中小企業診断士の視点:成功するには時間がかかる話

成功するのは時間がかかります

成功するのには時間がかかるな、と感じたことがあったので今日はそれについて書いていきます。

 

テレビを見ていると、空調服の特集(コーナー)をやっていました。

(空調服というのは、ジャンパーのような服にファンをつけ、空気を循環させることで体を冷やす服のことです。暑い環境の中で仕事をする人に多く利用されています。)

 

連日の暑さのためか、この空調服を使っている人達の様子を映像で伝えていました。

 

あれ、でも空調服ってずっと前からあったような、と思いちょっと調べてみました。

発売してから意外と時間は経っています。

今になってようやく浸透してきたのか、と感じました。

この記事を読むと、一つの事業でもなんでもそうだと思いますが、物事を成し遂げるには時間がかかることがわかります。

 

中小企業診断士の視点:成功するのには時間がかかる話

記事の内容

  • 空調服について(3つあります)
  • 空調服のプロダクトライフサイクル(3つあります)
  • 事業軌道に乗るには時間がかかる

空調服について

①発売は2004年6月

②空調服のメリット

③空調服のデメリット

①発売は2004年6月

  • 発売は2004年

空調服の発売は2004年です。発売までは水冷方式なども試作してみたようですが、結局は空冷式に落ち着いたようです。

当初は発売してもほとんど売れなかったようです。

また、この頃は電源として電池を使っていたので、使用時間も短く、重量もあったとのことです。

 

②空調服のメリット

  • 涼しくて清潔で使うと良さが実感できる点

涼しさ

空調服のメリットはまず、その涼しさです。体の回りを空気が循環することで涼しいのです。そして更に汗をかくと一層涼しいという特徴があります。

理由は、気化熱です。汗が蒸発するとき気化熱を奪い体を冷やすことになるからです。これは打ち水やエアコンの周りを冷やす効果と同じ原理です。

ですから、汗をかくと一層涼しさを感じるようになるのです。

 

清潔さ

そして、清潔で匂いも少なくなる効果もあります。

汗臭い嫌な臭いは、汗が衣服にしみ込んで雑菌が繁殖することによって起きます。ですが空調服の場合、汗がすぐに乾くので、雑菌の繁殖が抑えられ、発汗に伴う嫌な臭いも少なくなる効果もあるのです。

清潔な状態をキープできるのです。

 

1回利用するとなしではいられない

更に良いのは、一回利用するとその良さがわかり、空調服なしには戻れない人が多いということです。リピート購入も多くなるということです。

 

③空調服のデメリット

  • 見た目の問題とコストの問題がある

見た目が悪い

空調服はファンで服の中の空気を循環させる仕組みになっています。動作中には服が膨らむことになり、見た目は太った印象になります。それが欠点です。

見た目が悪いのは男性ならまだ良いのですが、女性には抵抗があります。女性は見た目を気にするからです。女性は太った印象を与える空調服を好んで着ようとは思わないでしょう。

 

一人2着必要となる

また、空調服は工事現場や工場などの暑さ対策として利用されることが多いのですが、そのような利用の仕方だと、当然空調服は汚れやすくなります。

 

洗濯することになりますが、それだと一人の人でも最低2着必要ということになります。会社としても一着の価格は最近は下がってきていますが、それでもコストがかかるため、おいそれとは導入できないということになります。

 

また、会社で制服のように作業服が決まっている場合も多いため、異なるデザインのものをすぐに採用はできないという事情もあるようです。

 

空調服のプロダクトライフサイクル

①プロダクトライフサイクルとは

②空調服は成長期

③今後の展開

①空調服のプロダクトライフサイクル

  • プロダクトライフサイクルとは

プロダクトライフサイクルは、新製品が市場に導入されてから姿を消すまでのプロセスのことです。時間の経過とともに売上高が変化する様子をグラフにすると、S字型の山なりの曲線となるのが一般的です。

 

時間の経過とともに売上高が変化していきますが、その段階を4つに区分して呼ばれるのが一般的です。

それぞれの段階は、導入期、成長期、成熟期、衰退期という名称で区分されています。

 

②空調服は成長期

  • 2019年の空調服は成長期

2019年の空調服はプロダクトライフサイクルのどの段階かというと、成長期であると判断できます。

発売は2004年でしたが、当初は全く売れなかったということですが、発売後15年ほど経過して、ようやく世の中に浸透してきたことがうかがえます。

世の中に浸透するまでは時間がかかるものです。

 

空調服の場合は、過去にない商品だったので、本当に初めて世の中に出たときは誰も知らない、使ったことのない未知の商品だったのです。

未知の商品というのは、世の中に認められるには時間がかかるものです。

現在は長い導入期を抜け出してようやく成長期の段階になったのです。

成長期の特徴として売り上げが急速に伸びてくることと、競争他社の参入が始まることが挙げられますが、その状況にも当てはまっているようです。

 

アマゾンで空調服と検索すると、大量の商品が表示されます。価格帯も10,000円未満のものからいろいろな価格帯のものが複数のメーカーから販売されています。

 

③今後の展開

  • 企業などで更に利用されるようになる

空調服の利用は更に伸びることが予想されます。最近は一部企業でも採用する例が見られるようになっていますが、全体的に見れば、まだまだ少数です。

 

今後認知度が高まるにつれ、見た目の悪さは容認されるようになり、企業などでも屋内外問わずどんどん利用されるようになっていくと考えられます。

熱中症の発症も防止できます。

また今後、海外展開を目指す動きもあるようで、更なる売上拡大も期待できる商品といえます。

 

事業が軌道に乗るには時間がかかる

  • 結果が出るには時間がかかります

空調服が発売されて15年経過しました。当初は売れなくて苦労したそうです。作ってすぐ大ヒットというわけではばかったのです。でも今では、他社がその市場に魅力を感じ、参入してくるほどになっています。

ここまで来るのに15年かかったわけです。

 

何事も結果がでるには時間がかかるものです。

どんな事業でもそうだと思いますが、初期の苦しい段階を乗り越えていかないと明るい未来は訪れないということです。

何事も成し遂げるには多少の時間はかかる、ということですね。

これは人生の教訓にもなると、私は思いました。

 

まとめ

空調服について

  • 空調服のメリット

涼しくて清潔で使うと良さが実感できる点

  • 空調服のデメリット

見た目の問題とコストの問題があります

  • 空調服はプロダクトサイクルの成長期で今後もますます伸びることが期待できます
  • 売れるようになるまでには、何事も結果がでるまでにはある程度の時間がかかるのです。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。