中小企業診断士の勉強ができない
中小企業診断士になりたいが、様々な理由で中小企業診断士に向けた勉強が思うようにできない方もいると思います。
勉強ができない理由は、人によりいろいろあります。
根性がない、やる気がない、という問題ではなく、無理なものは無理ということがあるのです。
今回は、そんな方に向けての話です。
この記事を読むと、中小企業診断士に向けた勉強ができないいくつかの理由と、今後の考え方についてのヒントが得られます。
Contents
中小企業診断士の勉強ができない時どうする?
記事の内容
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この記事は、現在中小企業診断士の私の経験も踏まえ書いています。勉強したくても様々な理由でできない場合もあります。
中小企業診断士に向けた勉強ができない理由
①体力的・肉体的に勉強できない ②精神的に勉強できない ③時間的に勉強できない ④勉強する場所がない ⑤複合的な理由で勉強できない |
①体力的・肉体的に勉強できない
- 仕事がきつくて体力的・肉体的にしんどくて勉強できない
肉体を使う仕事をしている方もいるでしょう。そのような方は一日の仕事が終えると疲れ切り、勉強どころではないということもあります。帰ったら「バタン キュー」となってしまう状態です。
そのような仕事をしている方は、勉強したくても難しい面があります。
私は店舗で販売員をしていましたが、一日中立っている仕事で、仕事が終わる頃には結構足腰にダメージがありました。
勉強ができないのは精神力がない、根性がないだけ、と言われるかもしれませんが、外野から見るとなんとでも言えます。
それに疲れ具合はその人本人にしか分かりません。仕事がきつくて体力的・肉体的にしんどくて勉強できなこともあります。
②精神的に勉強できない
- 神経を使う仕事をしている人は精神的に疲れてしまうこともあります
精神的に疲れる仕事も多いものです。私は家電量販店で仕事をしていましたが、接客業は結構精神的にダメージを受けることも多いのです。理不尽なことがあっても、とりあえず自分の中にためこむことが多くあります。
我慢や忍耐を要求されます。かなりのストレスになり、それを発散できないうちは勉強に身に入りません。本を読んでいても、嫌な出来事がよみがえり、内容が頭に入ってこないこともありました。
そのような仕事をしている人は、勉強したくても勉強する精神的な環境ではないのです。そのようなこともあるのです。
③時間的に勉強できない
- 仕事に多くの時間を取られ、勉強時間が取れない人もいます
よくいわれるブラック企業に勤めている人は、勤務時間が長く物理的に勉強する時間がとれない、ということもあります。
私もサラリーマン時代、朝8時頃家を出て帰宅は夜の11時頃、それから夕食という生活をずっと続けていました。夕食を食べてちょっとゆっくりするとすぐ12時です。風呂に入って寝る。ということの繰り返しです。
勉強どころではありません。
じゃあ休日はどうなんだ、というと、週に一度の休日は疲れを取るために使っていました。正午ぐらいに起きて洗濯や掃除をして、ぼーっとしていました。それでなんとか一週間の疲れが取れるという感じでした。
とても勉強できるような体の状態ではなかったのです。
④勉強する場所がない
- 勉強する場所がないことも勉強できない理由です
家庭がある人は家では勉強できないこともあるかと思います。自分の部屋がなかったり、帰宅してしまうとなかなか自分一人の時間が持てないということもあると思います。
勉強する環境・スペースがないことも勉強ができない理由となります。
⑤複合的な理由で勉強できない
- 一番多いのは複合的な理由で勉強できないことです。
私の例で言えば、まず接客業は精神的にかなりしんどい部分があり、毎日ストレスがかかってきます。ストレスを解消できないと、勉強しようと思ってもなかなかできませんでした。
また勤務時間も長く物理的に勉強する時間もとれません。一日中立っている仕事なので、肉体的にも疲れます。
このように複合的な理由が積み重なって勉強できなくなっているのです。
中小企業診断士の勉強をしたいと思っている人も、過去の私と同じように複合的な理由が積み重なって勉強することができないことが多いのではないでしょうか。
今後に向けた考え方
①異動に活路を見出す ②我慢する ③転職する ④勉強する場所・時間を確保する ⑤中小企業診断士をあきらめる |
①異動に活路を見出す
- 暇で楽な職場に回してもらう
中小企業診断士になるためには、多くの勉強時間が必要となります。現在の職場にいる限り、勉強時間がとれそうもなかったら、楽で暇な職場に配置転換してもらうことも一つのやり方です。
会社での出世の道は絶たれるかもしれませんが、どうしても中小企業診断士になりたければ、それも一つの選択ではないでしょうか。
ひょっとして、めでたく中小企業診断士の資格をとったあかつきには再評価され、それなりの職場に回してくれるかもしれません。
また、中小企業診断士になったら独立しようと考えている人は、出世できなくても別にいいや、と考えるかもしれません。
比較的大きな会社に勤務していれば、暇で楽な職場もあるかもしれません。
また、私のサラリーマン時代には、1年に一回社員の配置転換などの希望を聞く制度がありました。大きな会社組織ではそのような制度があるのではないでしょうか。その時に希望を伝えるようにすれば良いのです。
②我慢する
- とりあえず、しばらくは我慢します
我慢するとは言っても完全にあきらめるのではありません。中小企業診断士一次試験に関連する資格を取っていき、将来のチャンスに備えるのです。
中小企業診断士になるのに時間はかかりますが、中小企業診断士に関連する資格・検定を数多く取っておくと、一次試験はかなり楽になるはずです。
中小企業診断士に関連するお勧め資格一覧表を貼っておきますので参考にしてください。
③転職する
- 職場の配置転換が無理なときは転職も視野にいれましょう
現在の会社が小規模、あるいは暇で楽な職場が全くなく、どこも同じような職場環境である場合には、転職を考えることも選択です。あなたがどうしでも中小企業診断士になりたい場合に限られますが。
暇で楽な職場も世の中にはないわけではないと思います。
転職を視野に入れ、よさそうな会社を探してみる、といった行動も必要かもしれません。
ビル管理会社が楽だと聞いていましたので、ちょっとユーチューブで検索してみました。
この動画等は参考になると思います。(音声注意)
④勉強する場所を確保する
- 勉強に収集できる場所を確保します。通勤時間も勉強にあてます。
勉強場所がない人は勉強場所を確保することで解決できます。喫茶店やコーヒーショップを利用するのです。
出勤前でも、帰社後でも良いのですが一定の時間そこで勉強するようにします。
また、最近では中小企業診断士の通信講座などで動画講義を配信している例もあります。そのような通信講座を利用して、通勤時に音声だけでも聴いて勉強してみる、といった方法もあります。
⑤現時点では中小企業診断士になるのをあきらめる
- 現時点であきらめるのもあなたの選択です
今の職場はきついけどやりがいがある。結構気に入っているのでやめたくない、という人もいるでしょう。今の会社に入るのに苦労した人はその分、会社に残りたいと思いも強くあるかもしれません。
リスクを犯したくない人もいると思います。
現在の仕事が好きで、やりがいがあるのでしたら、別に配置転換希望をしたり、転職したりするのは必要ないかもしれません。
ただし、中小企業診断士になるのを完全にあきらめるということでもありません。
中小企業診断士になるのは、定年になってからでも良いのです。
お金を貯めておいて、定年後時間ができた段階でじっくり勉強してから一次試験を受けても良いのです。
貯めたお金を使って養成課程を経て、短期間で中小企業診断士になれば良いし確実です。
現実問題として、大会社に在職中、中小企業診断士の資格を取っている人も多いのですが、本格的に中小企業診断士として活動するのは会社を定年退職してからです。
だとすると、定年退職してから勉強し、最短2年程度で中小企業診断士になるのと大した違いはありません。
現時点ではあきらめ、定年退職を待つ、というのも一つの選択だと思います。
まとめ
中小企業診断士に向けた勉強ができない理由
仕事がきつくて体力的・肉体的にしんどくて勉強できない場合もあります
神経を使う仕事をしている人は精神的に疲れてしまうこともあり、勉強したくてもできないこともあります。
仕事に多くの時間を取られ、物理的に勉強時間が取れないこともあります
勉強する場所がないことも勉強ができない理由です
一番多いのは複合的な理由で勉強できないことです
今後に向けた考え方
暇で楽な職場に回してもらい、勉強できる環境を手に入れます
とりあえず、しばらくは我慢します。中小企業診断士関連の資格・検定試験を受け、将来に備えます。
職場の配置転換が無理なときは転職も視野にいれます
勉強に収集できる場所を確保します。また通勤時間も勉強にあてます。
現時点ではあきらめ、定年後に短期間で中小企業診断士になるという手もあります |