中小企業診断士の視点:商品特性理論とは

商品特性理論とは

マーケティングの本を見ていたら、商品特性理論という商品分類法に出会いました。

KAZUTOYO自身あまりよく知らない商品の分類法です。でもなんとなく聞いたことがあるような気もします。今回はその商品特性理論という商品分類法の話です。

この記事を読むと、商品特性理論という商品の分類法についてわかるようになります。

中小企業診断士の視点:商品特性理論とは

記事の内容

  • 商品特性理論とは
  • 5つの基準について
  • コープランドの商品分類との比較

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

商品特性理論とは

  • 5つの基準で商品を分類する方法

商品特性理論はL.V.アスピンウォールという人が提唱した商品分類の理論です。

商品を5つの基準で検討し、それぞれの基準ごとに大・中・小を決めて総合判断をします。

大が多いものは黄色商品、中が多いものはオレンジ色商品、小が多いものは赤色商品と名付けています。

5つの基準について

  • 商品分類の5つの基準

商品分類の5つの基準は次のようになります。

  1. 購買期間:購買と購買の間の平均期間
  2. 粗利益:販売価格から原価を引いたもの
  3. 調節:消費者の正確なニーズを満たすために適用されるサービス(KAZUTOYOが思うに、例えばエアコンなどは購入しても配達して工事もしないといけません。そのようことを調節と言っていると解釈しました。)
  4. 消費時間:商品が求められた効用をなくしてしまうまでの期間
  5. 探索時間:店舗までの平均時間(この基準については、現在はインターネットでどんな商品でも簡単に探索できるので、今の時代には基準にならない気がします。例えば今では、家でもインターネットで購入できる時代になっています)

黄色商品、オレンジ色商品、赤色商品とはどんな商品か

  • 5つの基準を元に考えてみました

次のようになります。

購買期間 粗利益 調節 消費時間 探索時間 商品例
黄色商品の例 自家用車、家
オレンジ色商品の例 冷蔵庫・洗濯機
赤色商品の例 日用品、文具品などの消耗品

調整の項目について:自家用車の場合は、購入時にも車庫証明やナンバープレートの取得、オプション品の装備など車屋さんにいろいろやってもらうことがあるので、調節を大にしています。

洗濯機や冷蔵庫の場合は、調整とはいっても配達して設置するだけですから中と考えました。

なお、探索時間については、今の時代はほとんどのものがインターネット経由で購入できるので、この基準は使えなくなくなっていると思います。

コープランドの商品分類との比較

  • 最寄品、買回品、専門品

コープランドは商品を消費者の購買慣習から最寄品、買回品、専門品の3つに分類しました。

最寄品:最寄品は最も行きやすい店舗で慣習的に購買される商品のことです。日用品が該当します。

買回品:買回品は、消費者が購買する際に、いくつかの店舗を回り、商品の価格、品質、スタイルなどを比較・検討して購買される商品です。一般的には着るものやアクセサリーなどが該当します。

専門品:専門品は、消費者が商品に対して特別な魅力を感じていて価格に捉われず、その商品を買うための労力を惜しまない商品です。

以上のことから、

商品特性理論でいう赤色商品は、コープランドの最寄品に該当すると考えらえます。

黄色商品は専門品に該当すると考えられます。

オレンジ色商品については、買回品に該当するといえますが、専門品にも該当する面があると考えます。

まとめ

  • 商品特性理論とは

5つの基準で商品を分類する方法です。

  • 商品分類の5つの基準

5つの基準は購買期間、粗利益、調節、消費時間、探索時間になります。

  • 黄色商品、オレンジ色商品、赤色商品とはどんな商品か

黄色商品は自家用車、家など、オレンジ色商品は洗濯機・冷蔵庫など、赤色商品は日用品などが該当すると考えられます。

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。