中小企業診断士一次試験の合格発表
本日、2020年度中小企業診断士一次試験の合格発表がありました。
中小企業診断士一次試験に合格された方、おめでとうございます。
今年は新型コロナウイルス感染症の問題があり、試験が実施されるかどうかわからない状況でした。幸いなことに予定通り開催され、今日の合格発表を迎えたわけです。
残念ながら合格できなかった方もいるかと思いますが、何科目かは科目合格されているはずです。
そんな方は、来年に向けて頑張っていきましょう。
さて、今回の一次試験は合格者数が5,005人、試験合格率は42.5%と昨年の30.2%を大幅に超える合格率となりました。
昨年合格者数を多く出したので今年は絞ってくることも予想しましたが、全く反対の結果となりました。
この結果を受け、今回の一次試験結果についての感想と、二次試験がどうなるかなどについて思うことを書きたいと思います。
Contents
2020年中小企業診断士一次試験の合格発表
本記事の内容
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- この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
- KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
- 中小企業診断士としての活動歴は10年以上です。
一次試験の合格率は高いものとなりました。
- 一次試験合格率は、42.5% 合格者数5,005人
今回の一次試験は合格者数が5,005人、試験合格率は42.5%と昨年の30.2%を大幅に超える合格率となりました。
昨年合格者数を多く出したので今年どうなるのかと思いましたが、去年以上の合格率になったのにはちょっと驚きました。
今年の中小企業診断士一次試験の結果
申込者数 | 受験者数① | 受験者数② | 試験合格者数 | 試験合格率 |
(A) | (B) | (B) /(A) | ||
20,169人 | 13,622人 | 11,785人 | 5,005人 | 42.50% |
※中小企業診断協会の資料 https://www.j-smeca.jp/attach/test/r02/r02_1ji_toukei.pdfより
今までの一次試験の合格率は、20%~25%程度で推移していて、30%を超えたのは平成・令和になってからの統計ではたったの3回です。
(そのうちの一回は去年で、30.2%でした。それ以前は15年以上前の平成13年度と平成14年度の一次試験において30%以上の合格率を出しています。)
合格者数も近年は2,500人程度から3,500人程度で、4,000人を超えたことは一回しかありませんでしたが、去年は4,444人で今年はついに5,005人と5,000人を超えました。(15年以上前の平成13年度に4,529人の合格者を出しています。)
一次試験の高い合格率と従来よりも多い合格者数は、当然本年度の二次試験の結果にも影響するものとみられます。
コロナの影響で棄権した人が多かった
- 申込者数の約半数が受験を回避
今年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で試験の開催もどうなるのかわからない状況でした。
実際に、他の国家試験では中止になるものや延期になるものがありました。
中小企業診断士一次試験もどうなるだろうと思っていましたが、無事実施されました。
今年受験を考えていた方は、心の中にいろいろな葛藤があったものと思います。
でも受験申込者数20,169人で実際の受験者数が11,785人というのにも驚きました。
約9000人も受験を回避したからです。
コロナの影響がかなり大きかったとわかりました。
ただ、試験結果から見ると、リスクを承知で受験された方にとってはラッキーな年だったといえるでしょう。
今年の二次試験の合格率はどうなる?
- 今年の二次試験合格率は16.9%~18.6%程度か?
中小企業診断士に試験だけでなるには一次試験合格後、二次試験に合格しないといけません。
そして二次試験合格後に口述試験があります。
口述試験については、会話ができる人なら心配する必要はありません。
しかし、本年度の中小企業診断士二次試験は厳しくなる可能性があると思っています。
以下に理由を書いていきます。
二次試験の合格率が低くなりそうな理由
- 実務補習のキャパが中小企業診断士二次試験の合格率を決定づけます。
KAZUTOYOは試験の合格率の数値そのものよりも、実務補習のキャパのほうが、中小企業診断士二次試験の合格率を決定づける大きな要因だと考えています。
中小企業診断士二次試験に合格しても実務補習を受講しないと中小企業診断士にはなれません。
しかし、二次試験後の実務補習には受け入れキャパに制約があります。これは単純に物理的な問題です。
そのキャパが中小企業診断士二次試験の合格率を実質決めているとKAZUTOYOは考えています。
実務補習のキャパから二次試験合格率を考えていきます。
- 実務補習のキャパは900人~1200人
近年の二次試験の合格者数は900人から1,200人程度です。それが実務補習のキャパだと考えられます。
- 二次試験の受験者数ははっきりつかめない
今年何名が二次試験を受験するのかははっきりわかりません。
(昨年ストレート合格者がどの程度の割合であったのか、示されていないなどの理由で)
ですが、昨年一次試験合格者が4,444人で、二次受験者が5,954 人だったことを考えると、単純に一次試験合格者数に1,000人~1,500人ぐらいプラスした人数が二次試験受験者になるはずです。
とすると、今年の一次試験合格者数は5,005人なので二次試験受験者は約6,000人~6,500人程度になります。(昨年は5,954人)
実務補習のキャパが二次試験合格率を左右
前にも書きましたがKAZUTOYOは実務補習のキャパが二次試験合格率を左右すると考えています。
実務補習のキャパから二次試験合格率を予想すると以下のようなケースが考えられます。
- キャパ900人(二次合格者数900人)の場合 :二次試験合格率13.8%~15.0%
- キャパ1,000人(二次合格者数1,000人)の場合:二次試験合格率15.3%~16.7%
- キャパ1,100人(二次合格者数1,100人)の場合:二次試験合格率16.9%~18.3%
- キャパ1,200人(二次合格者数1,200人)の場合:二次試験合格率18.5%~20.0%
昨年の二次試験の合格者数からすると、実務補習のキャパは現在1,100名程度と考えられます。
今年も同じキャパだと仮定すると、今年の二次試験合格率は16.9%~18.3%程度となると予想されます。
さて、はたしてどうなるでしょうか。
まとめ
2020年中小企業診断士一次試験の合格発表
一次試験合格率は、42.5% 合格者数5,005人
今年の二次試験合格率は16.9%~18.3%程度か? |