士業は儲かる商売なのか?

士業って儲かるのかな?と思っている方に

士業を目指して勉強しているが儲かるのか知りたい。

または、士業で儲かるなら、勉強して独立したいと思う。儲かるなら資格を取得したい。

そんな疑問にお答えします。

 

士業は儲かる商売なのか?

記事の内容

  •  儲かる商売ってどんなことなの?(4つあります)
  •  ホリエモンの「儲かる商売の4原則」で士業を考える (4つあります)

 

儲けを表す算式と、ホリエモンが言っている「儲かる商売の4原則」から士業が儲かる商売かどうかわかります。

 

儲かる商売ってどんなことなの?

 ①「儲かる」の意味、「儲かる商売」の定義

 ②儲けの式

 ③士業の利益

 ④士業の売上

以上のことについて考えてみます。

①「儲かる」の意味、「儲かる商売」の定義

「儲かる」というのは、どんな意味なのでしょうか。「儲かる」を調べると次のようなものでした。

「儲かる」=「利益があがる。もうけが得られる。得をする。」ということです。

ただし、どんな商売でも赤字でない限り利益はあがっていることになるので、「儲かる商売」ということになると、「売上に対して利益が高い(多い)商売」ということではないかと思います。

 

しかし、いくら利益が高い(多い)とはいっても、もともとの売上が低ければ、その額はたいしたことはありません。

 

ですから、イメージ的には「儲かる商売というのは、売上が高くて、利益も売上に対して高い(多い)ビジネス」といえます。

 

②儲けの式

利益=売上ー売上原価ー営業費用ー営業外費用です。

 

理由は次の通りです。

儲け=利益として、その求める式を考えます。

すると利益=売上―費用 となります。

これは、ほぼ常識になっていますので、異論のある方は少ないと思います。

これをもう少し分解していくと、次のようになります。

 

費用というのは売上原価+営業費用+営業外費用に分解できます。(売上原価というのは例えば小売業でいうと仕入原価のことです。売り上げた商品の原価という意味です。)すると、利益を求める式は次のようになります。

 

利益=売上-売上原価-営業費用-営業外費用 (これは損益計算書の構造になります。)

 

利益≒儲けですから、これが儲けの式になります。

簿記を習った方なら、お分かりいただけると思います。

 

③士業の利益

士業の利益は高くなります。

 

理由は次の通りです。

士業には仕入(売上原価)がほぼありません。小売業や製造業では必ず売上原価があり、その割合はかなり大きくなります。(製造業では製造原価となります。)

ですが、士業には仕入れがなく、その売上原価がないのです。

ということは、売上に対して、自然と利益は高くなるのです。

これは、上でも書いた利益を求める式

利益=売上-売上原価-営業費用-営業外費用 

から見てもわかります。

 

①で「儲かる商売というのは、売上が高くて、利益も売上に対して高い(多い)ビジネス」と書きましたが、少なくとも士業というのは後半部分の「利益も売上に対して高い(多い)ビジネス」ということに当てはまる商売といえます。

 

④士業の売上

士業の売上には、物理的な限界があります。

理由は次の通りです。

 士業は、一般に人が動いて初めて売上になる商売です。

労働集約的な商売なのです。時間を売っている商売といえます。(働けなくなったら、売上はなくなるのです。)

 

士業でも時間当たりの単価が高ければ、かなりの売上をあげることができ、利益もあげることができます。でも料金の相場というのはありますから、単価にも限界があります。

 

働く時間にも限界があり、単価にも限界がありますから、売上にも限界があるのです。

 

士業ビジネスをホリエモンの儲かる商売の4原則で考える

ホリエモンの「儲かる商売の4原則」は士業の場合どうなるか。堀江貴文氏のいうビジネス4原則は次のようになります。

 

  • 小資本で始められる。
  • 在庫がない(あるいは少ない)
  • 利益率が高い
  • 毎月の定期収入が確保できる

 

堀江氏は「この4つの中で当てはまっている数が多ければ多いほど、そのビジネスはうまくいきやすい」と、言っています。

①士業は小資本で始められるのか?

②士業には在庫がないのか?あるいは少ないのか?

③士業は利益率が高いのか?

④毎月の定期収入が確保できるのか?

以上について、士業ではどうなのか考えてみます。

①士業は小資本で始められるのか?あるいは少ないのか?

士業は小資本で始められます。

個人事業で始めるのなら、資本はほとんど必要ありません。インターネットに繋がったパソコンとプリンター、FAX電話があればすぐに始められます。数万円から数十万円の資本で十分です。

 

私も、資本はなくて始めました。インターネットに繋がったパソコンとプリンターは既にあったから買う必要もありませんでした。

 

②士業には在庫はないのか?

士業は物を売る商売ではないので、基本的に在庫はありません。(中には自分で商材を作って売っている方もいますが、在庫を抱えているわけではありません。また商材も最近ではデジタル商品として、例えばPDFとか動画として販売していることが多くなっていて、データとしてパソコンに入っている状態で在庫としてどこかにあるわけではありません。)

ということで、士業には基本的に在庫はありません。

 

③士業は利益率が高いのか?

士業の利益率は高くなります。

理由は次のようになります。

士業の商売には売上原価(≒在庫)がありませんから利益は高くなりますし、利益率も高くなるのが一般的です。

 

利益=売上-売上原価-営業費用-営業外費用が儲けを示す式ですが、その売上原価がないのですから当然です。

 

④毎月の定期収入が確保できるのか?

士業は多くの場合、毎月の定期収入が確保できる商売をしています。

 

士業は、顧問契約を結ぶ場合が多く、毎月の定期収入が入ってくるようなビジネス形態をとっている場合が多いからです。士業はお客様から毎月定期的に収入を確保できる商売なのです。

 

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まとめ

儲かる商売ってどんなことなの?

  • 「儲かる商売というのは、売上が高くて、利益も売上に対して高い(多い)ビジネスのこと」です。
  • 利益=売上-売上原価-営業費用-営業外費用となり、士業は売上原価がないから利益を上げやすい商売です。

 

士業ビジネスをホリエモンの「儲かる商売の4原則」で考えるとどうなの?

  • 士業は小資本で始められ、在庫がなく、利益率が高く、毎月の定期収入が確保できる商売です。
  • ホリエモンの言う儲かる商売の4原則すべてクリアしているのが士業ビジネスです。
  • 儲かる条件にすべて当てはまる商売で、あとは本人次第です。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。