メガネスーパー大逆転の戦略
テレビを見ていたら、メガネスーパー復活の話題を放送していました。
勉強になる話でした。
メガネの小売業界は厳しい競争を続けていますが、メガネスーパーがどんなやり方で復活を遂げたのかわかりました。
今回はその話をシェアしたいと思います。
この記事を読むと、競争が激しいメガネ小売業界の中で、メガネスーパーがどんなやり方で復活したのかわかります。
Contents
中小企業診断士の視点:メガネスーパー大逆転の戦略
記事の内容
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この記事は一級販売士の資格を持つ中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
メガネ小売業界の競争状態
- 価格競争が激化
現在、メガネの小売業界は競争が激化しています。
低価格で、おしゃれでファッションを売りにするメガネ店が台頭している状態です。
KAZUTOYOの町にも、安売りを目玉にして集客しているメガネ店が複数あります。
メガネスーパーも競争に参入
- 競争に敗北
メガネスーパーも当初、この競争の中に巻き込まれていくことになりました。
でもそれでどうなったかというと、若年層のお客が離れていき、8年連続の赤字という結果になってしまいます。
メガネスーパーが取った新たな戦略
- 中高年をターゲットにした戦略
なんとかしようと、メガネスーパーは大きな賭けにでます。
顧客ターゲットをいままでの若者ではなく、中高年に定めることにします。
書くと一行ですが、顧客ターゲットを変えるというのは相当な決断を伴います。簡単なことではないのです。
でもメガネスーパーは決断します。
中高年のニーズに対応
中高年になると、目は老眼だけではく、いろいろな異常がみられるようになります。
それらの問題に対応するようにしたのです。
戦術面でやったこと
戦術面での大きな改革は目の検査です。
52項目に及ぶ細かく丁寧な目の検査をすることにしたのです。
その結果、一人一人のお客に対して目に負担の少ない、独自のメガネが作れるようになりました。
それは、お客の信頼も得ることにもつながりました。
メガネスーパーのこうした取り組みは口コミで話題になり、お客が急増したとのことです。
大逆転に成功
- 営業利益が30億円上昇
目に負担の少ない、独自のメガネが作ることは商品の単価アップにもつながります。
一人一人に適したメガネを作るには、特殊なレンズを組み合わせる必要があるからです。
このような取り組みにより、メガネの単価がアップしたのです。
新規格安メガネ店だと平均単価が8000円程度なのですが、メガネスーパーは37000円ということです。
5倍弱になるのです。
その結果営業利益が30億円上昇するということになったのです。
まとめ
価格競争が激化
メガネスーパーは競争で敗北します
中高年をターゲットにした戦略
営業利益が30億円上昇 |
- ピンチはチャンス
メガネスーパーにとって、価格競争に巻き込まれ8年連続の赤字となった時は大ピンチの時でした。
それをチャンスに変えたということです。
- 高くても理由があれば売れる
商品に何の特徴もなく、売り方にも差がなければ、価格勝負になります。
でも、ちゃんとした理由があればお客は高くても買ってくれるのです。
メガネスーパーでは安売り店の5倍の価格でも買ってくれるのです。
メガネスーパーはちゃんとした理由があれば、高くても買ってくれることを証明したのです。
ただ、最初は勝算があったかどうかはわかりません。やるしかなくてとった戦法だったかもしれません。
他店と全く逆のことを始めるというのは勇気がいることです。いろいろ考えて考えぬいて始めたやり方だと思います。
メガネスーパーの担当者は、当初はいろいろな葛藤があったと思います。そんなことを乗り越えて現在があるのです。
「理由があれば高くても売れる」、このことは多くの業界でも通じるのではないでしょうか。