「バーニーズ・ニューヨーク」が米国で閉店セール終了
日本でも百貨店の経営環境は厳しく、「創業全国3番目の老舗百貨店が自己破産」のブログでも山形県の老舗百貨店「大沼」が破産したと書きました。
百貨店経営の厳しさはアメリカでも同じようです。
今回はアメリカの高級百貨店「バーニーズ・ニューヨーク」がアメリカでの閉店セールを終了したという話です。
この記事を読むと、百貨店経営は日本だけでなく、アメリカにおいても厳しいものであったことがわかります。
Contents
米高級百貨店チェーン「バーニーズ・ニューヨーク」が米国で閉店セール終了
記事の内容
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百貨店「バーニーズ・ニューヨーク」とは
- 歴史ある高級百貨店
昨年8月に経営破綻した百貨店「バーニーズ・ニューヨーク」は米国の高級百貨店チェーンです。
本年2月23日までに米国内全店舗の閉店セールを終了し、ついに97年の歴史に幕を下ろしました。
バーニーズは1923年に創業し、ファッション文化の発信拠点として世界的に知られていました。イタリアのブランド「アルマーニ」などを米国にいちはやく紹介したことも有名な話となっています。
ニューヨークの名前がついていますが、西部のサンフランシスコなどにも店舗がありました。
バーニーズ・ニューヨーク閉店の理由
- ネット通販と家賃の高騰
経営が傾いた大きな理由はネット通販の拡大や、店舗の賃料の高騰のようです。
このあたりの事情は日本とほぼ同じようです。
またネット通販という新たな競合の存在に加え、消費者のニーズも時代とともに変化していきます。ニーズに対応できないとビジネスはうまく行きません。バーニーズ・ニューヨークも変化する消費者ニーズにうまく対応できずに、従来の商売のやり方を続けていて尻すぼみになっていったと考えられます。
でも完全に消滅するわけではありません。バーニーズは今後、別の米高級百貨店内の店舗として復活するということです。
バーニーズの知的財産を昨年11月に買収したアメリカのブランド管理会社が検討中とのことです。
日本のバーニーズ・ニューヨークは存続
バーニーズ・ニューヨーク六本木店 写真出所:https://www.barneys.co.jp/stores/roppongi/
- 日本のバーニーズ・ニューヨークは生き残ります
日本にも「バーニーズ・ニューヨーク」はあります。
日本の店舗はセブン&アイ・ホールディングスの傘下にあり、米国「バーニーズ・ニューヨーク」破綻後も通常通り営業しています。
日本国内の「バーニーズ・ニューヨーク」は、銀座店、新宿店、六本木店、横浜店、神戸店、福岡店、アウトレット御殿場店の計7店舗あります。
まとめ
米高級百貨店チェーン「バーニーズ・ニューヨーク」が米国で閉店セール終了
ネット通販と家賃の高騰
日本のバーニーズ・ニューヨークは生き残ります |