中小企業診断士として独立後、どこが良いの?
中小企業診断士を目指している方の中には、中小企業診断士合格後は独立を考えている人もいるかと思います。
今回はそんな方のために、中小企業診断士として独立したら何が良いのかについて話していきたいと思います。ただ、デメリットもありますから、その部分も少しお話していきます。
この記事を読むことで、中小企業診断士の魅力が多少とも伝われば良いと思います。
Contents
独立後の中小企業診断士の魅力は何ですか?
記事の内容
- 独立後の中小企業診断士の素晴らしい点(5つあります)
- 独立後の中小企業診断士のデメリット(5つあります)
記事の内容は中小企業診断士の私が経験してきたことですから、すべて事実です。
独立後の中小企業診断士の素晴らしい点
①支援した方が上手くいっているのを見聞きしたとき ②誰からも強制されることはない ③儲けはすべて自分のもの ④自分の得意な好きな仕事ができる ⑤好きな人と仕事ができる |
支援した方が上手くいっているのを見聞きしたとき
- 支援した方の成功が嬉しい
中小企業診断士として、支援した中小企業の経営者さんの会社が上手くいっているのを見聞きしたときは、嬉しくなります。
新聞などで支援した方がとりあげられているのをたまたま見つけることがありますが、嬉しくなります。「社長、頑張ってるなー」と思います。と同時に、私も頑張らないといけない、と感じます。
誰からも強制されることはない
- ボスがいないのが良い
私は、フリーランスの中小企業診断士です。ボスがいるわけではないので、誰からもあーだ、こーだ言われることはありません。すべて自分で決められます。精神衛生上、すごく良いと思います。
仕事で考えることはあっても、人間関係で悩むことはありません。ぼおーっとしていても誰からも文句を言われることもありません。
儲けはすべて自分のもの
- もうけは独り占め
フリーランスの中小企業診断士ですから、儲けはすべて自分のものになります。サラリーマン時代は、「お前は、最低3人分の給料を稼がないといけない」と言われていました。
昔いたのは家電量販店でしたから一人分は自分、もう一人分は間接部門の人の分(経理、総務、人事など)、もう一人は配達する人の分、ということです。
独立後は自分一人分だけで良いということです。稼いだ分は全部自分の懐に入るのだからやる気もでます。
自分の得意な好きな仕事ができる
- 好きな仕事ができる
中小企業診断士にはいろいろな仕事があります。コンサルティングの仕事もあるし、研修やセミナーの講師のような話す仕事、雑誌や本などに書く仕事、経営計画などを作る仕事、などいろいろです。
ITが得意な方は、WEB系の指導やアドバイスなどもできます。本当に多岐に及びます。その中から、自分の好きな仕事を見つけていけば良いのです。
嫌いな仕事をする必要はありません。自分で決めることができます。
嫌な人と仕事をしなくても良い。好きな人と仕事ができる
- 好きな人と仕事ができる
中小企業診断士は共同で仕事を引き受ける場合もあります。その仲間の中小企業診断士も自分と合う中小企業診断士です。合わない人と一緒に仕事をすることはありません。
また、支援する社長さんも自分と相性の良い方を選ぶことができます。
嫌な人とは仕事をしないということを選択できるので、精神的に楽です。会社員時代はそうはいきませんでした。
もっとも中小企業診断士になりたての頃は、合う人や相性の判断はできません。まあ一通り、経験してみるほかはないですね。
独立後の中小企業診断士のデメリット
①臨時収入はありません。 ②料金を払ってくれない方もいます ③結果は相手が出すもの ④半強制的な支援や計画は実行が難しい ⑤自分を律する必要がある |
臨時収入はありません。
- ボーナスはありません。
独立した中小企業診断士にはボーナスはありません。サラリーマン時代は毎年2回ボーナスがもらえました。
その時の額は、一流企業と比較すれば良くなかったと思いますが、辞める頃には、冬で50万円ぐらいもらった記憶があります。それでも当時は少ないと思っていました。
ただ、中小企業診断士になって、中小企業の実情を見ているとボーナスはもらえるだけでも幸せ、50万円なんてとってもよい会社というように考えが変わりました。
ボーナスが少ないと思っていた当時の私に、「お前は会社に感謝しなさい」と言ってやりたい気持ちです。
料金を払ってくれない方もいます
- 料金をもらえないこともある
決まった料金をもらえないこともあります。契約をきちんとしていればそんなことはないと思うかもしれないですが、そんなことはありません。いただけないものはいただけないのです。
高額なら、裁判を起こすこともできますが、数回の支援料程度だと割りに合わないですし、それに費やす時間やエネルギーがもったいないので、泣き寝入りになります。
あきらめるしかないですね。
結果は相手が出すもの
- 結果は相手次第
コンサルティングをやっても、実行するのは私ではなくコンサルティングを受けた相手になります。よくPDCAを回すといいますが、P(計画)は一緒に作っても、D(実行)は相手がやるのです。
実行するのは私ではありません。相手が動かなければ、始まりません。相手をにやる気にさせ、実際に行動してもらう。ここが難しいところです。
半強制的な支援や計画は実行が難しい
- 相手が消極的な場合もあります
金融機関が関与して経営計画を作ることもあります。金融庁から経営的に危ない企業に融資する際は計画策定が条件、という要請が来ているからです。
この場合、企業は今後金融機関から融資を受けるためには、計画策定が必要ということで、必要に迫られて計画作りをしていくのです。自発的に計画策定をしたいわけではありません。融資を継続するというのが目的です。
車の車検のようなものです。多くの人は車検に出したいとのではなく車検を通さないと車を使うことができるなくなるから、しかたなく車検に出すのではなでしょうか。それと同じです。
このような場合、計画ができて書類が通り、従来どおり融資が継続できればそれで企業は満足なのです。
極端に言えば、計画の実行などはどうでも良いのです。もともと自分たちで計画を策定したいと考えたわけではなく、半ば強制のようなものですから。
当然、そのような思いで作った計画は実行が難しくなります。
自分を律する必要がある
- 自分を甘やかしてしまいがち
ボスがいるわけではないので、誰からもあーだ、こーだ言われることはないのですが、その分自分を甘やかしてしまいがちになります。
自分を律していかないと、ついついだらだらしてしまいます。
やるべきことをきちんと計画して、実行していくことが必要なのです。
まとめ
独立後の中小企業診断士の魅力
支援した方が上手くいっているのを見聞きしたとき 誰からも強制されることはありません。 儲けはすべて自分のものになります。 自分の得意な好きな仕事ができます。 嫌な人と仕事をしなくても良く、好きな人と仕事ができるのが良いです。
ボーナスはありません 料金をもらえないこともあります。 こちらが実行するのでないため、結果は相手次第になります。 相手が消極的な場合はうまくいきません。 |
おまけ 中小企業診断士は勉強好きの方が多いです。本当に感心してしまいます。経営関係の新しい理論や考え方が生まれると、関連の本などでよく勉強しています。 |