中小企業診断士の視点:中小企業診断士の勉強は社会やビジネスで生かせます

中小企業診断士の勉強は社会やビジネスで生かせます

小学校、中学校、高校、大学と勉強してきましたが、学校で勉強したことはあまり社会にでても使わないし、ビジネスでも役立たないような気がします。

読んで書くこと、そしてちょっとした計算等、本当に基本的なことができれば、普通は事足りるのです。今思うと、中学校卒業程度の勉強ができていれば、生きていくには十分ではないかと思います。

もっとも理系の方などで、仕事で高度な数学や理系科目の知識が必要な方もいるのかもしれませんが、今のKAZUTOYOには必要ありません。

学校で勉強することは社会にでても役立つことは少ないというのが、長年生きてきて言えることです。

ですが、中小企業診断士の勉強は違います。

中小企業診断士の勉強は実社会で役立つし、仕事にも大いに役立ちます。

仮に中小企業診断士にならなくても、中小企業診断士の勉強をしておくことは有益です。

今回は、そんなことを考えてこの記事を書いています。

 

この記事を読むと、中小企業診断士の勉強は社会で役立つし、ビジネスにも直接役立つことがわかります。

 

中小企業診断士の勉強は社会やビジネスで生かせます

記事の内容

  • 企業経営理論が役立つ(3つあります)
  • 財務会計が役立つ(3つあります)

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが経験を元に書いています。

企業経営理論が役立つ

  1. 動機づけ衛生理論
  2. 知らないとどうなるのか
  3. 動機づけ衛生理論が役立つ応用事例

①動機づけ衛生理論

  • 不満を解消しても仕事をする気にはならない

動機づけ衛生理論は、ハーツバーグによって提唱された動機づけ理論です。

仕事のやる気につながる要因は、仕事そのものや、達成感、承認、責任、昇進などで、これらが職務満足を生み出す動機づけ要因(満足要因)になります。

 

一方、会社の方針や監督方式、給料、人間関係、作業条件などは職務不満を防止する要因(不満足要因)になります。

 

そして、不満足要因を解決できても、それは動機づけ要因にはならない、という理論です。不満足要因は、健康を促進するよりも病気を予防する役割を持つ衛生に似ていることから衛生要因と名付けられました。

 

②知らないとどうなるのか

  • 動機づけをしたつもりがそうではなかった

実際の職場でもよくあるのが、給料を増やせば従業員はやる気を出すという誤解です。

相変わらず給料を増やせば、従業員は仕事を一生懸命取り組むようになると考えている社長はいます。

その結果、「せっかく無理して給料を増やしたのに、なんなんだあいつらは」、となるのです。

 

ハーツバーグの理論では給料を増やすのは、不満足要因を解決する手段で、直接やる気を出してもらうことにはつながりません。そのことをわかっていないのです。

 

③動機づけ衛生理論が役立つ応用事例

  • 自分が上司・経営者になったときに役立つ

動機づけ衛生理論がわかっていれば、自分が社長や上司になったときに役立ちます。満足要因と不満足要因を切り分けて、会社の制度を作っていけば不満が少なく、やる気が出るような会社の雰囲気を作りだすことができます。

 

上司になった時に、「承認」では仕事を認める、「達成」では仕事を褒めることなどで部下はやる気を出すようになります。

社長の立場では、上記に加えて不満足要因となっていることを取り除いて、社内の雰囲気を良好なものにしていくことなどが考えられます。

 

ようするに、満足要因、不満足要因となっている要因を洗いだし、優先順位をつけて順に改善していくように取組むことで、良好な組織を作っていくことができるのです。

 

財務会計が役立つ

  1. 決算書を読む力が養われる
  2. わからないとどうなるのか
  3. 決算書を読むことが役立つ事例

①決算書を読む力が養われる

  • 決算書を読む力があると役立ちます

中小企業診断士の受験科目には財務会計があります。

この科目を勉強すると、決算書が読めるようになり、中小企業診断士にならなくても実社会で多いに役立ちます。

例えば、経済的なニュースも意味が分かるようになります。以前KAZUTOYOが勉強する前は、減収増益? 儲かっていないのに儲けが増えた? 意味不明、という感じだったのです。

そのようなニュースで言われていることが理解できるようになります。

それだけでも、昔と比べればかなり利口になったと思います。

 

②わからないとどうなるのか

  • 決算書が読めないと業績不振の原因や理由がわかりません

決算書の貸借対照表は一定時点の財政状態を表します。

損益計算書というのは、一定期間の経営成績を表します。

中小企業診断士として活動していると、社長でも決算書を読めない方、見ない人は多くいることがわかります。決算書を読めないと例えば赤字になったとしても、その理由や原因などもよくわからないということになります。

 

そうなると、どうやって会社を立て直していけば良いのかわからないことになります。

 

例えば、売上が大きいのに業績が芳しくない会社がありました。原因をよく調べると外注費が多くてほとんど儲かっていない、ということがわかりました。

社長は、外注にいくら払っているか気にしていない場合もあるのです。請求書が回ってきたら事務の人が自動的に振り込むということになっているから仕方がない面もあるのです。

とはいえ、上のようなこともあるので経営者や社長の立場になったら、決算書を読む力は必要なのです。

 

③決算書を読むことが役立つ事例

  • 会社員としても役立つし、個人としても役立ちます。

会社員としても役立つ場合もあります。

KAZUTOYOが自ら経験したのは、家電量販店にいたときですが、例えば商品回転などというのが厳密にはどんなものなのか、よくわからずいました。

なんとなく良く売れているものは商品回転が良い商品、あまり売れていないものは商品回転が悪いものとニュアンス的に捉えていました。

じゃあ、商品回転率が10回転とは、などということは全く分かっていませんでした。ちゃんとわかっていれば、品ぞろえに反映できたかもしれません。

 

個人として役立つ例は、個人的に行う株式投資などです。決算書が読めれば会社の内容が数値を通して理解できるので、有利です。

 

まとめ

中小企業診断士の勉強は社会やビジネスで生かせます

企業経営理論が役立つ

  • 動機づけ衛生理論

不満を解消しても仕事をする気になるわけではないのです。

  • 知らないとどうなるのか

動機づけをしたつもりが思惑通りはならないことがあります。

  • 動機づけ衛生理論が役立つ応用事例

自分が上司・経営者になったときに役立つ

 

財務会計が役立つ

  • 決算書を読む力が養われる

決算書を読む力があると役立ちます

  • わからないとどうなるのか

決算書が読めないと業績不振の原因や理由がわかりません

  • 決算書を読むことが役立つ事例

会社員としても役立つし、個人としても役立ちます。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。