中小企業診断士のホームページへのアドバイスで必要な知識とは
中小企業診断士は経営に関することの全てが仕事の範囲です。でも自分が経験していないことは、なかなか的確なアドバイスはできないものです。
私は、小売業出身なので、工場の生産設備について聞きたいと言われてもわかりません。
ですから、製造業の現場を経験していないとわからないような仕事はほとんど引き受けていません。
とはいっても、製造業ではあっても、マーケティングや情報発信は必要となります。
ホームページは情報発信として欠かせないツールです。この分野については業界の違いは関係ありません。
ホームページに関する知識は中小企業診断士としても必要だと思いますので、今日はそのことについて書いていきたいと思います。
これを読むと、中小企業診断士が備えておくべき、ホームページに関する知識がわかります。
Contents
中小企業診断士に必要なホームページの知識
記事の内容
- 見る人に優しく安全なホームページ(2つあります)
- 内容が大切(2つあります)
- 善に徹する(2つあります)
見る人に優しく安全なホームページ
①ホームページはちゃんと見れるか ②ホームぺージは安全か |
①ホームページはちゃんと見れるか
- パソコンでもスマホでも形が崩れずちゃんと見れていますか?
ほとんど人がスマホを持つようになり、最近は、スマホでホームページを見る方が非常に多くなっています。
ビジネス系のホームページでも50%以上の人がパソコンではなく、スマホでホームページを見ているのが現状です。
でも現状ではまだまだスマホに対応できていないホームページも多くみられます。
昔作られたホームぺージはパソコンで見ることが前提に作られているからです。最近作られたホームぺージは、パソコンでもスマホでも最適に見られるように工夫されていますが、昔のまま放置されているホームページも多くあります。
グーグルでは、見る人に優しいホームページを推奨していて、スマホに対応していないホームページにはそれなりの評価をしていくそうです。(当然SEOの検索順位などに影響してくるものと判断できます)
また、グーグルにはホームページがスマホに対応しているか否か確認できるテストサイトがあり、そこにホームページのURLを入力することにより、スマホ対応か確認できるようになっています。
中小企業診断士として知っておくと、客先ですぐに確認できて便利です。
これを使って確認してください、ということでしょう。モバイルフレンドリー対応でないホームページは直してください、と言っているのです。(画像はクリックすると拡大します)
②ホームページは安全か
- SSL対策をしましょう
インターネットは情報が行き交う世界です。不正な手段で情報を盗もうとする個人・組織もあるようです。
そこで最近は情報漏洩の防止のためにSSLという仕組みが使われています。SSLは Secure Sockets Layerの略で、インターネット上でのデータのやりとりを暗号化し、第三者に情報をのぞかれたり盗まれたりしないようにするのが目的です。
これを施しているホームページはホームページのURL表示のhttpの次にsが付きます。(画像はクリックすると拡大します)
sがないのはSSLの対策がされていないホームページです。
グーグルは、安全なホームページを公開することを求めています。これもホームページ評価の一つの基準です。これからのホームページは、SSL対策をするのが常識となっていくと考えられます。
内容が大切
①コンテンツ重視 ②役に立つ |
①コンテンツ重視
- ホームページは中身が重要
ホームページは中身が重要です。そのホームページはいったい何を伝えようとしているのか、ということがポイントなのです。
よく見栄えをよくするために、加工した写真をべたべた貼り付けただけの文字数が少ないホームページがありますが、グーグルは高く評価しません。
いわゆる普通のショップサイトが検索順位で上位に上がってこないのは、同じ理由です。多くのショップサイトは写真をベタベタと貼り付けてあって、文字数も少なく、商品名とか価格の情報しかないからです。 (「商品名」+「ショップサイト」というキーワードなら表示されますが。)
さあ、買ってください、というのがショップサイトの形です。情報内容が濃くて充実しているわけでないからです。
②役に立つ内容
- 独自性があって役に立つ内容が良い
ホームページは、人の役に立つということが大切です。人がインターネットで検索する際には、何かについて知りたい、何かの問題を解決したいと思って、キーワードを入力します。
その思いに対応した内容が掲載されているホームページが検索上位に表示されるということです。
そして、最近では独自性が問われます。単に検索のキーワードに対してその答えだけの内容より、ホームページ管理者の考えとか、その人ならではのオリジナルな情報があることが、評価されるポイントになってきているようです。
ホームページではないですが、ブログなどで自分の日常を書いているようなものは、有名人でもない限り、人の役に立つとはいえません。
ですが、その中に、こういう問題が起きて、このようにしたら解決できた、というのがあれば、それは人の役に立つ可能性があります。独自性もあります。
ホームページは人の役に立つ内容で独自性があるというのが良いのです。
善に徹する
①他のホームページをパクらない ②不正なSEO対策をしない |
①他のホームページをパクらない
- 盗用しない
ホームページはコンテンツが重要ですが、どのような内容を書いていってよいかわからないことがあります。そこでやってしまうが、他のホームページのパクリです。競合会社や目標とする会社のホームページを見ているうちに、パクったほうが早いと、やってしまうのです。
表現を変えたりすればまだ良いのですが、まるパクリはアウトです。
グーグルは日ごとに進化し賢くなっているので、いずればれる時がきます。そうなるとグーグルに目を付けられます。一挙に検索順位が下がることになります。
いったんそうなると、最悪の場合そのドメインをあきらめ、新たなドメインで再度ホームページを作り直さないといけなくなることもあるようです。
パクりはダメということです。
②不正なSEO対策をしない
- 不正なSEO対策はダメ
SEO対策は、結局ホームページコンテンツの充実をコツコツやっていくほかにはないのです。内容がよくなれば、他のホームページから、「このホームページは内容が良いので、リンクを貼っておきます。ぜひ参考にしてください」、ということで、外部からリンクが張られます。
外部リンクが多く張られるというのは、良いホームページの証なのです。グーグルの評価も高まり、検索順位も上がることになります。
ところが、ひと昔前はこのことを悪用するSEO手法がありました。
外部からたくさんリンクを張って、良いサイトだとグーグルに思ってもらうようにしよう、というやり方です。
そうすれば、検索順位が上がるということです。
でも今やってもダメです。グーグルが賢くなっているから変な外部リンクは見抜かれてしまいます。
というように、楽をして検索順位を上げる手法はありません。どうしてもやりたいのであればPPC広告を使えば良いのです。それが正当なやり方です。お金をグーグルに払うことになりますが。
コツコツ努力するか、お金を使うかの選択なのです。
不正はばれる時がくるので、やめましょう。
「知らないと損をするホームページ作成ソフト」のページも併せてお読みください。
まとめ
中小企業診断士に必要なホームページの知識
①パソコンでもスマホでも形が崩れずちゃんと見えますか ・モバイルフレンドリーチェックしましょう ②ホームページは安全か ・SSL対策をしましょう
①ホームページは中身が重要 ②独自性があって役に立つ内容が良い
①他のホームページをパクらない ②不正なSEO対策をしない |