中小企業診断士の視点:中小企業診断士と簿記

中小企業診断士と簿記

中小企業診断士に挑戦する前に、取っておくと良い資格はなんだろう?

今回はそんな疑問に答えます。

KAZUTOYOは中小企業診断士試験前に取っておくと良い資格は簿記だと思います。

中小企業診断士と簿記は非常にお互いに非常に相性の良い資格です。

ですから中小企業診断士の資格に挑戦する前に、何か一つ軽めの資格を取るとしたら何が良いですか、ともし聞かれたら、簿記の資格を取得することをお勧めします。

簿記は中小企業診断士にならなかったとしてもいろいろ役に立つ資格です。

ということで、今回は中小企業診断士と簿記というテーマで記事を書きます。

この記事を読むと、簿記を勉強することは中小企業診断士の勉強にも役立つし、社会にでてからも役立つことがわかります。

 

中小企業診断士と簿記

本記事の内容

  • 簿記は中小企業診断士の勉強に役立つ(3つあります)
  • 簿記は社会に出てからも役立つ(3つあります)
  • この記事は、中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
  • 中小企業診断士としての活動歴は10年以上になります。

 

簿記は中小企業診断士の勉強に役立つ

  1. 簿記は財務会計の基礎です
  2. 財務会計に苦手意識がなくなります
  3. 財務会計を得意科目とすることができます。

①簿記は財務会計の基礎です

  • 基礎がわからないと勉強が苦痛になります

中小企業診断士の試験には財務会計があります。財務会計は簿記の知識があらかじめないと、時間をかけて勉強しても、なかなか理解できないかもしれません。

数学でいうと簿記は加減乗除の知識と似ています。

簿記を勉強せずに財務会計を学ぶというのは加減乗除を勉強せずに、連立方程式をいきなり学ぶようなものです。

基礎を勉強していないので、理解できないのは当然です。

そのような勉強を無理して続けていると、勉強するのが嫌になってきます。

勉強というのはわかると楽しくなって更にもっと勉強したくなりますが、わからないと苦痛になってきます。無理して続けているとやがて財務会計に苦手意識を持つようになり、勉強する意欲が更に低下していきます。

 

②財務会計に苦手意識がなくなります

  • 基礎がわかっているので、すんなり頭に入ってきます。

財務会計では、当然ながら様々なことを学びます。簿記を勉強していないと、例えば「減価償却」などというのも最初はわかりません。でも勉強はどんどん進んでいくのです。

簿記を学んでいれば、既にさんざん勉強しているので「減価償却って何だ?」と疑問に思うことはないし、すぐイメージできます。会計上どんなことになっていくのかも学んでいるのでわかっています。

また、フリーキャッシュフローなどで、CF=利益+減価償却費と書いてあっても、「なるほどね」ということで疑問に思うことなくどんどん進めていくことができます。

簿記を学んでいるので、減価償却費というのは外に出ていくお金ではない、ということがわかっています。ですからいちいち疑問に思うことなく勉強を進めていくことができるのです。

ですので、少なくとも財務会計の科目に対して苦手意識を持つことはまずなくなります。

 

③財務会計を得意科目とすることができます。

  • 財務会計を苦手とする中小企業診断士受験生は多い

簿記を勉強せずに財務会計をいきなり勉強すると、基礎がないため理解できず、苦手意識を持つのです。そんな中小企業診断士受験生は多いと思います。

反対に、簿記をあらかじめ学んでいた人は、知識がすんなりと頭に入ってくるため苦手意識を持つことはないし、より理解が深まり、財務会計を得意科目とすることもできます。

 

KAZUTOYOは日商簿記二級を取得していたので、簿記についてはある程度わかっていました。

その段階から財務会計を学んでいったので財務会計はすんなりと理解できました。

どちらかと言えば得意科目とすることもできました。

これから中小企業診断士を目指す方は、日商簿記二級を取得してから中小企業診断士の勉強をすると、財務会計も勉強しやすいと思います。財務会計を得意科目とすることもできます。中小企業診断士一次試験合格の可能性も高まります。

 

ちなみに日商簿記3級と2級の違いは3級は商業簿記で、2級はそれに加えて工業簿記(工場などで利用する簿記)を学ぶことです。

工業簿記では原価計算を学ぶことになります。

 

簿記は社会に出てからも役立つ

  1. 企業経営がわかります。
  2. 株式投資などでも役立ちます
  3. 独立したときやフリーランスになったとき役立ちます

①企業経営がわかります。

  • 決算書がわかるからです。

簿記は決算書の作成まで学びます。ですから決算書の内容について理解できるようになります。

企業の財政状態と経営成績は決算書という形で最終的に表されるようになりますが、決算書を理解できるので、決算書を通して企業経営を把握することができるようになるのです。

新聞などの企業経営に関するニュースも、読めば理解できるようになります。

KAZUTOYOも簿記を学んでいなときは、例えば営業利益、経常利益、純利益などについて違いがまったく分かっていなかったのですが、それが理解できるようになり、賢くなったような気がしました。

新聞に書いてあることがわかるようになったのです。

簿記を学ぶ前は、「増収減益」などと書いてあっても、意味不明だったのです。

 

②株式投資などでも役立ちます

  • 投資を考えている人にもおすすめ

将来株式投資をしようと考えている人にとっても、簿記の知識は役立ちます。

上場会社では、ホームページなどで投資家情報を出していますが、決算書も見る事ができます。

決算書には基本嘘は書けないので、その企業の真の姿が表れることになります。

決算書を分析することで、その企業の実態がわかるようになります。

分析を元に株式投資の判断材料とすることができるのです。

異なる業界の企業の決算書を見ると、業界によって儲かる業界、儲からない業界などについてもわかるようになります。

儲かる業界の中で、優良企業を見つけていけばリスクは減るのです。

とはいっても、最近は投資ではなく投機で株を売買することが多いので注意が必要です。

 

③独立したときやフリーランスになったとき役立ちます

  • 決算書が作れるようになります

独立したときやフリーランスになったときには、1年間の税務申告をしないといけません。

白色申告や青色申告をすることになるのですが、簿記を学んでいれば税理士に依頼しなくても青色申告が自分でできるようになります。

青色申告は、所得控除がありお得な申告方法です。

簿記を学んでいれば、中小企業診断士にならなくてもいろいろとお得なことがあるということです。

 

まとめ

中小企業診断士の視点:中小企業診断士と簿記

簿記は中小企業診断士の勉強に役立つ

  • 簿記は財務会計の基礎です

基礎がわからないと財務会計の勉強が苦痛になります。

  • 財務会計に苦手意識がなくなります

基礎がわかっているので、すんなり頭に入ってくるからです。

  • 財務会計を得意科目とすることができます。

簿記を学ぶことで財務会計への理解が深まり、得意科目とすることもできます。

 

簿記は社会に出てからも役立つ

  • 企業経営がわかります。

簿記は決算書の作成まで学びます。ですから決算書の内容について理解できるようになります。

  • 株式投資などでも役立ちます

将来株式投資をしようと考えている人にとっても、簿記の知識は役立ちます。

  • 独立したときやフリーランスになったとき役立ちます

自力で決算書が作れるようになります。

   

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。