2019年度中小企業診断士一次試験の合格発表・二次はどうなる?

中小企業診断士一次試験の合格発表

2019年度中小企業診断士一次試験の合格発表がありました。

中小企業診断士一次試験に合格された方、おめでとうございます。

残念ながら合格できなかった方もいると思いますが、何科目かは科目合格されているはずです。

また、あらかじめ科目合格狙いで受験された方もいるでしょう。

 

そんな方は、来年に向けて頑張っていきましょう。

 

さて、今回の一次試験は合格者数が4,444人、試験合格率は30.2%と近年まれに見る大盤振る舞いの結果でした。

 

でもこの結果、残念ながら今年の二次試験は厳しくなるものと予想されます。

そのことについて今回は書いていくことにします。

2019年度中小企業診断士一次試験の合格発表・二次はどうなる?

記事の内容

  • 一次試験の合格率は高いものとなりました。
  • 今年の二次試験の合格率は低くなりそう

この記事は、中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

一次試験の合格率は高いものとなりました。

  • 一次試験合格率は、30.2%

今回の一次試験は合格者数が4,444人、試験合格率は30.2%と近年まれに見る大盤振る舞いの結果でした。

従来の一次試験合格率は、20%~25%程度で推移していて、30%を超えたのは平成になってからの統計ではたったの2回です。(15年以上前の平成13年度と平成14年度の一次試験において30%以上の合格率を出しています。)

 

合格者数も近年は2,500人程度から3,500人程度で、4,000人を超えたことは一回しかありませんでした。(15年以上前の平成13年度に4,529人の合格者を出しています。)

一次試験のこの高い合格率と従来より多い合格者数は、本年度の二次試験にも影響するものとみられます。

 

今年の二次試験の合格率は低くなりそう

  • 本年度の二次試験は合格率が低くなる?

中小企業診断士に試験だけでなるには一次試験合格後、二次試験に合格しないといけません。

そして二次試験合格後に口述試験があります。

口述試験については、会話ができる人なら心配する必要はありません。

しかし、本年度の中小企業診断士の二次試験は厳しくなる可能性があります。

以下に理由を書いていきます。

 

二次試験の合格率が低くなりそうな理由①

  • 平成13年、平成14年の例があります

平成13年の中小企業診断士一次試験合格率は51.3%で、同年の中小企業診断士二次試験の合格率は10.7%となっています。

平成14年の中小企業診断士一次試験合格率は31.7%で、同年の中小企業診断士二次試験の合格率は10.0%となっています。

 

一次試験で合格率をあげた場合、二次試験で合格率を下げるということが実際に起こっています。

今回も二次試験が10%前後の合格率になっても不思議ではありません。

 

二次試験の合格率が低くなりそうな理由②

  • 実務補習のキャパが中小企業診断士二次試験の合格率を決定づけます

KAZUTOYOは試験の合格率の数値そのものよりも、実務補習のキャパのほうが、中小企業診断士二次試験の合格率を決定づける大きな要因だと考えています。

中小企業診断士二次試験に合格しても実務補習を受講しないと中小企業診断士にはなれません。

しかし、二次試験後の実務補習には受け入れキャパに制約があります。これは単純に物理的な問題です。

そのキャパが中小企業診断士二次試験の合格率を実質決めているとKAZUTOYOは考えています。

 

実務補習のキャパから二次試験合格率を考えていきます。

近年の二次試験の合格者数は900人から1,200人程度です。それが実務補習のキャパだと考えられます。

 

  • 二次試験の受験者数ははっきりつかめない

今年何名が二次試験を受験するのかははっきりわかりません。

(昨年ストレート合格者がどの程度の割合であったのか、示されていないなどの理由で)

ですが、昨年一次試験合格者が3,236人(今年4,444人)で、二次受験者が4,978人だったことを考えると、単純に1,000人ぐらいは二次試験受験者が増加することが考えられます。

とすると、今年の二次試験受験者は約6,000人になります。(昨年は4,978人)

 

書いていて驚きました。

過去6,000人前後二次試験の申込みあったのは、平成13年の5,976人(二次試験合格率10.7%)と平成14年の6,549人(二次試験合格率10.0%)の二回しかないからです。

 

今年の二次試験も、そのときと同様の合格率になるのでしょうか。

 

実務補習のキャパが二次試験合格率を左右

前にも書きましたがKAZUTOYOは実務補習のキャパが二次試験合格率を左右すると考えています。

平成13年、平成14年のように、10%前後になるとは思っていません。

とはいっても予想ですから外れることはあります。外れても恨まないでください。

 

実務補習のキャパから二次試験合格率を予想する

以下のようなケースが考えられます。

  1. キャパ900人(二次合格者数900人)の場合 :二次試験合格率15%
  2. キャパ1,000人(二次合格者数1,000人)の場合:二次試験合格率16.7%
  3. キャパ1,100人(二次合格者数1,100人)の場合:二次試験合格率18.3%
  4. キャパ1,200人(二次合格者数1,200人)の場合:二次試験合格率20%

 

二次試験合格率は15%~20%と予想

近年の実務補習のキャパは二次試験合格者数900名程度で考えているようです。

とすると、上記のように厳しい見方だと今年の二次試験合格率は15%程度となることが予想されます。

一方大甘で20%程度と予想されます。

ただ、直近の傾向を見ると15%前後となる可能性の方が高いと考えます。

さて、はたしてどうなるでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。