中小企業診断士の視点:新しい働き方の考え方

新しい働き方の考え方

最近「働き方改革」という言葉が良く聞きます。

「働き方改革」とは、一人ひとりの意思や能力、個々の事情に応じた、多様で柔軟な働き方を選択可能とする社会を追求していくことで、「労働者にとっての働きやすさ」を実現していくこととされています。

でも、KAZUTOYOは「働きやすさ」以前に、「働く」ことの考え方を自分なりに決めておいた方が良いと考えています。

ということで、今回は「新しい働き方の考え方」というテーマでブログを書いていくことにします。

でも、わからない人や賛成できない人もいるでしょう。これはあくまでKAZUTOYO個人の考え方なのでご了承ください。

 

新しい働き方の考え方

本記事の内容

  • 労働を二つのタイプに分ける
  • 資産型労働
  • 時間切り売り型労働
  • お勧めの労働タイプ
  • この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
  1.  KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
  2.  中小企業診断士としての活動歴も10年以上です。

 

労働を二つのタイプに分ける

  • 資産型労働、時間切り売り型労働

資産型労働

まず、働くことによって、次第に自分の価値が高まっていく働き方と、そうではない労働とに分けます。

自分の価値が高まってく働き方を「資産型労働」とします。(KAZUTOYOが勝手に名付けただけです)

継続していると、技術力の向上やノウハウが蓄積され、経験の積み重ねが資産としての価値を持つようになります。

例えば、プログラマーや職人のような仕事です。

働いているうちに、どんどん力がつき、自分の市場価値が高まっていきます。

 

時間切り売り型労働

働いていても、自分の価値があまり高まっていかない働き方を、「時間切り売り型労働」とします。(こちらもKAZUTOYOが勝手に名付けただけです)

例えば、量産型工場での、流れ作業に従事するような働き方です。

器用な人なら、すぐに慣れてしまうような仕事です。

続けていても、独自の技術力が高まるわけではなく、自分の価値も上がることもありません。

 

資産型労働

  • 資産型労働は自分の市場価値を高めます

今後の働き方でお勧めなのは、資産型労働です。続けることによって能力や技術力が高まっていくからです。

具体的には

  1. コンピューターのプログラマー
  2. IT関連の技術職
  3. 将来の市場でも価値があると考えられる職人

などです。

これらの仕事は、継続することによってどんどん能力や技術・ノウハウが身についていきます。

会社や企業を辞めることになっても、身に付いた能力とノウハウで生きてゆくことが可能となります。

ポイントは、どこでも通用する能力や技術・ノウハウということです。

IT関連としたのは、この分野の産業は今後も高い成長が見込めると予測できるからです。

 

ユーチューバーも良い働き方

ユーチューバーなども良いでしょう。ユーチューバーは1人で放送局を運営しているようなもので、あらゆる能力(番組企画、制作、話す力、動画編集、必要なIT関連知識など)が身に付きます。

そのような能力を持っている人材を欲しがる会社は多いはずです。市場価値のある人材といえます。

さらに作った動画は、コンテンツとして価値がある資産となります。

 

時間切り売り型労働

  • 市場価値は高まりません

量産型工場での流れ作業のような仕事の労働は、長年働いていても自分の技術力の向上やノウハウの蓄積は期待できません。

このような労働は自分の時間を切り売りしている仕事で、時間切り売り型労働と言えます。

 

工場の流れ作業の仕事

KAZUTOYOも工場での流れ作業を経験していますが、作業自体は半日もやれば慣れてきます。

不器用な人でも数日もあれば、作業はこなせるようになるはずです。

継続すると作業スピードが速くなりますが、特に熟練を要するものでもありません。

ということは、代わりは誰でも務まるということです。また今後このような仕事はロボットに置き換わる可能性も高いと考えられます。

 

店舗店員の仕事

また、店舗の店員なども、自分の価値を高めにくい職種です。

長く働いていても、高い価値があると誰もが認めるようなノウハウ、技術力などが身につくことは期待できません。

(KAZUTOYOは10年以上家電量販店の店員をしていましたからわかります。)

工場のライン工員や店舗の店員は時間切り売り型労働といえます。

 

お勧めの労働タイプ

  • 資産型労働がお勧め

同じ働くなら、資産型労働がお勧めです。

資産型労働は続けることで自分の能力が高まっていくし、他でも通用する市場価値のある技術力やノウハウを身に付けることができるからです。

会社を辞めることになってもどこでも通用する力があれば、働く場所はあるはずです。

働く場所は変わってもすぐに身につけた力を発揮できます。

逆に、流れ作業のライン工や店の店員の仕事などは、長年働いていても例外はあるかもしれませんが、市場価値の高い能力・技術・独自のノウハウといったものを身に付けることは難しいのです。

会社が人材として高い価値を認めないと、ある程度年齢を重ねきても、いきなりリストラ要員になることもあるのです。

終身雇用は崩壊し、年功序列の考え方も通用しなくなりました。会社は守ってくれません。

年を積み重ねていっても大丈夫なように、自分の働き方を自分で考えていく時代となったといえます。

 

まとめ

新しい働き方の考え方

  • 労働を二つのタイプに分ける

資産型労働、時間切り売り型労働

  • 資産型労働

資産型労働は経験を積み重ねていくと自分の市場価値を高めます

  • 時間切り売り型労働

時間を積み重ねても自分の市場価値は高まりません

  • お勧めの労働タイプ

経験の蓄積が資産となる資産型労働がお勧めです。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。