簿記の知識は中小企業診断士の仕事に欠かせません
財務会計の攻略には簿記の知識があったほうが良いと言われています。
KAZUTOYOも実体験としてそう思います。
また、中小企業診断士になってからも中小企業診断士の業務で簿記の知識が必要になる場面がたびたびあります。
簿記の講師などもできるようになります。
簿記の講師は中小企業診断士の本来業務とは違うかもしれませんが、診断士の本来業務でも簿記の知識が必要な場面があります。
今回は、その場面について書くことにします。
この記事を読むと、中小企業診断士になってからも簿記の知識が必要であることがわかります。
ですので、KAZUTOYOは中小企業診断士を目指す方にはあらかじめ簿記を勉強しておくことをお勧めします。
Contents
中小企業診断士の視点:簿記の知識は中小企業診断士の仕事に欠かせません
記事の内容
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この記事は中小企業診断士KAZUTOYO(日商簿記2級の資格保有)が、経験を元に書いています。
決算書を理解するのに必要
- 決算書が読むのに必要な場面がある
中小企業診断士になると、企業の決算書を見る機会が多くなります。それが仕事だからです。
決算書のなかには、内容を理解するのに簿記の知識が必要なものもあります。
先日も、ある企業の決算書を見る機会がありました。
決算書は工業簿記で書かれているものでした。
ただ、製造原価報告書の表現方法が見慣れているものと違って、ちょっとわかりづらいようになっていました。
自分で計算しないといけないような書かれ方をしていたのです。
製造原価を計算するには以下の式がわかっていないと導くことはできません。
当期製品製造原価=当期総製造費用+期首仕掛品棚卸高-期末仕掛品棚卸高
これは、日商簿記2級の工業簿記で学習する内容です。この知識がないと製造原価が導き出せないような決算書の内容でした。
このようなことはしばしば遭遇します。簿記の知識は中小企業診断士の業務上必要なのです。
経営分析をするのに必要
- 経営分析にも必要
中小企業診断士になると、当然ですが製造業の診断をすることもあります。その際、利益分析などの計算をするうえで原価計算をしないといけないような場面もでてきます。その際にはやはり簿記の知識が必要になってきます。
簿記を勉強せずに中小企業診断士なった人もいるかと思いますが、中小企業診断士になると簿記の知識は必要だといずれわかってくるのではないでしょうか。
気づいてから、簿記の勉強をしても良いかとは思いますが、経験上必要だと思っているので、中小企業診断士の勉強を始める前に簿記は学んでおいたほうが良いと思います。
そのほうが中小企業診断士一次試験の財務会計の攻略にも有利です。
中小企業診断士を受ける前に簿記を勉強しておきましょう
- 事前に簿記を勉強しましょう
簿記の知識は、中小企業診断士の実務でも必要であることは、お分かりいただけたと思います。
また、中小企業診断士の一次試験の財務会計でもあらかじめ簿記を勉強しておくと有利になるはずです。
少なくとも簿記を勉強してこなかった人と比べれば、相当のアドバンテージをとれると思います。
そして中小企業診断士として勉強しておくべき簿記のレベルは日商簿記の2級程度だと考えます。日商簿記の2級は、受験する回によって合格率は多少変化しますが、だいたい30%前後だと思います。
商業高校の高校生でも合格できるレベルで、難易度はそれほど高くはないと思います。ただし、学習時間はそれなりにかかります。ちょっと勉強して合格できる試験だとは思いません。
ですから、中小企業診断士の勉強を始める前に、勉強癖を身に着けるためにもまとまった時間をとって日商簿記2級に挑戦し、合格しておくことをお勧めします。
まとめ
決算書のなかには、内容を理解するのに簿記の知識が必要なものもあります。
利益分析などの計算をするうえで原価計算をしないといけないような場面もでてくるからです。
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