キーワードを見つけ、問題点を発見する
午前中は講義で、午後はケーススタディをグループワーキングするという形式です。
そこで、「あー、こんなことを昔二次の時は勉強したな」と思いだしました。
今回は、そのケーススタディの話です。
この記事を読むと、与件から問題を解くキーワードを発見することがいかに大切かがわかります。
Contents
中小企業診断士二次試験はキーワードの発見が鍵
記事の内容
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この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOの体験談をもとに書いています。
農家農産物加工企業のケースタディの話
- 農産物加工企業の話
講師は実際に農業関連のコンサルティングを多く手掛ける中小企業診断士です。
今回のケーススタディは実際の話とのこと。
ケーススタディの流れ
ケーススタディの流れは、まず与件が書いてある用紙を個人で読み込んで、その後グループワークしていくことになっています。時間制限があり短時間でグループとしての解答を出さないといけないという状況でした。
ケーススタディ内容
大雑把な内容は、農産物加工企業が近隣の農家から農産物を仕入れて加工し、加工商品を首都圏で販売しているが、利益が出ないのでコンサルティングを行ったという内容です。
これを書いているKAZUTOYOは農業関連のコンサルティングについては、マーケティング面で支援したことはありますが、それ以外のことはほとんど経験がないという状態でした。
講師がキーワードが文中にあるとヒントを出す
グループワークしている際に、講師の中小企業診断士が、「与件の中に、キーワードとなる言葉があります。そのキーワードに気が付けば、たぶん利益が出ない根本的な原因がわかるはずです。原因がわかれば、おのずから解決策が導けます。」と言ったのです。
キーワードは何かと探したのですが、時間が短いこともこともあり、私は発見できませんでした。
これって、中小企業診断士の二次試験の勉強をやっているみたいだな、と感じていました。
キーワードはこれだった
- キーワードは全量仕入
一応、グループごとの発表が終わったあと、鍵となるキーワードについての説明がありました。
キーワードは「農家からの全量仕入」という文言でした。
ようするに、農家から出荷した農産物は全部買います、というのが利益がでない原因だったのです。
全量仕入ですから、採算関係なく必要以上の量でも仕入れていたのです。
最初にそのような取り決めにしたのが、間違いだったのです。
また、農産物でも加工に回る商品はそのままでは売れない商品、ようするにB級クラス以下のものとのことです。実際には、相当痛んでいて加工にも利用できない捨てるしかないような農産物も買い取っていた、ということです。
そんなこともあるのですね。
利益が出ない原因
結果的に売上高に対して材料費が高くつき利益がとれなくなっていた、ということです。
実際の解決策
結局は、契約内容を改めることにして、農家一軒一軒に説明し了解を得ていくということで解決したそうです。
まとめ
今回の研修は、二次試験を思い出させる内容となりました。
二次試験的に言うと根本の原因となるキーワードを見つけだせるかが、正解を導き出せるかどうかの分かれ道となったのです。
実務的には、解決に導く答えは1つだけではありません。富士山の頂上にたどりつくのは、静岡県側から登ってもいいですし、山梨県側から登ってもいけるのと同じです。
ただし、一貫性は大事です。事例については、自分の考えたシナリオにそって一貫性を持った解答を書いていくことが重要です。