日本ペイントも外資によって買収
有名な塗料メーカー日本ペイントも外国資本の傘下に入ることがわかりました。
国内最大手の塗料メーカー日本ペイントホールディングスは、シンガポールの塗料大手ウットラムグループの傘下に入ることが発表されました。
今回は、日本ペイントが外資傘下になるという話です。
最近はこうした、報道が良く目に入るようになりました。
日本ペイントも外資によって買収
本記事の内容
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- この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
- KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
- 中小企業診断士としての活動歴は10年以上です。
ウットラムグループが日本ペイント株50%以上を保有へ
- 日本ペイント株保有を39.5%から58.7%にして子会社に
ウットラムはもともと議決権ベースで日本ペイントの持ち株比率39.5%を保有していました。
今回、日本ペイントが実施する第三者割当増資を引き受けることで、ウットラム関連会社の分も合わせれば持ち株比率が58.7%となるのです。
これによって、日本ペイントはシンガポール外資ウットラムの子会社となり、傘下にはいることになったのです。
買収総額は約1兆3千億円で、来年1月1日の買収完了を目指すとしています。
日本ペイントのメリット
- アジアで展開するウットラムの塗料事業を引き継ぐことができます
今回、日本ペイントが第三者割当増資を行った理由は、ウットラムと共に展開しているアジア各国の合弁事業とウットラムのインドネシア事業を買収するための資金を調達するためです。
その対価として、ウットラムに新株を割り当てることにしたのです。
この買収により、ウットラムは塗料事業から撤退することになります。
その代わり、日本ペイントはウットラムの塗料事業を引き継ぐことができ、市場を更に拡大させることができるようになるのです。
構図を簡単に言うと
- 親会社のウットラムが子会社の日本ペイントを支配することになります。
日本ペイントはウットラムの塗料事業を引き継ぐことになりますが、議決権の過半数を握られるため、経営面では支配されることになります。
今後、根本的な経営戦略や人事面で独立性を保つことが難しくなることが憂慮されます。
外国人は日本人のように甘くはありません。
アジア企業による日本大手メーカーの買収が素材産業の分野にまで及んできて来たことがわかります。
ここまで、書いてきて思いました。あれどこかで似たような話があったな、と。
素材産業ではないですが、倒産したレナウンと似てるな、と感じたのです。
何かレナウンと同じようなことが起こりそうな気がします。
まとめ
日本ペイントも外資によって買収
日本ペイント株保有を39.5%から58.7%にして日本ペイントはウットラム子会社になりました。
アジアで展開するウットラムの塗料事業を引き継ぐことができます
親会社のウットラムが子会社の日本ペイントを支配することになります。 |