中小企業診断士の視点:一円玉の流通量は何枚あるのか?

一円玉(硬貨)の流通量

1円硬貨の流通量が減ってきているようです。

理由はクレジットカードだけでなく、スマホを利用したキャッシュレス決済が徐々に浸透してきたことと、消費税が10%になったことで、お釣りに1円玉を使うことが減ったことにあるようです。

 

今日はその話です。

 

この記事を読むと、一円玉(硬貨)の流通量と、一円玉に関する豆知識が得られます。

 

中小企業診断士の視点:一円玉の流通量は何枚あるのか?

記事の内容

  1. 一円玉(硬貨)の流通量
  2. 一円玉(硬貨)の豆知識、その他

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

 

1.一円玉(硬貨)の流通量

  • 現在は377億枚

現在、一円玉(硬貨)の流通量は377億枚となっています。

意外と多いと思ってしまいました。一人あたりだと300枚上持っている計算になります。

でも流通用としての製造は中止しているとのことです。

1年にある程度は製造しているものと思っていたので、これにはちょっと驚きでした。製造を中止するということがあるのですね。

日銀によれば一円玉の流通量のピークは2002年末で、このときには410億枚流通していたようです。

 

政府は消費税を導入した1989年前後に一円玉を大量供給したのですが、2016年以降は収集家向けなどの「貨幣セット」用の製造に限っています

ということは、2016年以降の一円玉はごく少数しか作られていないので、一円とはいえ、希少価値はありそうです。

 

2.一円玉(硬貨)の豆知識

  • 素材はアルミニウム

一円玉(硬貨)について、造幣局のホームページで調べてみました。

  1. 図柄:表のデザインは若木
  2. 素材:純アルミニウム
  3. 直径:20mm
  4. 重さ1.0g

 

一円玉(硬貨)は現在製造している貨幣の中で、1番古く昭和30年に発行されました。

平成19年の現在、52年目ということです。

一円のデザインは、一般公募で選ばれました。表と裏のデザインはそれぞれ審査され、別の人が選ばれています。以来現在までこのデザインは変わっていません。「若木」のデザインには伸びゆく日本が象徴されています。

 

日本の貨幣の歴史

飛鳥時代の683年に「富本銭(ふほんせん)」が作られました。これが日本最初の貨幣です。

「富本銭(ふほんせん)」は中国の「開元通宝(かいげんつうほう)」をモデルに作られました。

画像出所https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E6%9C%AC%E9%8A%AD 

 

KAZUTOYOは「和同開珎(わどうかいちん、わどうかいほう)」だと、思っていました。

学校でそう勉強していたはずです。

「富本銭(ふほんせん)」が「和同開珎(わどうかいちん、わどうかいほう)」より古いことが分かったのは、1991年のことです。どうりで知らなかったはずです。

 

飛鳥京跡の飛鳥池遺跡から33点の富本銭が発掘されたのです。

そして富本銭が発見された地層から,700年以前に建立された寺の瓦や木簡が出土したのです。

このことで富本銭は和同開珎よりも古いことがわかりました。

日本書紀にも記述があることから、この「富本銭(ふほんせん)」は683年に鋳造されたものである可能性が高いと発表され,〈最古の貨幣発見〉などと報道されたのです。

 

「和同開珎(わどうかいちん)」が作られたのは平安時代の708年からですから、「富本銭(ふほんせん)」の方が古いのですね。

画像出所https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E5%90%8C%E9%96%8B%E7%8F%8E

 

まとめ

  • 現在、一円玉(硬貨)の流通量は377億枚となっています。
  • 日本の貨幣で最も古いのは「富本銭(ふほんせん)」で、「和同開珎(わどうかいちん、わどうかいほう)」ではありません。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。