中小企業診断士になりたいけど、自分に向いているのかな?
中小企業診断士に合格するのは、簡単ではありません。せっかく合格して中小企業診断士になって独立して活動を始めたら、自分には合っていなかった、ということになったら人生の損です。
そうならないように、自分のことを少し振り返ってみることも必要かもしれません。
もちろん、資格を取得するのが趣味な方もいるので、そのような方にはあてはまりませんが。
今日は、「中小企業診断士になりたいけど、自分に向いているのかな?」というテーマで書いていきたいと思います。
この記事を読むことで、自分が中小企業診断士に向いているかどうか、そのヒントがわかります。
Contents
中小企業診断士に向く人、向かない人
記事の内容
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本記事は私の考えと体験に基づいています。他の考え方もあると思います。これが正しいというわけではありません。
中小企業診断士に向いている人
①人の役に立ちたいと思っている人 ②論理的に物を考えられる人 ③粘り強い人 |
①人の役に立ちたいと思っている人
- 中小企業診断士は人の役に立つことが仕事です
中小企業診断士の仕事に限らず、どんな仕事でも基本は人の役に立つことでお金をもらっています。
でも中小企業診断士の場合は特にそれが求められます。中小企業が困っていることを解決ないし、解決できる方向に導いていくのが中小企業診断士の仕事だからです。
人の役に立つことが喜びと感じられる人が中小企業診断士の理想です。
人の役に立たない中小企業診断士はいりません。サラリーマンが中小企業診断士の資格をとって従来の仕事を継続するのだったら別にいいのです。
ですが、中小企業診断士の資格で独立開業しようとする人には、人の役に立ちたいという気持ちを持っていてもらいたいと思います。
②論理的に物を考えられる人
- 中小企業診断士は論理的な思考が必要です
中小企業診断士には、経営計画を策定するような仕事もあります。計画というのは具体的かつ論理的であることが求められます。
売上達成するためにどうしようか、ということに対して「とにかく頑張ります」ではだめなのです。
具体的にどのようなアプローチをするのかということを決めて、それをやることによって従来の経験上こうなる。それを毎日実行するとこうなる。というように論理的に考えていかなくてはいけません。
どこかの政治家のように、「善処します」、「努力します」だけではだめです。具体的にどのような努力をどのように実行していくか、ということが計画には求められるからです。それには論理的な思考が必要です。
また、人を説得するのにも、論理的な思考は必要です。人は納得しないと動かないことも多いのです。それには、きちんと理論的にひとつひとつ説明できる能力が必要なのです。
③粘り強い人
- 粘り強いことも中小企業診断士に必要です
人は自分からなかなか変わろうとしませんし、従来のやり方をなかなか変えようとしないものです。ですが、それが企業経営にはマイナスになることが多いのです。
経営環境が目まぐるしく変化している中で、中小企業の経営者が自分のやり方を変えないために苦境に陥っていることが多いからです。
中小企業診断士の役割は、中小企業の経営者の頭の中に変化を起こしていくことが必要になります。中小企業の経営者の頭の中にある固定観念を変えていかないとないといけません。
経営者の頭の中の固定観念は、長い年月をかけて出来上がってきたものです。それを変えていくのは粘りづよいアプローチが必要になります。
大企業でも過去の成功体験が忘れられず、従来のやり方を変えられなかったためにダメになった企業もあるのです。そうした固定観念を粘り強いアプローチで徐々に変えていくことも中小企業診断士には求められます。
中小企業診断士に向いていない人
①勉強嫌いな人 ②自分中心で考える人 ③新しいことを取り入れられない人 |
①勉強嫌いな人
- 中小企業診断士は勉強が大切です
中小企業を取り巻く経営環境は常に変化しています。中小企業診断士は中小企業がその変化に取り残されないようにアドバイスをしていくことも必要です。それには常日頃の勉強が大切です。
中小企業診断士の勉強をしたから、もう勉強しなくても良い、ということはありません。
例えば、消費税が上がるらしいから、今のうちからこのように手を打っていきましょうとか、キャッシュレスの時代になっていきますから、このようなアプローチを早めにやっていきましょうとか、いろいろあります。
動画もそうですね。やる気があり、勢いが感じられる中小企業は動画をマーケティング活動に使っています。
このように経営環境は変化していますから、中小企業診断士は中小企業に時代にキャッチアップした、良いアドバイスをする必要があるのです。そのためには、勉強が必要です。勉強嫌いでは中小企業診断士は務まりません。
②自分中心で考える人
- 中小企業診断士は黒子です
中小企業診断士は中小企業の経営者にアドバイスをするのが主な仕事です。実行するのは経営者であり、中小企業で働く従業員です。ですから、中小企業診断士は黒子的な役割なのです。
主役は相手だと考えることが必要です。「自分が、自分が、」という人は中小企業診断士には向きません。また、中小企業診断士はどうしても自分の得意分野に持ちこもうとする人もいます。
中小企業診断士の中にはIT関連に詳しくない人もいます。マーケティングにITを含めて考えていくことが最近は主流となっているにも関わらず、分からないので、自分が体験した人的な戦略を強引に進めようすとすることもあります。
相手の都合や経営環境を考えず、自分中心(自分ができること、やれること)に考えていて、それを相手に押し付けようとするのです。
そのように自分中心で考える人は不向きです。分からなければ、自分で調べてもよいし、わかっている他の中小企業診断士に聞いても良いのです。
③新しいことを取り入れられない人
- 中小企業診断士も変化に対応していく必要があります
上の「勉強嫌いな人」のところでも書きましたが、中小企業診断士は常日頃の勉強が必要です。勉強というのは本を読んで勉強するだけではありません。新しいサービスがでたら、それを試してみるというのも勉強です。
かなり昔になりますが、ネットショップが出現した頃には、どんなやり方になっているのか体験してみることなどです。体験がないと人にアドバイスはできません。
中小企業でも動画を含め、ITを活用している例が最近多いですが、まずは自分が体験してみることです。しつこですが、体験がないと人にアドバイスはできません。
ですからなにか新しいことがあったら、新しいサービスが出現したら、それを取り入れてみることも中小企業診断士にとっては必要です。とにかく体験してみないと何もわかりません。
歳をとってくると、なかなか新しいものやサービスに手を出しにくくなってきますが、中小企業診断士がそうなったら、終了だと感じています。
まとめ
中小企業診断士に向いている人
中小企業診断士は人の役に立つことが仕事です
中小企業診断士の業務の一つである経営計画作りや、人を説得するのには論理的な思考も必要です。
粘り強いアプローチで徐々に人を変えていくことも中小企業診断士には求められます。
中小企業診断士に向いていない人
中小企業診断士は中小企業が環境変化に取り残されないようにアドバイスをしていくことも必要です。それには常日頃の勉強が大切です。
中小企業診断士は黒子的な役割です。「自分が、自分が」では務まりません。
中小企業診断士も時代の変化、環境の変化に対応していく必要があります。でないと、人にアドバイスはできません。 |