運転資金
中小企業の社長と話していると、時々借入金の話がでてきます。その中で、運転資金という言葉がでてきます。また、金融機関の方と話していても運転資金という言葉は、よく出てきます。
彼らの話を聞いていると、特に定義を明確にして使っているのではなく、経営するのに必要な資金のことを指して言っているように思います。
では、運転資金とは何なのでしょう。今日はそのことについての話です。
この記事を読むと、運転資金の定義がわかるようになります。
中小企業診断士の視点:運転資金とは何?
記事の内容
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この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
運転資金とは
- 流動資産から流動負債を差し引いたもの
運転資金は、会社の営業循環過程(通常1年間)で使用する資金のことで、正確には流動資産から流動負債を差し引いたものです。
運転資金は運転資本と同じ意味になります。
運転資本は正味運転資本という場合もあります。
会社の資金の流れを表すものとして、資金運用表が用いられる場合がありますが、資金の源泉(例:収益)が資金の使途(例:費用)を超えていれば、運転資本の増加となり、逆に資金の使途が資金の源泉を超えていれば、資金の減少となります。まあ、あたりまえですが。
運転資金管理の目的
- 目的は運転資金の維持
運転資金の管理は、流動資産と流動負債を対象としています。目的は、短期資金が枯渇しないようにすることです。理由は、例えば支払に手形を利用している会社などは資金ショートすると、経営的にかなりまずいことになるからです。
そうした状況にならないためにも、運転資金の維持は経営上大切なことなのです。
まとめ
流動資産から流動負債を差し引いたもの
目的は運転資金の維持 |