中小企業診断士の視点:資格試験の種類で試される能力は異なる

資格試験の特性を考えて勉強しましょう

資格試験の種類によって試される能力は異なると思っている方はいませんか? そんなことを思ったことがある方は、ぜひ読んでみてください。

 

「なにをいまさら、そんなことはわかっている。」、という人もいるかと思いますが、そのような方は、読み飛ばしていいただいて構いません。

 

資格試験には、いろいろ種類がありますが、試験によって問われる能力が異なります。どうしてもその人に向かない資格試験もあると思います。

 

そんなことを考えて、この記事を書いています。

 

この記事を読むと、資格試験の種類によって試される能力の種類がわかります。自分に合わない試験もあることもわかります。

 

中小企業診断士の視点:試験の種類で試される能力は異なる

記事の内容

  • 試験で問われる能力の種類
  • 試される能力ごとの対応策

 

この記事は、私の実体験に基づくものです。

資格試験で問われる能力の種類

①主に知識が試される資格試験

②主に思考力が試される資格試験

③主に脳の処理能力が試される資格試験

①主に知識が試される資格試験

  • 初歩的な資格試験は主に知識が試されます

初歩的な試験に多いのは、知識が問われる試験です。わかりやすいのは、ご当地検定試験です。地域ごとに最近実施されていますが、問われるのは、そのことを知っているかいないかという知識です。

 

販売士3級などは初歩的な資格試験だと思いますが、このような資格試験も主に知識が問われる試験と言えます。

 

例外もあって、中小企業診断士の一次試験は初歩的な資格試験とはいえませんが、財務・会計や経済学以外は主に知識を試される試験といえます。

 

②主に思考力が試される資格試験

  • 中級以上の資格試験は、思考力も試されます

ここで言っておきたいのは、思考というのは基礎的な知識が土台にあっての話です。土台がないと考えようがないからです。

 

中小企業診断士の二次試験は思考力が試される試験と言えると思います。一次試験の知識だけでは点数をとることはできません。ですから苦労するのです。

 

中級以上の資格試験は、一定の知識を土台にした思考力が主に問われるようになっていると考えています。

 

③主に脳の処理能力が試される資格試験

  • 脳の処理能力を試される試験は思考の速さも問われます

脳の処理能力を試されているな、と感じたのは情報セキュリティアドミストレータの試験(もう終了しています)を受験したときです。

 

午前中は知識が問われる問題、午後1と午後2があり、午後は思考が問われる問題でした。

 

午前は問題ないのですが、午後が私にとっては鬼門でした。

 

午後は、与件を読み込んだ上で、設問に解答する時間が私にとってはとても短く、よく考えがまとまらずに解答しなくてはならない状況でした。

 

結局3回チャレンジしても不合格で、この資格取得をあきらめました。

 

情報セキュリティアドミストレータの午後の試験は、私にとってじっくり考えれば、だいたい正解できる問題です。脳の処理速度が遅いのでタイムアップとなり不合格になったのです。

 

脳の処理速度を試されている試験だと思います。

 

試される能力ごとの対応策

①主に知識が試される資格試験への対応策

②主に思考力が試される資格試験への対応策

③主に脳の処理能力が試される資格試験への対応は困難

①主に知識が試される資格試験への対応策

  • 勉強量が鍵

知識が試される試験は、たくさん勉強して多くの知識を身に着ければ突破できるはずです。多くの時間を勉強に費やせば、それに比例して合格率は高まっていきます。

 

ご当地検定試験や販売士3級等はここに当てはまります。

 

中小企業診断士一次試験の財務・会計や経済学以外もここに当てはまると考えます。勉強する時間を多くする(=勉強量を増やす)のが試験を突破する鍵だと考えます。

 

②主に思考力が試される資格試験への対応策

  • 論理的に考えるように訓練する

思考力が試される試験では、思考の訓練をすれば対応できると考えます。例えば、中小企業診断士の二次試験では思考力が問われる試験ですが、その思考力は訓練すればつくと思っています。

 

中小企業診断士二次試験は、大雑把にいって、与件で現状分析→課題・問題点の抽出→改善案の模索というように論理的に考えていきます。ですからその考え方を繰り返し訓練し、解答の仕方をマスターすれば対応できると思います。

 

最初は論理的に考えるというのが、理系脳でないと難しいような気がします。私は文系ですのでこのあたりは苦労しました。でも繰り返していると、力はつくものと考えています。

 

③主に脳の処理能力が試される資格試験への対応は困難

  • 脳の処理能力が試される試験に対応するのは難しい

私は情報セキュリティアドミストレータの試験を3回受けて、3回失敗しています。最初に受けたときに、これは脳の処理能力が試されていると感じたので、それなりに対応しようとしてきました。

 

あらかじめ、設問を読んでから与件を読む。与件を早く読み込む練習をする。与件で問われそうな部分をチェックしつつ読んでいく、などいろいろ速く解答できるように努力してきました。

でもダメでした。3回失敗しました。

 

じっくりと取り組めばほぼ正解を導きだせるので、知識とか思考力の問題ではないのです。単純に脳の処理速度が追いついていかないのです。

 

結局は、古いパソコンで計算しているようなもので、頭のCPUを交換しないと無理だなと思って、残念ながら交換できないので、断念しました。

 

まとめ

資格試験で問われる能力の種類

  • 主に知識が試される資格試験

初歩的な資格試験は主に知識が試されます。

  • 主に思考力が試される資格試験

中級以上の資格試験は、思考力も試されます。

  • 主に脳の処理能力が試される資格試験

脳の処理能力を試される資格試験は思考の速さも問われます。

 

試される能力ごとの対応策

  • 主に知識が試される資格試験

勉強量が鍵です。

  • 主に思考力が試される資格試験

論理的に考えるように訓練することです。

  • 主に脳の処理能力が試される資格試験への対応は困難

脳の処理能力が試される資格試験に対応するのは難しい。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。