経済産業省が「おもてなしスキル」認定制度創設
経済産業省が「おもてなしスキル」、正確には「おもてなしスキルスタンダード」認定制度を創設しました。
「おもてなし」は何年か前に流行語に選ばれていましたが、経済産業省が体系化しスキルとして認定する制度を開始したのです。
ということで、今回は経済産業省の「おもてなしスキルスタンダード」認定制度の話です。
この記事を読むと、「おもてなしスキルスタンダード」認定制度の概要と取得方法などについてわかるようになります。
Contents
経済産業省が「おもてなしスキル」認定制度創設
本記事の内容
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- この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
- KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
- 中小企業診断士としての活動歴も10年以上です。
「おもてなしスキルスタンダード」認定制度とは?
- 「おもてなし」を業種や職種の壁を越えて体系化しています
「おもてなしスキルスタンダード」認定制度は、特定の業界や業種に向けての制度ではなく、広くサービス産業に関わる人々に対して、おもてなしスキルを身につけてもらうように考えられた制度です。
業界や業種を越えて、「おもてなし」を横断的に標準化・体系化した基準で学ぶことができる仕組みです。
「おもてなしスキルスタンダード」認定制度の目的
- 高付加価値なおもてなしができることが目的
今後、サービスがAI活用によりロボットによって代替される社会となっていくことが予想されます。
でも、こうしたサービスはどうしても定型的なものになりがちです。
そこで「おもてなしスキルスタンダード」では、お客様に十分な満足感を与えることができる人材が評価される環境を作ることで、非定型で高付加価値のサービスを提供できる人材が育成されることを目指しています。
「おもてなしスキルスタンダード」の4つの視点
- 4つの視点が相互に関連
「おもてなしスキルスタンダード」には4つの視点があります。
- お客様の視点
- 同僚・チーム・仲間などの視点
- 地域社会の視点
- 継続・向上の視点
「お客様」の期待に応え、共に価値を作り、「継続・向上」し、かつ「同僚・チーム・仲間など」の意欲と能力を相互に引出し、そして「地域社会」とも共生していく、ということです。
「おもてなしスキルスタンダード」の種類
- ベーシックとアドバンスがあります
おもてなしスキルスタンダードには、2つのレベルがあります。ベーシックとアドバンスです。
ベーシック
ベーシックは標準的レベルの認定となります。サービス提供の現場で欠かせない基礎理念や基本動作を習得します。「おもてなしスキルスタンダード」の基本となるレベルです。
アドバンス
アドバンスはベーシックを更に進めたレベルです。お客様の潜在的なニーズにも気が付き対応できるようになるレベルです。
自ら課題を発見し、その解決策を講じることまで求められます。
個人のスキルだけでなく、職場全体をリードする考えかたも身に付きます。
「おもてなしスキルスタンダード」を身に付ける方法
- 研修で身に付けます
「おもてなしスキルスタンダード」は研修に参加することによって身に付けます。
ベーシック研修
- 研修時間:6~7時間
- 費用:研修形態や研修実施団体によりますが、27000円(税別)程度となります。
- 更新制度はありません。
研修が終了すると、認定証とバッジがもらえます。
アドバンス研修
- 研修期間:5日間(3~5ヵ月の期間)
- 費用:156000円(税別)
- 3年間ごとに更新が必要です。
研修が終了すると、認定証とバッジ、認定カードがもらえます
認定講座案内のチラシ
- ベーシックは東京、愛知、大阪で近々開催
KAZUTOYOは1級販売士であり、登録講師にもなっています。
時々、販売士協会から冊子などが送付されてきますが、今回「おもてなしスキルスタンダード」のことを書いたのは、一緒にそのチラシが入っていたからです。
チラシを見て、初めてこの制度のことを知りました。
スキャンしてみましたので、ご覧ください。またPDFファイルにして、ダウンロードもできるようにしておきます。
チラシ表
チラシ裏
企業・会社の接客や接遇関連の研修・セミナーをされている方、またはこれからしようと考えている方は、勉強してみると良いかもしれません。
バックは経済産業省ですから権威もあります。
まとめ
経済産業省が「おもてなしスキル」認定制度創設
「おもてなし」を業種や職種の壁を越えて体系化しています
高付加価値なおもてなしができることが目的
ベーシックとアドバンスがあります
研修受講で身に付けます |