資格をとって独立したいと考えている方
会社にいても将来性が見えてきた。会社の所属する業界も今後ますます厳しくなることが予想される。
このまま、ずるずると年を重ねることに不安を感じている。
まだ脳みそが元気なうちに勉強し、何か資格を取って独立してみたいと考えている。
でも、いわゆる士業といわれる資格を取って独立開業して生活できるのか。
もし可能なら自分も挑戦したい。
こんな悩みをお持ちの方にお答えします。
Contents
資格をとって独立開業できるのか?
以下の内容になります。
- 士業で独立開業はできるか。(3つあります)
- 独立開業する際に必要なもの(3つあります)
この記事を書いている私は中小企業診断士として10年以上のキャリアがあります。また士業で独立開業して活躍している方を実際に多く知っています。
士業で独立開業はできるか。
①士業で独立開業はできる ②独立開業できる資格 ③抵抗勢力に負けないことが鍵 |
①士業で独立開業はできる
士業で独立開業ができるのか。という疑問に対しては『できる』ということになります。自分もそうですが士業の資格を取って独立開業されている方をたくさん見ていますし、知っています。多くはもともと会社員として働いていて、そこを辞めて独立開業した人たちです。
中には、結構稼いでいる方もいらっしゃいます。法人化して人を雇用している人もいます。
結論から言えば、士業で独立するのはできる。また、大いに成功している人もいる。可能性は誰にもある、ということです。
②独立開業できる資格
独立開業できる資格を考えてみます。
中には、税理士や公認会計士などの大型資格で独立開業されている方もいます。
でも現実的には、これらの資格を在職中に取得できることはなかなか難しいと考えられます。もともと能力があり、かつかなりの努力をされたのではないでしょうか。
現実的に考えると、次の3つでしょうか。
- 中小企業診断士
- 社会保険労務士
- 行政書士
以上の3つが仕事を取りながらでもなんとか取得できる士業の資格だと考えます。
ではどの資格が独立開業しやすいのかというと、それはなんとも言えません。現実に目にするのは独立開業していてそこそこうまくいっている人なので、そうでない方は目にすることはないからです。
中小企業診断士は独占的な仕事がないから不利だと言われる方もいますが、確かにそのような面もあるかと思いますが、独立開業している中小企業診断士は多くいます。
公的にも商工会議所や商工会などで中小企業診断士を経営相談案件に協力してもらっているなどの例が多く見られます。
社会保険労務士や行政書士は独占業務があります。独占業務があるのは確かに有利です。また社会保険労務士は税理士同様、業務的に会社から継続的に仕事を受けやすい立場にあると言えます。
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- ITコーディネータ
ただ、意外な資格だとITコーディネータがあります。経済産業省の推進資格で国家資格ではなく民間資格です。難易度はそれほど高くはないようです。
私たち士業の者が、公的・準公的な組織から仕事を受けるとき、その組織用の履歴書・経歴書に自分のことを記入することがありますが、保持資格のチェック欄にITコーディネータという資格が元から記載されていることがよくあります。
普通は国家資格しか記載されていないのにもかかわらず、ITコーディネータは印刷されているのです。(販売士などはほとんどない)
公的・準公的な組織でもITコーディネータは国家資格に準じる資格だと捉えている証拠だと考えます。
そういえば、ITコーディネータの資格で独立開業している人がいました。
IT関連に精通している人であれば、ITコーディネータの資格で独立開業も可能だということです。
③抵抗勢力に負けないことが鍵
独立開業したいと思っても、そうはさせじとする勢力がいます。会社の同僚や友達が抵抗勢力になる場合があります。
あたなが自分たちと異なる世界に行こうとするのをよく思わないからです。「そんなのうまくいかないよ」。「失敗するに決まっているよ」「夢みたいこと言ってるなよ」、などと言ってきます。
お前のために言っているという口ぶりです。本当にそう思っているかもしれません。
でも、このような勢力とは、いったん離れることをお勧めします。それぐらいの気持ちでないと、資格試験には合格しないでしょう。
やっかいなのはもっと身近にいる抵抗勢力です。家族です。家族とは離れるわけにはいきません。
家族にとっては安定した生活を維持していくというのが大切で、うまくいくかどうかもわからない、あなたの夢にかけることなど、論外だと思っているからです。
一番の抵抗勢力となるでしょう。この抵抗勢力に負けないことが、独立開業の鍵です。
勉強を続けていくことは個人にとっても努力が必要ですが、その努力に加えて、この抵抗勢力に負けない、という気持ちも必要になってくるのです。
独立開業する際に必要なもの
①ある程度の蓄え ②マーケティングの知識 ③ITスキル |
①ある程度の蓄え
独立開業すれば、すぐに稼げるようになるわけではありません。ある程度の助走期間というのは必要になります。
その間、手元のお金は出ていくだけになるので、ある程度の蓄えが必要になります。
1年程度は仕事がなくても食べていけるだけの蓄えがあるのが理想です。
蓄えがないと気持ちにゆとりがなく、仕事も落ち着いてできなくなります。
ある程度の蓄えが準備できたら、独立開業を開始するのが良いでしょう。
②マーケティングの知識
どんなビジネスでも重要なのは集客です。これは士業でも同じです。
士業は待っていても仕事が天から降ってくるわけではありません。どこかから仕事を引っ張ってくることが必要なのです。お客様がこなければ仕事がなければ廃業なのです。
その能力を身に着けるにはマーケティングを勉強しておくことです。士業に限らずどんなビジネスでもマーケティングの知識は必要になります。
中小企業診断士では、マーケティングを一応勉強しますが、理論的なものだけでなく実践で役立つマーケティングの知識を身に着けておくようにしてください。
③ITスキル
マーケティング知識は、マーケティング戦略を練る上で必要な知識です。そして戦略を実践していくのが戦術で最近必須なのはITスキルです。
士業であっても集客は必要だということは②で書きましたが、それを実践していく上でITスキルは必須です。
あなたが独立開業しても、そのことを誰も知らなければ、仕事の依頼はないのです。まず情報発信をしていく必要があります。情報発信をしてあなたが独立開業したことを多くの人に知ってもらわなければいけません。
普通は独立開業したら、ホームページを開設し、名刺にもホームページアドレスを記入して、そんな活動を地道に続けていくことによって次第に認知されていきます。
その際、ITスキルがあり、ホームページなどを自分で開設できると有利です。自分であれこれ工夫すればホームページからでもお客を呼び込めるようになります。
自ら情報発信する力が弱いと、「誰もあなたを知らない」状態から、「認知される」状態まで時間がかかります。その間仕事がないということになります。
他にはSNSを使ったり、ユーチューブ動画を利用したりと、ある程度のITスキルは情報発信をする上で必要といえます。なるべく早く結果をだしたいなら、なおさらIT関連のスキルは必要です。
まとめ
①士業で独立開業はできる ②独立開業できる資格 中小企業診断士・ 社会保険労務士・ 行政書士 ITコーディネータもあり ③ある程度の蓄えが必要 ④マーケティングの知識やITスキルも必要 |