時間がない社会人が中小企業診断士になるにはどうしたらいい?
中小企業診断士にチャレンジしているのは、ほとんどが社会人です。
学生が中小企業診断士の勉強している例はごくわずかです。大学生が中小企業診断士に合格するとニュースになるほどです。
中小企業診断士になるには、多くの時間を勉強に費やす必要があります。甘い試験ではありません。でも社会人の場合、仕事をしているので勉強に時間を費やすのはなかなか難しいと思います。
そこで今回は、社会人が中小企業診断士を目指す上で、どのように勉強していくのか考えていきます。
前提として、まず自分自身と自分の勉強環境を検討することが必要になります。まず、自分の環境分析を行った上で、勉強方法を考えていきます。
中小企業診断士らしく勉強の戦略を環境分析から始めて考えていくのです。
この記事を読むと、自分の中小企業診断士勉強法の方向性がつかめるようになります。中小企業診断士はちょこっと勉強してなれるほど甘くありません。頭の良い人でも、長期戦を余儀なくされている試験です。
まずは、環境分析をして戦略(勉強のスタイルやスケジュール)を決めていってください。
Contents
社会人のための中小企業診断士勉強戦略
記事の内容
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この記事を読むと、中小企業診断士試験に向けての戦略がいくつかあると分かります。ご自分の環境に合わせて、戦略を決定し、実行していってください。
自分自身と勉強環境の検討
①勉強が好きか?嫌いか? ②勉強する時間を確保できるか? ③抵抗勢力はいないか? ④自分の能力を客観的に見たらどうか? |
①勉強が好きか?嫌いか?
- 勉強が嫌いな人は中小企業診断士に向きません
中小企業診断士になるためには、ストレート合格できる超優秀な方でも1000時間程度の勉強が必要になります。
1年間で考えると、毎日休まず3時間程度の勉強を継続することになります。これは超優秀な人がストレートで合格する場合です。
そんな人はそう多くはないので、現在中小企業診断士になっている人はもっと多く勉強していると思います。
つまり、それだけ勉強しないと中小企業診断士にはなれないのです。勉強が嫌いな人には向かないと考えます。
また、中小企業診断士になっても勉強はずっと続くので、それを考えても勉強嫌いな人は中小企業診断士には向きません。
最低でも「勉強するのは嫌ではない」ことが必須です。
でも勉強好きな人にはどんどんチャレンジして欲しいと思います。
②勉強する時間を確保できるか?
- 一日数時間の勉強時間を確保する必要があります
中小企業診断士になるには長期に亘って、一日数時間勉強していく必要があります。
でも中小企業診断士を目指す人はほとんどが社会人で仕事をしていて、勉強時間の確保が課題となっています。
物理的に一日数時間の勉強時間が確保できるかよく考えてみる必要があります。物理的に無理なものは無理ということもあります。
私は以前家電量販店で販売員をしていました。その時は朝8時頃家を出て、帰宅は夜の11時ぐらい、という生活をずっと続けていました。職場もギリギリの人数で回していたので、昼食抜きということもよくありました。
夕食は帰宅後に食べるという状態でした。結構過酷だったのです。そのような状況だと、勉強しようと思っても物理的にも体力的にも多分無理です。
あなたも物理的に勉強時間を確保できるか確認してみましょう。無理な場合もあります。無理な場合は、勉強時間を確保できる仕事にチェンジすることも必要かもしれません。
どうしても中小企業診断士になりたいのであれば、そのぐらいのチャレンジは考えても良いと思います。
③抵抗勢力はいないか?
- あなたが中小企業診断士を目指し勉強することに好意的でない勢力もいます
あなたが中小企業診断士を目指して勉強するのを、皆が賛成してくれるわけではありません。職場の同僚でも良く思う人ばかりではありません。
ひょっとして、あなたの職場に中小企業診断士を密かに目指して、結局挫折した人もいるかもしれません。そのような人はあまり快く思わないでしょう。失敗を願うかもしれません。
でも、一番の抵抗勢力はもっとあなたの身近な存在ということも多くあります。身近な存在とは家族です。家族が抵抗勢力となる場合が多々あります。
理由はいろいろありますが、中小企業診断士になれる保証はどこにもないのに、家での時間を家庭サービスではなく、自分の勉強に使うからです。身内からみれば、自分勝手でわがままと思われてもしかたありません。
しかも、それが長期に亘るのです。
家族が抵抗勢力になることもありますので、ご注意ください。
④自分の能力を客観的に見たらどうか?
- 素直に自分の能力を客観的に検討しましょう
自分の能力を客観視することも重要です。中小企業診断士を目指す人は優秀な方が多いのです。その中の競争に勝ち残っていかなければいけません。能力に見合った戦い方が必要になってきます。
まずは、自分の能力を客観的に見て、簡単に合格できるかどうか冷静に判断する必要があります。
勉強して受ける試験なので、やはり勉強能力が高い人、簡単に言ってしまうと頭の良い学校に行っていた人はそうでない人に比べて、合格する可能性は高くなります。そうでない人よりはまだ簡単に合格できることになります。
自分の能力を客観的に判断して、短期でいけそうだったら頑張って短期合格を目指し、ちょっと無理そうだと判断したら長期的な視点で合格を目指す、といったように戦略的な考えで中小企業診断士を目指すのが良いかと考えます。
私も最初は短期合格を目指していましたが、2次は3回目で合格というように、結局長期戦をよぎなくされました。あらかじめ、冷静に考えて長期戦も視野にいれておけばよかったと思っています。(私は日東駒専卒です)
勉強する戦略の検討
①短期戦略 ②長期戦略 ③養成課程も視野に入れるのか? |
①短期戦略
- 自信がある人はストレート合格を目指しましょう
勉強が別に嫌いでもなく、勉強時間も確保でき、勉強を邪魔する抵抗勢力もない。能力も十分だと自分のことを評価できる方は、迷わずストレート合格を狙いましょう。
早く合格して中小企業診断士になったほうが、中小企業診断士として活躍できる時間が長くなります。
勉強が嫌いでなければ、中小企業診断士になってから足りないことを勉強すれば良いのです。勉強は一生続きます。
中小企業診断士も経験が必要です。経験はできれば若いうちに早い段階で積みたいものです。
自信のある方はストレート合格を目指して頑張りましょう。
②長期戦略
- 勉強時間の確保が難しく、能力にも自信がない方は長期戦略も考えましょう
勉強は嫌いではないが、勉強時間の確保が難しい方もいるでしょう。また能力にも自信がない方も多いと思います。あなたが勉強することを家族は快く思っていないということもあるでしょう。
まず、勉強時間の確保が難しい方は、勉強時間を確保できる環境にならないと、中小企業診断士の合格は難しいと思います。
素晴らしく頭の良い方ならなんとかなるかもしれないですが、普通ぐらいの頭脳の持ち主だと勉強時間を確保できないと中小企業診断士の合格は困難です。
家族が抵抗勢力の場合もやっかいです。なんとか説得してその時は分かってくれても、1日経ったらまた反対することもあるからです。人間は感情の生き物なので理屈が正しくても感情が優先するからです。
1日30分ぐらいの勉強を継続し、長期戦で家族があきらめるのを待つというやり方もあると思います。
③養成課程も視野に入れるのか?
- 二次試験に複数回失敗することも想定しておきます
中小企業診断士は二次試験が肝となっています。優秀な人でもボロボロ落ちてしまうのが二次試験です。二次試験に2回落ちると、また一次試験からやり直しです。
その際に、また一次試験からチャレンジするのか、養成課程で学ぶのか、あきらめるのか、も考えておく必要があると思います。
大都市圏在中の方は、登録養成課程実施機関が複数あるので養成課程を利用して中小企業診断士になるのも視野に入れて良いと思います。
ただ多額の費用がかかりますので、やはり家族の理解と協力が必要になります。
一次からの再チャレンジにしても、養成課程を利用するにしても、いずれにしても長期戦になります。あらかじめどんな事態になっても良いように事態を想定し、中小企業診断士合格戦略を作ってチャレンジしていくことをお勧めします。
まとめ
自分自身と勉強環境の検討
勉強が嫌いな人は中小企業診断士に向きません。最低でも嫌いではないことが条件です。
最低でも1年間、1日数時間の勉強時間を確保する必要があります。
やっかいなのは身内が抵抗勢力になる場合があることです。
自分の能力を客観的に見ることも必要です。能力に見合ったやり方で戦いましょう。
勉強する戦略の検討
自信がある人はストレート合格を目指しましょう
勉強時間の確保が難しく、能力にも自信がない方は長期戦略も考えましょう
二次試験に複数回失敗することも想定し、養成課程の利用も視野に入れておきます。 |
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