アマチュア無線は復活するのか
かなり昔、アマチュア無線という趣味が流行ったことがありました。
アマチュア無線を楽しむには資格の取得が必要で、4級から1級まであります。
KAZUTOYOも2級の資格を取得しています。
ですが、まったくやっていません。
一般財団法人日本アマチュア無線振興協会は、資格取得者を増やそうと、最近ではeラーニングなども取り入れています。
今後、昔のようにアマチュア無線を趣味にする人が増えるのでしょうか。今回はそのことについて書きたいと思います。
この記事を読むと、アマチュア無線を趣味とする人が今後増えるかどうかがわかります。多分あなたの想像通りとなると思いますが。
Contents
中小企業診断士の視点:アマチュア無線は復活するのか
記事の内容
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この記事は、アマチュア無線2級の資格を持つ中小企業診断士KAZUTOYOが書いています。
アマチュア無線の趣味は復活することはない
- アマチュア無線の趣味が昔のように流行ることはありません。
KAZUTOYOはアマチュア無線の趣味が昔のように流行ることはないと考えています。
理由は、アマチュア無線は今のようにインターネットもなく、携帯電話やスマホもなかった時代の趣味だったからです。コミュニケーションツールとしてのニーズにアマチュア無線は適応していたのです。
だから流行ったのです。
自分でラジオを組み立てるのが好きな人や電気機器が好きな人にも人気がありましたが、多数派はコミュニケーションツールとしてのニーズが主だったと考えられます。
でも、現在では多くの人がスマホを持ち、インターネットを介して自由に情報をやりとりしています。SNSも自由に使えます。コミュニケーションツールとしてのニーズはスマホで足りてしまうのです。わざわざ面倒なアマチュア無線を使う必要はありません。
ですから、昔のようにアマチュア無線が流行ることはもうないと考えられます。
いくら、日本アマチュア無線振興協会が旗を振ってもだめでしょう。
真のニーズ・本質を考えることが重要
- ニーズが大切
人々が使う商品やサービスにはなんらかのニーズがあります。
そのニーズや本質がわかると、商品・サービスの形はどうでもよいことがわかります。
例をあげます。
- アマチュア無線のニーズ
見知らぬ人とコミュニケーションを取りたいというニーズ
- レコードプレーヤーのニーズ
音楽を聴きたいというニーズ
- 家庭用BDレコーダーのニーズ
好きなテレビ番組や映画を好きなときに見たいというニーズ
商品・サービスを購入する理由
商品・サービスを購入するのは、これらのニーズを満たしたいからです。あたりまえですが、その商品・サービスそのものが欲しいというわけではないのです。
ニーズを満たすものなら形・機器にこだわる必要はない
- ニーズを満たすものなら提供するものの形や機器自体に関係はないのです。
例をあげます。
- コミュニケーションツールはアマチュア無線でなくても良い
見知らぬ人とコミュニケーションを取りたいというニーズだったら、スマホがあればニーズが満たされます。アマチュア無線でなくても良いのです。むしろアマチュア無線を使うには資格取得が必要など、面倒くさいことが多いのです。
- 音楽を聴きたいならレコードプレーヤーでなくても良い
音楽を聴くにはレコードを買って、レコードプレーヤーで再生しないといけないというわけではないのです。かえって面倒臭いと思います。
普通の人はそうなのです。「いや音が違う」などとこだわる人もいますが、一部のマニアックな層だけです。そんな話はレコードからCDに変化していくときにもありました、「CDはデジタルだから、すべての音が入っていない。一定の帯域以上はカットしているから本当の音ではない。」などです。
普通の人は音楽を聴きたいというニーズだったら、CDでも良いし、音楽配信サービスを利用すれば良いのです。
- 好きな番組を見たいならBDレコーダーでなくても良い
好きなテレビ番組や映画を好きなときに見たいのであれば、テレビ番組は現在のところ録画するしかありませんが、一部の番組ではあとからでも見られるような仕組みを作っています。
また、スポーツや映画であれば配信サービスを利用すればレコーダーは必要ありません。
でも、現在の流れからいえば、将来はどんな番組でも録画しなくても好きな時に見られるようなようになっていくと考えられます。
繰り返しになりますがそれぞれのニーズは以下のようなものでした
- アマチュア無線のニーズ
見知らぬ人とコミュニケーションを取りたいというニーズ
- レコードプレーヤーのニーズ
音楽を聴きたいというニーズ
- 家庭用BDレコーダーのニーズ
好きなテレビ番組や映画を好きなときに見たいというニーズ
それぞれの商品を使う真のニーズは上記になります。
したがって、そのニーズを解決するためのものなら、機械にこだわる必要はなく、極端な話、なんでも良いのです。
古い技術に依存した商品・サービスの生き残り方
- 細々と生き残るだけ
古い技術に依存した商品・サービスは基本的に生き残ることは困難になります。
主流派は新しいものに乗り換えていくからです。
例えば、ガラケーでずいぶん粘っていた人も今では多くの人がスマホに移行しています。時代は変化していくのです。
古い技術に依存した商品・サービスは基本すたれていくのです。
同じ価値を提供してくれるものであれば、機器自体にこだわりがある人以外は、より便利で使いやすいものを使うようになるからです。
KAZUTOYOもレコードからCDに変化する時代を経験しています。
レコードはレコードでいいのですが、レコードはA面、B面があり、ひっくり返す必要があること、基本一曲目から順番に聴くことになることが、CDになっていかに不便なことかわかりました。
CDの便利さに慣れてしまうと、レコードを聴くのは面倒臭いと思ってしまうようになったのです。
一度便利なものを使うと元には戻れなくなるものです。
ほそぼそとは生き残っていけます
機器自体に愛着を持っている人やマニアックな一部の層は、不便であることをわかっていても昔の商品・サービスを使い続けています。
そのような一部の人達向けに商品・サービスを提供することでほそぼそとは生き残っていくことはできます。
例えば、ほそぼそとはいえませんが、レコード針製造で有名だったナガオカは、現在でもマニア層向けにレコード針を作っていて存続しています。
これは、アマチュア無線も同じです。アンテナ等を含み無線機器自体が好きで、操作するのも好きな方は多くはないですが存在します。その方向けの商品・サービスを提供していくことでほそぼそとは生き残っていくことは可能と考えられます。
まとめ
アマチュア無線の趣味が昔のように流行ることはないと考えています。(一部のマニア層は別です。) コミュニケーションツールとしてのニーズはスマホで十分果たせるからです。
人々が使う商品やサービスにはなんらかのニーズがあります。そのニーズや本質がわかると、商品・サービスの形はどうでもよいことがわかります。
古い技術に依存した商品・サービスは基本的に生き残ることは困難になります。ただ一部の特殊な層向けとしてほそぼそとは生き残っていくことは可能です。 |