中小企業診断士に必要な無線の知識Ⅱ

中小企業診断士に無線の知識が必要なの?

前回はIP無線に関しての話を書きました。IP無線は、携帯電話の回線を利用する新しいジャンルの商品です。

 

無線はいろいろな業界で使われていて、無線なしには仕事が成り立たない業界も多いです。ですから、無線に関する基本的なことは経営支援を行う中小企業診断士も知っておく必要があると思います。

 

けれども、仕事で使う業務用無線は種類が多く、全部知るのは大変です。ですから今回はどんなものがあるのか、その名称だけざっと並べ、その中でいくつか取り上げていきたいと思います。

 

中小企業診断士に必要な無線機の知識2

記事の内容

  • 業務無線の種類
  • 一般業務無線
  • MCA無線
  • 簡易無線
  • デジタル簡易無線
  • デジタル小電力コミュニティ無線
  • 特定小電力無線
  • 技術適合マーク

 

この記事を読むことで、無線機についての初歩的な知識は得られると思われます。

 

業務無線の種類

  • 多くの種類があります

業務無線には次のような多くの種類があります。IP無線、MCA無線、タクシー無線、一般業務無線、簡易無線、空港無線電話、警察無線、構内無線、航空無線、消防無線、船舶無線、地上基幹放送用無線、鉄道無線、防衛無線、防災無線、等です。

 

アナログ式からデジタルへ

上記の無線は、ほとんどがアナログ式だったのですが、最近ではデジタル式に移行しているものもあります。警察無線も昔はアナログ式だったのですが、今ではデジタル式になっています。

今後は少しずつデジタル式に移行していくものと考えられます。

 

なぜかというと、スマホの普及もありますが、家庭用の機器、業務用の機器でも電波を使うことが多くなっていて、使える周波数が少なくなっているからです。(Wi-FiやBluetoothも電波です。)

 

 しかもアナログ式だと、同じ信号をやり取りする場合でも、使用する帯域を多く使ってしまうため、資源を無駄に使っていることになります。利用できる電波帯は有限なので、今後は多くの業務無線も利用する帯域幅を少なくできるデジタル方式になっていくと思われます。

 

一般業務無線

  • 公共性の高い公共・私営事業者が利用しています

最大出力50W。水道事業者・バス会社・電力会社・ガス会社・新聞社・放送事業者の取材活動用なとで利用されている無線です。

 

MCA無線

  • 利用者は一般業務無線や簡易無線と重複(利用者)しています

最大出力2W。複数の利用者が複数の周波数を移動無線センターの制御局を介して共同利用するようになっています。利用者の指令局・移動局には、無線従事者を必要としません。全国エリアでの通信や公衆回線への接続も可能です。

 

簡易無線

  • 一般企業、団体が利用します

最大出力5W。無線従事者を必要としない無線ですが、免許の申請は必要です。主として一般業務無線が免許されない中小企業や町内会などの団体の音声連絡に使用されます。簡易なデータや動画伝送にも利用できます。

数年前からデジタルモデルが発売されています。いままでのアナログ式は2022年11月に使用できなくなる計画です。

 

デジタル簡易無線

  • 従来の簡易無線がアナログ式からデジタル式になった無線機です

最大出力5W。デジタル簡易無線のうち351MHz帯を使用するものは、免許の取得がいりません。登録申請するだけで利用できるようになります。

 

最近、トランシーバー型のタイプで出力2Wの製品が発売されました。特定小電力無線機の出力(10ミリワット)の200倍の出力があるので、長距離での通信が可能となります。

鉄筋コンクリートの建物内でもストレスなく利用できます。デジタルですから、音質もクリアーです。

 

業務用としても今後利用されることが多くなることが予想されます。

 

欠点は、最近の特定小電力モデルより大きくて重い点です。送信出力を高めるために、設計上大きくなってしまうそうです。

 

デジタル小電力コミュニティ無線

  • 新しい規格の無線機です

出力500ミリワット。見通しのよい場所で約3Km、市街地で200m~500mの通話距離となります。特定小電力無線(10ミリワット)の50倍でですから、特定小電力無線よりも、電波の届く距離は長くなります。

 

GPS機能が搭載されているのが特徴で、無線機を持つ人の位置情報が明確になります。免許・資格・通話料は不要です。通信相手までの距離と方角がわかるほか、PCと接続して地図上に位置を表示できるようになります。

 

特定小電力無線

  • レジャーでも仕事でも手軽に使えます

出力10ミリワット。見通しのよい場所で約2Km、市街地で100m~200mの通話距離となります。

 

免許や申請が不要で、すぐ使用できます。業務でも遊びでも用途を選ばず使えます。

 

1991年頃からあり、携帯のなかった時代スキー場での連絡用として主にレジャー目的に使われていました。最近では店内での連絡用としても使われています。価格も安く手軽に使えるのが利点です。

 

技術適合マーク(技適マーク)

  • 技適マークは法令に適合している証明です

技適マークは、電波法令で定めている技術基準に適合している無線機であることを証明するマークで、個々の無線機に付けられています

 

最近、アマゾンなどで海外製品のトランシーバーが売られていますが、技適マークがついていないものもあります。日本国内で技適マークがついていない無線機器を使うことは違法となりますので、注意が必要です。

 

IP無線という新しい規格の無線機も登場しています。詳しくは、「中小企業診断士に必要な無線機の知識」をご覧ください。

 

まとめ

中小企業診断士に必要な無線の知識2

  • 業務無線の種類

業務無線には多くの種類があります。

  • 電波は大切な有限資源

アナログはデジタルより多くの帯域を使用するため、多くの人に使ってもらえるように無線はアナログ式からデジタルへと進んでいくと思われます。

  • 新規格の無線機の登場

前回のIP無線に加え、デジタル簡易無線、デジタル小電力コミュニティ無線も登場しています。

技術適合マーク(技適マーク)のついていない機器は法令違反です。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。