰でも利用できるようになった
ウィンドウズの登場は、パソコンをより身近なものにしました。
スイッチオンすると、画面にアイコンが表示され、操作も格段とわかりやすくなり、使いやすいものになりました。
素人でも十分に使えるものとなったのです。
ひと昔前は、何かコマンドを打ち込まないと動かかなかったので大きな進化です。
こうして、パソコンは誰でも使えるものとなっていったのです。
まとめ
パソコン購入の目的
一緒に買うものはゲームソフトが多い
多くの少年や若い人にとって、パソコン購入の目的はゲームを楽しむだったのです。
当時は、社会全体に、これからはパソコンの時代ということがなんとなく共通に認識されていたと感じています。 技術・ソフトの進化
パソコンの進化が凄い時代でした。
ワープロソフト「一太郎」が登場し、パソコンで簡単に文書の作成が簡単にできるようになりました。
パソコン通信がパソコンの可能性を広げました
パソコンは誰でも利用できるようになりました。 |