年功序列賃金を見直す会社、早期退職を進める会社
このところ、従来の日本型の雇用慣行をやめる企業が目につきます。今回もそんな企業のニュースが地元新聞に掲載されていました。
今日はその話です。
このような形で、今後も多くの会社が日本的な労務管理をやめていくものと考えられます。
この記事を読むと、一人一人がどのように生きていかないといけないのかわかります。
Contents
年功序列賃金を見直す会社、早期退職を進める会社
記事の内容
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第一生命が年功序列賃金(給与)を見直し
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①能力重視の制度に転換
- 年功から能力へ
第一生命ホールディングスは従来の年功序列の給与体系を抜本的に見直し、本年7月にも能力重視の制度に転換する方針を固めました。
対象は、保険販売の専門職を除く約1万4千人の全社員です。1万4千人ということですから、与える影響はかなり大きいと言えます。
②従来の給与体系の概要
- 日本的な給与体系
従来の第一生命の給与体系は、日本型の年功型給与体系でした。在籍年数に連れて給与が上がり、一定の年齢になるといわゆる管理職の課長や部長に就くことができます。
昇給はこうした管理職に就くことが条件でした。
ですが、新制度では、社員が営業や人事、資金運用など専門分野で優れた業績や成果をあげれば、管理職になっていなくても同等の給与を出すとことになっています。
新制度により、最大現状の1.5倍程度の給与をもらえる社員もでてくるようです。
③総合職の中途採用にも注力
- 2019年から実施
第一生命では2019年から総合職の中途採用倍増を実施しています。2019年は約80人を中途採用しています。これは新卒偏重からの脱却が主な狙いとのことです。
ファミリーマートが希望退職者を募集
- 40歳以上の社員が対象
ファミリーマートは、今回40歳以上の社員を対象に希望退職者を募ったところ、1025人が応じたということです。
45歳ではなく、40歳なのですね。ずいぶん若い人も対象となったのです。
募集は構造改革に伴う措置だということです。当初は800人を想定していたので、200人以上上回ったのです。
退職は3月末になっています。
割り増し退職金の総額は約150億円ということなので、一人当たりにすると約1500万円ということになります。
年功序列賃金見直し、早期退職を勧める目的
- 目的は人件費の圧縮のため
企業が年功序列賃金見直しをする、早期退職を勧める目的は、あたりまえですが人件費の圧縮です。
過去にも、成果給や業績給の制度を導入することがちょっとブームになったことがあります。
確かに成果給、業績給にすれば、給与が上がる人もいます。ですがそれはごく一部の人です。企業の目的は人件費の圧縮ですから、そのような目的に沿うような制度になっているのです。
平均的に見れば、給与が上がることはないのです。
そのことを踏まえて、一人一人が今後の人生設計を考えていかなくてはいけない時代となったのです。
まとめ
年功序列賃金を見直す会社、早期退職を進める会社 第一生命が年功序列賃金(給与)を見直し
専門職を除く約1万4千人の全社員が対象です。
在籍年数に連れて給与が上がり、一定の年齢になるといわゆる管理職になり昇給する日本型賃金体系でした。
第一生命では2019年から総合職の中途採用倍増を実施しています。 ファミリーマートが希望退職者を募集
40歳以上の社員を対象に希望退職者を募ったところ、1025人が応じています。
目的は人件費の圧縮のため |