『「国の借金」1000兆円超えて膨張』

『増税後も将来世代につけ』

地元新聞を見ていると、消費増税に関連して、タイトルのような見出しや表現で文章を書いています。

『将来世代につけを回す財政運営からの脱却は容易ではない』というようなまとめ方です。

 

だいたい新聞ではこのような書き方が多いのです。

 

KAZUTOYOも昔はこのような考え方でした。

でも、だんだんとこのような考え方は間違っていることがわかってきました。

 

今日は、その経済の間違いについて書くことにします。

 

この記事を読むと、新聞記事やニュースなどの記事を鵜呑みにしてはいけないと思うはずです。

 

『「国の借金」1000兆円超えて膨張』

記事の内容

  • 「国の借金」は誰の借金
  • 政府はどうやって借金してるの?
  • 国債を返すのはどうすればよいの?
  • 国債の金利はほぼ0円です
  • 既に1970年の150倍以上の「借金大国」です
  • 心配なら日銀に国債を買い取ってもらえばよい
  • 問題は外国通貨建ての債券で借金をしている場合です

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

「国の借金」は誰の借金

  • 国の借金は政府の借金です

「国の借金1000兆円だから、一人あたりにすると約1000万円。あなたには1000万円の借金があるのです。大変なのです。」などということがよく言われます。

 

でも、「国の借金」は正確には政府の借金であり、政府の債務です。

そこがまず間違っています。

KAZUTOYOは政府からお金を借りていませんし、政府にお金を返してもいません。

 

政府はどうやって借金してるの?

  • 政府は国債を発行してお金を借りています

政府は国債を発行して、お金を借りています。その国債が膨れあがって1000兆円を超えて大きくなっているので大騒ぎしているのです。

発行しているのは円建ての国債です。

 

国債を返すのはどうすればよいの?

  • 円を刷って返せば良い

国債は、普通は借換になります。償還日がきたら新たな国債を渡すことになります。

国債は個人で持っていることもありますが、会社などの組織でも保有しています。

繰り返しますが、日本の国債は円建てです。個人で持っていて、償還日には現金にして欲しいと言ったら現金を渡せば良いのです。なければ円を刷って渡せば良いのです。

円建てなので、どうにでもなります。いくら刷っても日本は破綻しません。財務省の保証付きです。

 

日本は財政破綻しない

  • 財務省も保証しています。

中小企業診断士の視点:日本国債はデフォルトしない』のブログページでも書きましたが、日本は財政破綻しません。財務省もはっきり「日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。」といっています。

財務省https://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htmより切り抜き

 

国債の金利はほぼ0円です

  • 金利は0円だから安心

「国債の発行残高が膨大になったら国債の利息も膨大になるではないか。国債は借換借換でいっても、その利息(金利)はどうするのだ。ずっと払い続けていかなくてはならないではないか。」と言われそうですが、現在国債の利息はほぼ0円です。

しかも、借換借換でいくので、今後もこの状態が続けば利息円0円の国債にどんどん借り代わっていくわけです。

心配ありません。

 

既に1970年の150倍以上の「借金大国」です

  • 既に借金大国ですが問題ありません。

2018年の政府の債務は1970年の152倍となっています。デフォルトするならとっくにデフォルトしていると私は思っています。

いまのところ日本はデフォルトの心配はありません。問題も発生していません。

 

心配なら日銀に国債を買い取ってもらえばよい

  • 日銀に国債を引き受けてもらう

国債が膨れ上がっているのがどうしても心配なら、日銀に買い取ってもらえば良いと考えます。

それでチャラになります。

と思っていたら、それは法律で禁止されているそうです。

下に貼っておきます。

https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/op/f09.htm/

より

理由は、悪性のインフレーションになるからだそうです。日銀に国債を引き受けてもらうということは、日銀がお金を刷って、買い取るということだからです。

でも、今はデフレです。多少のインフレになったほうが良いのです。

少しづつ、インフレがひどくならない程度に行っていくことはできないのでしょうか。法律の改正が必要ですが、時代が変われば法律も変えていくほうが良いと思います。

 

下の方に「国会の議決を経た金額の範囲内に限って、国による借換えに応じています。」とあるように絶対ダメというわけではないのです。

インフレターゲットを決めて、そこまでいったら引き受けはやめる、というように柔軟に考えたら良いと思います。

 

問題は外国通貨建ての債券で借金をしている場合です

  • 外国通貨建ての債券での借金は危ない

韓国では「サムライ債」といって、日本通貨だてのを債券を発行しています。

なぜ、そんなことをするのかいうと、ウォン建ての債券は人気がなく、金利を高くしても購入する人がいないからです。

サムライ債は人気があり、金利が低くても引き受けてくれる人が多くいるのです。資金調達には非常に良い方法なのです。

 

ですが、問題はあります。韓国は円を刷ることができないからです。(あたりまえですが)

借換できないと、円で返すことになりますが円が準備できないと返すことができません。返せないと困る事態になります。

ギリシアが破綻したのは、ギリシアはユーロ圏で自国建ての国債を発行できなかったからです。ユーロで借金してユーロで返済するようになっていたのです。ギリシアはユーロを刷ることができないので、ユーロを調達できなくなればお手上げだったのです。

 

まとめ

  • 「国の借金」は誰の借金

国の借金は正確には政府の借金です

  • 政府はどうやって借金してるの?

政府は国債を発行してお金を借りています

  • 国債を返すのはどうすればよいの?

円を刷って返せば良いのです。

  • 国債の金利はほぼ0円です

国債の金利はほぼ0円です。金利支払いの心配はありません。

  • 既に1970年の150倍以上の「借金大国」です

既に借金大国ですが問題は生じていません。

  • 心配なら日銀に国債を買い取ってもらえばよい

日銀に国債を引き受けてもらうのもあり

  • 問題は外国通貨建ての債券で借金をしている場合です

本当に危ないのは外国通貨建ての債券を発行しての借金です

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。