５０代でも転職はできるのか

先日、ある中小の製造業の経営層の方と話をする機会があり、雑談で、今大企業で40～50歳代でリストラが結構行われているとの話題になりました。

そのことをどう思うかと伺ったところ、優秀な人材だったらぜひ力をかりたいとのことでした。

大企業で40～50歳代でリストラされても、中小企業ではそのよう方の力を求めているとのことです。

今回は、そのことについて書きます。

この記事を読むと、中小企業は大企業出身者の経験や仕事のやり方などを教えて欲しいと考えていることがわかります。

中小企業診断士の視点：５０歳代でリストラ、転職はできるのか？

記事の内容

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが自分の経験をもとに書いています。

中小企業は大企業での経験や仕事やり方について知りたいと考えている

• 中小企業は経験ある人材も求めています

ある中小製造業の経営層の方と話をする機会がありました。その際雑談として、昨今の大企業の高年齢層のリストラについての話しがでました。それについての中小製造業の経営層の考えを聞くことができました。

中小の製造業とはいっても、イメージしにくいと思います。

今回の中小製造業者は、「下町ロケット」の佃製作所をもう少し小規模にしたような会社です。そこの経営層の方と話をしたのです。中小とはいっても、立派な外観でちゃんとしたような会社に見えます。（実際の製造現場は見ていないので詳しくはわかりません。会議室のようなところでの会話でしたので。）

その方によると、大企業の製造に携わっていたような人材は、ぜひ欲しいということでした。

大企業出身者を求める理由

大企業出身者を求める理由を聞いたところ、現在はどうしても今一歩、突き抜けない感じがあり、その突き抜けない感じを突き破るように導いてくれる人材が欲しいということです。

中小の製造業ということで、更に上の世界を自分達が知らないことが原因の一つだと思っているようです。

だから、上の世界を経験している人材が欲しいとのことでした。

ということなので、中小企業では４０～５０歳以上であっても大企業のメーカーでの経験がある方のニーズはあるということです。

高年齢で大企業をリストラされても、中小企業ではそのような方のニーズはあるということです。

中小企業では嫌だ、というのだとしかたありませんが、ニーズは確かにあるということなので該当する方は安心してください。

中小企業で求められる人材像

• 人徳のある人が良い

中小企業で求められる人材は、大企業での経験を通して得た知識・技能・仕事のやり方を伝えることができる人ですが、でも条件があるとのことです。

それは、中小企業は思った以上に多分大企業と比べてレベルの低い部分があるので、それを承知しておいてほしいとのことです。

大企業では常識になっているようなことも、中小企業では常識になっていないこともあり、全く知らないこともあるので、そのようなこと理解した上で、力になって欲しいとのことでした。

ですから、大企業での経験がある上で、人間ができた人・人徳がある人が良いようです。大企業の経験があるからといってわがままにふるまい、偉そうな態度をとるような人はいらない、ということです。

金融機関出身者の経験や知識も必要

• 金融関係出身者も歓迎

最近は、大手都銀のリストラも取り上げられるようになっています。そのことも話題にでて、どう思うのか聞いてみました。

この会社でも、そのような人材は欲しいとのことでした。

そういえば、「下町ロケット」の佃製作所でも、銀行出身の人が働いていました。

金融関係、経営数値が読める方もニーズがあるようです。

やはり、企業規模がある程度大きくなってくると、そのような人材も必要なのです。

補助金申請にも数値に明るい人が必要

補助金申請にも数値に明るい人が必要ということです。

例えば、中小企業には、「ものづくり補助金」という国からの補助金制度があります。ものづくりということですから、おもに製造業が対象の補助金です。金額にするとだいたい1000万円以上になります。

でも、それは申請すれば、誰でも受けられるものではなく書類審査があるのです。

その書類をつくるのは、最近はその道のプロが引き受けていることが多いようですが、会社に経営計画や経営数値に明るい方の協力がないと、説得力のあるよいものはできません。

この例に限らず、中小企業と言えでも、ある程度の規模になってくると数値に明るい人材が必要になってくるのです。

金融関連出身者も需要があるということです。

まとめ