中小企業診断士になるには養成課程という選択もあります。

中小企業診断士の養成課程という選択

中小企業診断士一次試験に合格しても、なかなかニ次試験に合格できず、足止めされている方もいるでしょう。

私もニ次試験は3回目でようやく合格しました。

 

既に知っている方も多いと思いますが、中小企業診断士になるには、試験に合格する方法だけではありません。

 

中小企業診断士になるには養成課程という選択もあります。

 

中小企業診断士養成課程という制度があり、この制度を利用すれば、一次試験には合格する必要がありますが、一次試験合格の方は養成課程を修了することで二次試験を受けることなくほぼ確実に中小企業診断士になれます

どうしても中小企業診断士になりたい方は、こちらの道も検討されることをお勧めします。

難しい二次試験を受験しなくても、養成課程を学ぶことで中小企業診断士になれます。
そこで、中小企業診断士養成課程を学ぶ上でのメリット、デメリットについてみていきます。

 

記事の内容

  • 中小企業診断士養成課程のメリット(3つあります) 
  • 中小企業診断士養成課程のデメリット(3つあります) 

 

中小企業診断士養成課程のメリット

 ①ほぼ確実に中小企業診断士になれる

 ②勉強仲間の存在

 ③不安なく勉強に集中できる

 

①ほぼ確実に中小企業診断士になれる

中小企業診断士養成課程を修了すれば、難しい二次試験を受験することなく、ほぼ確実に中業企業診断士になれるというのが、大きなメリットです。

 

中小企業診断士の一次試験は、勉強量に応じて合格率が高まる試験です。知識を問われる試験なので、勉強時間が多ければ、それだけ知識も多くなります。


ところが、二次試験はそうではないのです。一次試験で勉強した知識を応用して、回答に盛り込み、かつ説得力ある答案を書けるか、ということが問われます。

ですが、二次試験に合格した人でも、なぜ合格したのか明確な理由はわからない、という方もいます。

 

二次試験の勉強のために、私はある受験学校に通っていましたが、いつも成績上位の優秀な人でも実際の二次試験ではボロボロ落ちている状況を見てきました。


要するに、それだけ受かるのが難しいのがニ次試験です。いうまでもなく、ニ次試験は一次試験を突破してきた方の集合なので、母集団が一次のときとはまったく異なることも挙げられます。

これを突破しない限り中小企業診断士にはなれないので、皆必死の思いで試験を受けにきています

 

合格率自体は、一次も二次も20%前後でほぼ同じですが、難易度は一次よりもはるかに難しいというのが私の印象です。

 

中小企業診断士二次試験の突破は簡単ではありません。何回受験しても絶対に合格するという保証はどこにもありません。そのため、二次試験に合格できず、中小企業診断士になるのをあきらめた方も多いのです。

 

ですから、なにがなんでも中小企業診断士になりたい方は、中小企業診断士養成課程で学ぶことも視野に入れて考えてみると良いと思います。ほぼ確実に中小企業診断士になれます。(休みが多かったりしたらダメですが。)

 

一次試験は、先ほども書きましたが、勉強量に応じて合格率が高くなる試験なので、まじめにたくさん勉強すれば突破できると思います。でもまじめにたくさんだけでは合格しないのが二次試験です。

 

②勉強仲間の存在

勉強には、モチベーションも必要です。養成課程では心を同じくする勉強仲間がいますから、彼らの存在がモチベーションの源泉となります。

いろいろな葛藤もあるかもしれないですが、負けられない、頑張らなくてはいけない、という気持ちが自然とわいてきます。勉強仲間同士でお互いに刺激を受けることもあるでしょう。

中小企業大学校の養成課程で学んだ人を知っていますが、その人は大学校の寮に住んでいましたが、同期の人はいわゆる同じ釜の飯を食った仲間のような存在になる、とのことでした。

卒業後も連絡をとり、仕事にもつながっているとのことでした。そのようなメリットもあるのです。

 

独学だと一人でモチベーションを維持していかなくてはいけないので、意思が相当強くないと、ついついさぼったりしてしまいます。

 

③不安なく勉強に集中できる

ほぼ確実に中小企業診断士になれるので不安なく勉強に集中することができこともメリットです。

例えば、養成課程でも中小企業大学校の6ヵ月コースは半年間、勉強漬けになります。その間は仕事を続けることはできません。でもこの期間を乗り切れば、ほぼ中小企業診断士になれるで、不安なく勉強に集中することができます。


養成課程には2年間のコースなどもありますが、いずれにしてもこの期間を乗り切れば中小企業診断士になれることがほぼ保証されていますから、安心して勉強を続けることができます。

 

中小企業診断士養成課程のデメリット

 ①費用が高い

 ②長期間になる

 ③その間の生活費の問題

 

①費用が高い

中小企業診断士養成課程のデメリットとしては、費用がかなりかかることが挙げられます。

養成課程を設置している教育機関にもよりますが、150万円~となっています。高いところは346万円です。

養成課程を設置している教育機関と費用、期間などについてまとめたページが当ブログにあります。参考にしてください。

中小企業診断士養成課程実施機関・登録養成課程実施機関について

中小企業診断士養成課程実施機関・登録養成課程実施機関について

2019年6月18日

 

②長期間になる

中小企業診断士養成課程は最短で6ヵ月で2年コースもあります。長期間学ぶ必要があるのです。社会人にとって、この期間は長いと思います。

家庭があると、なかなか大変だと思います。最短の6ヵ月コースは毎日通い続けるコースとなります。仕事は一切できないです。

普通の会社員には無理かと思います。会社を辞めないといけません。

 

2年間のコースだと、土曜日日曜日に開催することが多いと思いますが、こちらも家庭持ちの方だとなかなか大大変かと思います。家庭サービスは2年間できなくなります。

 

どちらにしても、多くのことを犠牲にしないといけないということです。

多くのことを犠牲にしても、養成課程で学んで、確実に中小企業診断士になる道を選ぶか、それとも自分なりに勉強して受かるまで続けるか、もしくはかなわなければあきらめるか、選択するのは自分自身になります。

 

③その間の生活費の問題

これは、最短の6ヵ月コースの話になりますが、この期間は仕事はできなくなります。その間の生活費はどうするのか、ということです。

独身の方で会社を辞めたばかりで、退職金もある、貯金もあるということなら、人に迷惑をかけることはないので、心配する必要もないのかもしれないですが、多分そのような方は多くはないはずです。

家庭を持っている方は決断するのは難しいでしょう。

 

養成課程に入学する費用プラスその間の生活費の両方を考慮しないといけないのです。

 

こうして見てくると、養成課程で学ぶというのも大変です。

 

あらゆる犠牲を覚悟の上で、それでも確実に中小企業診断士になるのか、それとも試験で受かるまで頑張ってみるのか、または納得できればあきらめても良いと考えるのか、ということなのでしょうか。

 

まとめ

中小企業診断士になるには養成課程という選択もあります。(一次試験には合格していることが条件ですが。)

中小企業診断士養成課程のメリッ

  • ほぼ確実に中小企業診断士になれる
  • 勉強仲間の存在が心強い
  • 不安なく勉強に集中できる

中小企業診断士養成課程のデメリット

  • 費用の負担が大きい(最低でも150万円)
  • 長期間になる(6ヵ月~2年)
  • その間の生活費の問題(最短コースでは仕事はできない)

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。