中小企業診断士の視点:コロナが原因の倒産企業数

コロナが原因の倒産企業数

疑問に思う人
コロナが原因で倒産した企業が時々ニュースになるけど、全国的にコロナの影響で倒産した企業ってどれくらいあるのだろう?

今回はそんな疑問に答えます。

東京商工リサーチの調べで新型コロナウイルス感染症に関連して倒産した企業数がわかりました。

この記事を読むと、今年2月から今まででコロナが原因でどのくらいの企業が倒産したのかわかります。

 

コロナが原因の倒産企業数

本記事の内容

  • コロナが原因の倒産企業数
  • 業種別で見る倒産件数
  • 当道府県別でみる倒産件数
  • この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
  1. KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
  2. 中小企業診断士としての活動歴は10年以上です。

 

コロナが原因の倒産企業数

  • 7月22日時点で350件

東京商工リサーチの調べによると、新型コロナウイルス感染症に関連して倒産した企業(負債額1千万円以上)の数は2020年2月からの累計で350件になったと発表しました。

7月に入って増加ペースはやや落ち着いてきていますが、いぜん高水準で推移しているとのことです。

倒産理由としては、人々の外出自粛に伴い、売上が急減したことが挙げられています。需要の回復が見られず、資金繰りに行き詰るケースが目立つようです。

 

業種別で見る倒産数

  • 飲食業が最も多い

業種別に倒産件数を見ると、飲食業が最も多く53件となっています。

順番に書いていきます。

業種別企業倒産件数

  1. 飲食業(53件)
  2. アパレル関連(43件)
  3. 宿泊業(40件)

 

倒産件数が少ないように感じますが、この件数は負債額1千万円以上で倒産した企業です。

負債額1千万円未満の倒産企業は今回の調査対象には入っていません。規模の小さい小規模・零細企業は含まれていないのです。小規模・零細企業の倒産を含めれば倒産件数はもっと多くなるものと考えられます。

飲食業の倒産が一番多いのは納得できます。そうだろうな、という印象です。

一方、アパレルが以外と多いと感じました。そういえば大手アパレルのレナウンも倒産しています。

レナウンの倒産については当ブログ内記事「中小企業診断士の視点:大手アパレルレナウンが経営破綻」に書いています。興味のある方はお読みください。

 

当道府県別でみる倒産件数

  • 東京都がワースト

当道府県別で見ると、最も倒産件数が多いのはやはり東京都でした。

多い順に書いていくと

  1. 東京都(89件)
  2. 大阪府(32件)
  3. 北海道(20件)

となっています。

その他、10件以上ある県は、福島県、神奈川県、静岡県、愛知県、兵庫県、福岡県の6県です。

昨日のブログ記事「想像以上にコロナでダメージを受けている日本人と日本企業」でも書きましたが、秋以降に倒産企業はさらに増加すると考えられます。

政府の更なる支援が必要になります。

 

まとめ

コロナが原因の倒産企業数

  • コロナが原因の倒産企業数

7月22日時点で350件(負債額1千万円以上)となっています

  • 業種別で見る倒産件数

飲食業が最も多くなっています。

  • 当道府県別でみる倒産件数

東京都がワーストです。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。