日本の失われた30年の本当の理由
1991年~1993年に日本はバブル崩壊で、経済的に大きなダメージを受けました。
でもそれ以降も、日本の経済はずっと低迷を続けています。
日本のGDPはこの30年の間、ほとんど伸びていません。
どうして、そのようなことになってしまったのでしょうか。
その本当の理由について、経済評論家の渡邉哲也氏が実に明快にかつわかりやすく、ほんの数分で解説していました。
今回は渡邉哲也氏の「日本の失われた30年の本当の理由」についての話です。
氏の動画の話を文字にしてみました。
このブログ記事を読むと、この30年間、日本のGDPがほとんど伸びず、どんどん貧乏になっていった本当の理由がわかります。
日本の失われた30年の本当の理由
本記事の内容
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- この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
- KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
- 中小企業診断士としての活動歴は10年以上です。
主要国のGDP伸び率
- 日本のGDPはほとんど伸びていません
下のグラフをご覧ください。2016年からの主要国のGDPの伸び率を表示したのものです。
出所:http://mylibrary.maeda1.jp/ImfWeoOct2019.doc.pdfより
インドはGDPの伸び率が大きく、経済成長していることがわかります。その次が中国です。(まあ、中国のGDPについては、そのまま信用できるかはちょっと疑問ですが)
日本は主要国ではもっとも低い伸び率をずっと続けています。
ほとんど経済成長していないということです。
他の主要国は毎年日本以上の経済成長をしているため、相対的にみると日本はどんどん貧乏になっていることがわかります。
失われた30年の本当の理由
- 日本は中国に貢いでいたのです
渡邉哲也氏の動画を見て、目からうろこでした。日本の失われた30年の本当の理由がわかりました。
興味のある方はご覧ください。最初の1分15秒ぐらいのところから解説が始まります。
渡邉哲也氏の動画「甘利さんはエグく軟らかく言いました」
渡邉哲也氏の該当部分を文字起こし
バブル崩壊しましたよね。
このとき、ちょうど同じタイミングでグローバリズムって始まったわけです。
中国が開拓開放して、ロシア等西側東側の壁がなくなった。
中国からモノが入ってくるようになりました。
モノを輸出できるようになりました。
技術を渡しました。
日本企業はお人よしだから、中国にモノ持って行って、技術持って行って、「さあ、モノを作りましょう」ってモノを作りだしました。
その結果何が起きたのかというと、日本企業が作った中国製品によって日本の商品が売れなくなったんですよ、日本で作る。
中国で作ったほうが人件費が安いから。
右の人「それで、わかるじゃない、ねえ。」
で、日本企業は結局、中国で作る製品の値段に合わせて値段下げていきました。
そうすると、リストラが起きます、儲けがなくなります。
どんどん経済は小さくなっていきます。
儲けは全部中国に流れていきました。
これで(お金を)持って帰れるならいいですよ。
中国は日本企業が儲けた儲けを再度国内に循環させるしかありません。
日本に持って帰ってこれません。
ですから中国にどんどん蓄えだけがたまります。
どんどん中国経済が拡大します。日本から一方的にでていくだけです。
で、デフレがどんどんデフレが進行します。
中国から安いものが入ってきて、どんどんどんどん日本で作る高品質のものが負けていきます。
悪貨は良貨を駆逐する。
で、GDPというのはあくまで国内総生産。
日本企業が中国で作ったものに関しては日本のGDPに入りません。
ですから、中国のGDPだけグァーンと伸びて、日本のGDPはどんどん落ちていって、デフレも進行して、日本人がみんな貧乏になっていった。これが30年ということです。
右の人「だから、30年前のバブル崩壊したあとの日本のGDPと今のGDPを比べればいいじゃん。世界中の他の国と比べてみれば、日本は最低なんだから。」
(GDPは)伸びてない、伸び率。
右の人「なんでその30年間の敗戦というものを、なんで誰も総括できなかったの?」
いや、だからね。(中国に)寄生されたんですよ。簡単に言うと。全部栄養分持っていかれたんですよ。
本来だったら、もどってくるならいいんだけど、中国で儲けたその日本企業が出した儲けが日本に戻ってくるんだったら、それによって日本人は豊かになるんだけど。
戻させないんだもん。中国から持ち出せないんだから。
中国だけ太って、日本はどんどん細くなって、やせて、やせっぽちになっていく。
当たり前の話じゃないですか。
渡邉哲也氏のこの話を聞いて、なるほどと思いました。
日本が貧乏になった本当の理由がわかりました。
逆に言えば、日本がなかったら中国もあれほど経済成長していなかったのです。