倒産寸前の店舗はここでわかる

倒産寸前の店舗ってわかるの?

将来倒産するような店舗で買い物をするのは避けたいものです。
ですが、ちょっと見ただけだと倒産しそうかどうかなどわかりません。

でも倒産寸前の店舗は注意深く観察するとなんとなくわかります。

その簡単な見方をあなたにお教えます。

これを読むと、そのポイントがわかります。

倒産寸前の店舗はここでわかる

記事内容

  • このような店員だったら要注意(3つあります) 
  • このような店舗だったら要注意(3つあります)

実際に私が見たり、体験したことを元に書いています。倒産した会社にいた経験がある元店員がいうのですから、間違いはありません。

このような店員だったら要注意

①店員にやる気が見られない。覇気が感じられない

②接客態度がよくない

③疲れているように見える

①店員にやる気が見られない。覇気が感じられない

  • 店員にやる気や覇気が感じられない

倒産寸前の店は資金繰りが厳しくなってきているため、それは店員にも影響していきます。ボーナスの金額が少なくなるのはまだ良い方で、ボーナスカットということもあります。

昔は、ボーナスはもらえて当たり前というのが常識でしたが、最近はボーナスを従業員に支給するのは義務ではないというように考え方が変化しています。

その結果、ボーナスが少ない、全く支給されないということが大企業はともかく中小企業では珍しくなくなっています。

小売業界の店員は、ただでさえ待遇が良いとは言えない環境の中で働いているため、そのような境遇に自分が置かれると、やる気をなくしてしまいます。

売上を頑張って、ボーナスをたくさんもらうということも期待できなくなります。

やる気がなくなってくるのは当然です。

②接客態度がよくない

  • 接客態度が良くないこともあります

倒産寸前になってくると、上からの圧力が高まってきます。過大な売上ノルマを課されたりします。上からいろいろ言われることが多くなってくるのです。

人間というのは、上からガミガミ言われると、いくらお客様には親切にしようと本人は思っていてもできなくなってしまうのです。

これについては、最近インターナルマーケティングの重要性がわかってきています。インターナルマーケティングとは内部の人に向けてのマーケティング活動のことです。

顧客満足度を高めるためには、従業員満足が基盤にないとだめだという説です。倒産寸前の多くの会社は従業員満足のことなど考えていません。

むしろ従業員には会社の生き残りのために、犠牲になってもらおうなどと考えています。そのような会社の従業員が顧客満足を高める努力ができるわけはないのです。

親切で気持ちの良い接客もできなくなってきます。

③疲れているように見える

  • 従業員に疲労の色が濃くなってきます

産寸前の会社は、コスト削減のためにリストラを行うようになっていきます。その結果残った数少ない従業員で店舗業務を回していかなくてはいけません。

残った従業員は人がいないので、休みも満足にとれず、出勤し働くことになります。また、従来、早出、遅出のシフトで回していたのが、人がいないのでシフトを組めなくなり、早出の人でも閉店時刻まで残ることが常態化します。

そのような状態が長期間続くので、従業員は疲れてしまうのです。

このような店舗だったら要注意

①店内の雰囲気がどんよりしている。活気がない

②店内がガラガラな印象

③店内がなんとかく汚い。暗い。

①店内の雰囲気がどんよりしている。活気がない

  • 店内の雰囲気が悪くなります

不思議なもので従業員にやる気がなく疲れきっていると、それは、店内の雰囲気にも影響するようです。

店内の雰囲気がどんよりして活気がないように感じます。

中で働いている従業員のモチベ―チョンを維持することがいかに大切かがわかります。

②店内がガラガラな印象

  • 店内の印象も変化してガラガラな印象になります

店内の印象は、お客様や従業員から影響を受けますが、物的なことからも影響を受けます。

お客様や従業員からの影響としては、まずお客様の数です。店内にお客様が少ないとガラガラの印象になります。また店員が少ないとそれもガラガラな印象になります。

物的な影響としては、店内の陳列や在庫のパっと見たときの印象があります。倒産寸前になってくると、どの店も陳列商品、在庫を絞っていきます。すると店内はガラガラな印象になります。

私が店にいたときにも、そのようになっていきました。

時間の経過とともに徐々に在庫が減っていきます。従業員はいつも店にいるのでなかなか気が付きませんが、たまに来店するおお客様は気が付きます。「あれ、半年前と比べて店内がスカスカになった」といったように感じます。

③店内がなんとかく汚い。暗い。

  • 店内が汚く、暗くなっていきます

倒産寸前になってくると、人員削減でギリギリの従業員で店舗業務を回していくことになります。人員削減になってもそれらの業務自体が減ることはありません。むしろ一人当たりの業務は増えるとことになります。

例えば、〇〇売り場の担当者が辞めたので、残っている従業員の誰かがその人の業務を引き継ぐというようにです。

従業員に余裕があるときは、店内の汚いところを掃除したり、商品の陳列を整えたり、気が付いたところを直すということができたのですが、それができなくなってきます。

要するに、店内の細部には目が行き届かなくなります。それが積み重なってきます。すると、全体としてなんとなく汚い、雑然としている、という印象になります。

掃除がいきとどかないと汚れきて、なんとなく黒くなって暗い印象になります。また、少しでもコストを抑えようと、一部の照明を消すということもあります。それも店内を暗くする原因となります。

けち臭い思い付きでけち臭いことをすると、自然とけち臭い店になっていきます。

まとめ

倒産寸前の店舗はここでわかる

  • このような店員だったら要注意 

①店員にやる気が見られない。覇気が感じられない

②接客態度がよくない

③疲れているように見える

  • このような店舗だったら要注意

①店内の雰囲気がどんよりしている。活気がない

②店内がガラガラな印象

③店内がなんとなく汚い。暗い。

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。