中小企業診断士の視点:合理的な組織作り-組織原則

合理的な組織作り—組織原則

企業や会社は人の集団組織です。

そして組織には組織を合理的に編成する原則があります。

今回は組織の原則 組織原則の話です。

疑問に思う人
企業や会社には組織の原則があるというが、どんな原則なのだろう?

そんな疑問にお答えします。

この記事を読むと、企業や会社の組織の原則についてわかるようになります。

 

合理的に組織を編成する組織原則

本記事の内容

  • 組織原則とは
  • 代表的な組織原則
  • 組織原則への批判

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

  1. KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
  2. 中小企業診断士としての活動歴10年以上の経験があります。

 

組織原則とは

  • 組織を合理的に編成するため

企業や会社は人の集合体です。

集団の中の人が自分の考えで個々に勝手に動くと、集団としての力が発揮できません。

そこで、経験的に考えだされてきたのが組織原則です。

 

組織原則は組織を合理的に編成することで、集団としての力が発揮できるようにします。

組織原則は人間が経験を重ねることによって、考えだされてきた・発見されてきた原則なのです。

 

代表的な組織原則

  • 5つの原則があります。

代表的な組織原則は5つあります。

  1. 命令一元化の原則
  2. 統制範囲の原則
  3. 専門家の原則
  4. 権限正規に対応の原則
  5. 階層短縮化の原則

それぞれについて簡単に紹介します。

 

①命令一元化の原則

組織を秩序正しく維持するためには、命令系統の一貫性が保たれている必要があります。

そこで、組織内のすべての人はただ1人の上司から命令を受けるようにするのです。そうなれば命令系統の一貫性は保たれます。これが、命令一元化の原則です。

 

②統制範囲の原則

1人の監督者が物理的にコントロールできる部下の数には限界があります。その範囲を越えると管理の能率は低下することになります。

統制できる範囲に部下の数を決めるということです。

統制範囲の原則はスパン・オブ・コントールともいわれます。

 

③専門家の原則

仕事はなるべく同じ種類のものにまとめて分割し、これを担当する人が同質の活動に従事できるようにします。こうすることで、仕事は効率よく回るようになります。

これを専門家の原則といいます。

 

④権限責任対応の原則

組織内の各担当者は職務を担当するのにふさわしい権限と、それに対応する大きさの責任を担う必要があります。これを権限責任対応の原則といいます。

 

⑤階層短縮化の原則

組織の階層は数が少ないほど効率が上がるという原則です。

 

組織原則への批判

  • 矛盾がある

組織原則への批判もあります。

H.サイモンらは、組織原則が意味するところがあいまいで、相互に矛盾するものもある。ことわざのようなものにしかすぎない、としています。

 

まとめ

合理的に組織を編成する組織原則

  • 組織原則とは

組織を合理的に編成するための原則です

  • 代表的な組織原則

代表的な組織原則は5つあります。

  1. 命令一元化の原則
  2. 統制範囲の原則
  3. 専門家の原則
  4. 権限正規に対応の原則
  5. 階層短縮化の原則
  • 組織原則への批判

相互に矛盾するものもあるという批判もあります。

    

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。