中小企業診断士の視点：引きこもり・巣ごもり需要で調理家電が好調

引きこもり・巣ごもり需要で調理家電が好調

暗い二ユースが相変わらず多い中、地元新聞を見ていたら、引きこもり・巣ごもり需要で調理家電が好調という記事を見つけました。

元家電量販店店員だったKAZUTOYOは、思わず目をとめて読みました。

今、人々の外出が減って、家で過ごす人が増加しています。

当然外食する人は減少しているのです。

そんな変化もあって、いま調理家電が好調ということなのです。

今回は調理家電の販売が好調という話です。

ピンチの一方ではチャンスも生まれているということです。

この記事を読むと、調理家電の販売が好調の理由と、何が売れているのかがわかります。

引きこもり・巣ごもり需要で調理家電が好調

記事の内容

この記事は、元家家電量販店店員で一級販売士の資格も持つ中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

調理家電が好調の理由

• 外食機会が減少し、巣ごもり需要が増加したから

調理家電の販売が好調の理由は、新型コロナウィルスの感染拡大で在宅勤務や学校などの休校が長引き、自宅で料理する機会が増加したことです。

外食機会が減少し、いわゆる引きこもり需要、巣ごもり需要が増加したということです。

何が売れているのか？

• ヘルシオホットクックや家族で調理する家電が売れている

販売好調の調理家電の例を挙げます。

シャープ「ヘルシオホットクック」

• 自動鍋「ヘルシアホットクック」が売れています

シャープのヘルシオホットクックは食材と調味料をセットするだけで料理が出来上がるという自動鍋です。

今年1～3月の販売台数は前の年の同じ時期に比べ、2.5倍に増加しているとのことです。

ヘルシオホットクック

アイリスオーヤマ「ホットプレート」

• アイリスオーヤマ「ホットプレート」も販売好調です。

3月29日から4月4日にかけて前年同期の約1.6倍に売上を伸ばしました。

パソソニック「ベーカリー」

• 最上位のホームベーカリーも売れています

パナソニックのホームベーカリーの最上位機種も売れています。

魅力は、ふわふわした食感の「生食パン」を手軽に作れることです。

作りたてのパンはおいしいものです。KAZUTOYOも家電量販店にいたとき、シロモノ家電担当の人がたまに焼いてお客様に食べてもらっていて、そのあまりをいただいていました。

かなり昔の話ですが、当時でも結構おいしくいただいていました。

最近のベーカリーは格段と美味しくなっていると思います。

調理家電を購入した方の直接的動機

• 家事の負担を減らすため

シャープの「ヘルシオホットクック」を購入した30代女性のお客様に購入理由を聞いたところ、「一日に三食分を作らなければならなくなり、調理時間を短縮して家事の負担を軽くしたかった」、ということでした。

またこの方は、3月上旬から在宅勤務が始まったとのことで、「一時間近くかけていた通勤をしなくなったことで運動不足が気になりはじめ、体調にも気をつけるようになり、野菜をたくさん使った料理を選んで作っている」ということです。

家電売り場の変化

• 調理家電をまとめたコーナーを設置

調理家電の販売好調を受けて、売り場も変化しています。4月上旬のビックカメラ大阪なんば店では、電気圧力鍋や電気調理鍋をまとめた展示コーナーが設けられています。

品薄状態になっている商品のあるとのことです。

レシピサイトのアクセスにも変化が？

• 家族で楽しめるレシピを検索する人が増えている。

変化はインターネットのレシピサイトにも表れています。家族で楽しめるレシピを検索する人が増えているというのです。

料理レシピ投稿サイトの『クックパッド』では、「たこ焼き」、「ホットプレート」、「子供と作る」といったキーワードでの検索頻度が3月から増加しているようです。

同社広報では「休校で給食がなくなり、自宅で子供といっしょに料理するためではないか」と推測しています。

まとめ