中小企業診断士の視点:『パソコンをお譲りします』商法について

『パソコンをお譲りします』商法

悩んでいる人
時々「パソコンをお譲りします」ってチラシを見るけど、あれってどうなの? ずいぶん得なような気がするんだけど。買って大丈夫かな?

時々『パソコンをお譲りします』というチラシが入ってきます。

あれを見て安いから買ってみようかな、という人もいるかもしれません。

でも果たして大丈夫なのかと不安に思う方もいるでしょう。

今日は、そんな悩みにお答えします。

この記事を読むと中古パソコンを購入する際の注意点がわかります。

 

『パソコンをお譲りします』商法

本記事の内容

  • 「パソコンをお譲りします」チラシ
  • Windows10正規版だからといって最近のパソコンとは限らない
  • パソコンの型番、CPUの型番表示がない
  • なぜ低価格で販売できるのか
  • KAZUTOYOならどうするか

KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。

  1. 家電量販店店員時代にはパソコン販売の経験もあります。
  2. 中小企業診断士としての活動歴は10年以上です。
  3. 小売業の経営支援経験も多数あります。

 

「パソコンをお譲りします」チラシ

先日KAZUTOYOがゲットしたチラシ

先日、新聞折り込みに「パソコンをお譲りします」のチラシが入っていました。

同じような内容のチラシが一月に1回くらいは入ってくるようです。

定期的継続的にチラシが入っているということは、チラシを撒いても、採算がとれているのだと推察できます。

ということはこのチラシを見てパソコンを購入する方が実際にいるということでしょう。

 

Windows10正規版だからといって最近のパソコンとは限らない

  • Windows10には後からアップグレードできます

チラシを見るとWindows10正規版と書いてあります。何かよさそうに思います。

Windows10は新しいOSなので、それを搭載しているパソコンも比較的新しいものだと先入観で思ってしまっている人もいるかもしれません。

このブログを見ている方は、そんなことはないと思いますが、そのような人は世の中には意外と多いのです。

Windows10=新しいOS=パソコンも新しい、というようにです。

 

古いWindows7のパソコンでも後からWindows10に無料でアップグレードできるのですが、そのことを知らない人も多いのです。

というより、知っている人はパソコンについてある程度詳しい人だと思うのです。

関連ブログ記事『Windows10への移行は無償でできます(違法ではありません)』も興味がある方はお読みください。

 

パソコンの型番、CPUの型番表示がない

  • これではいつ頃製造の製品がわかりません

チラシを見ると、パソコンのメーカーや画面の大きさについての表示はありますが、パソコン自体の型番、CPUの型番は一切書かれていません。

パソコンは日進月歩の世界です。性能も日進月歩です。古い世代のパソコンと新しい世代のパソコンとでは、例えば同じcorei3でも大きく異なります。

corei3に続く文字列を見ると、性能がわかりますが、チラシには書かれていなのでわかりません。

パソコン自体の型番も書かれていないので、いつ頃作られたパソコンかも特定できません。

KAZUTOYOからすると、ここで購入するには不安しかありません。

 

なぜ低価格で販売できるのか

  • リースパソコンの処分品だから

大企業ではリースで業務用パソコンを調達していること多いのですが、定期的に古いパソコンを最新のパソコンに入れ替えています。

 

古いパソコンは通常は破棄されることが大半なのですが、チラシの事業所はこれらのパソコンを破格(もしくは無償)で入手しているものと考えられます。

 

破棄するとはいっても多くは壊れているわけではないのです。

 

しかも破棄するのも費用がかかります。一括で引き取ってもらえるところがあれば、費用と手間が省けます。

 

こんなわけで、チラシの事業者は原価ほぼ0でパソコンを仕入れてWindows10にアップグレードして販売しているのです。

ですから低価格で販売できるのです。

 

KAZUTOYOならどうするか

  • ネットで中古パソコンを買って自分でアップグレード

もし、KAZUTOYOが中古パソコンを買わないといけなくなったらどうするのか、考えてみました。

 

『パソコンをお譲りします』商法のチラシのところでは購入しません。

理由は、パソコンの型番もわからないし、CPUの型番もわからないからです。これだといつ頃製造されたパソコンなのかわかりません。

古いceleronCPUなんかだとOSがWindows10だったとしても、動きがもっさりして使い物になるかわかりません。

 

  • ではどうするか。

インターネットで素性が確かでパソコンの型番、CPUの型番が記載されているもので製造年が最近のものを購入します。

Windows10には自分でアップグレードします。また記憶装置がHDDだったらSSDに交換します。

これでかなり使いやすくなります。動きもよくなります。

実際、手持ちのWindows7のパナソニックレッツノートをWindows10にアップグレードし、SSDに交換したら、ずっと使い勝手がよくなっています。

 

詳しくは当ブログ記事『Win7のレッツノート(CF-SX1)パソコンをWin10にアップグレードしました』をお読みください。

Windows10への移行は無償でできます(違法ではありません)

2019年8月15日

Win7のレッツノート(CF-SX1)パソコンをWin10にアップグレードしました

2020年1月7日

クライアントのパソコンをWindows7からWindows10にアップグレード

2020年3月29日

まとめ

『パソコンをお譲りします』商法について

  • Windows10正規版だからといって最近のパソコンとは限らない

Windows10には後からアップグレードできます

  • パソコンの型番、CPUの型番表示がない

いつ頃製造されたパソコンなのかわからないのでリスクがあります。

  • なぜ低価格で販売できるのか

リースパソコンの処分品で原価がほぼ0だから安く販売できるのです。

  • KAZUTOYOならどうするか

ネットで中古パソコンを買って自分でアップグレードします。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。