付加価値とは何?
中小企業診断士を目指し、経営系関連の本マーケティングなどの本を読んでいるとよく「付加価値」という語句が登場します。
はたして「付加価値」とは何なのでしょうか?
なんとなく価値を付け加えることだろうと、意味や定義を調べることなく読み進んでいってしまうことがあるのですが、ちゃんとした定義はあるのです。
今回は、「付加価値」について書いていきます。
この記事をよむと、「付加価値」についてわかるようになります。
付加価値とは何?
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- この記事は、中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
- 中小企業診断士としての活動歴は10年以上になります。
付加価値の意味
- 企業が生み出す新しい価値
付加価値とは、企業が生産や販売活動を通して生み出す新しい価値のことです。
付加価値は、企業が外部から仕入れた原材料や部品など(外部購入金額あるいは購入価値)に生産加工というプロセスを得て新たに付加した価値を意味します。
付加価値を元にした付加価値分析は企業の経営活動の生産性を測定するのに有効な方法で、経営分析の際にもよく利用されています。
付加価値の計算方法
- 計算方法には加算法と控除法があります
付加価値には人件費、金融費用や減価償却費などの経費と経常利益とを合計して求める加算法と、売上高から外部購入額をマイナスして付加価値を求める控除法の2種類があります。
中小企業庁方式では、控除法の付加価値を加工高とも呼んでいます。
①加算法による付加価値の計算方法例(日銀方式)
付加価値=経常利益+人件費+賃借料+減価償却費+金融費用+租税公課
②控除法による付加価値の計算方法例(中小企業庁方式)
付加価値=売上高-外部購入価値(材料費、買入部品費、外注加工費など)
付加価値計算の主な指標
- 4種類が良く利用されます
付加価値計算の主なものは次の4つです。企業の経営分析に良く使われる指標となっています。
①付加価値率
付加価値率=付加価値額÷売上高
②従業員一人当たり付加価値額
従業員一人当たり付加価値額=付加価値額÷従業員数⇒労働生産性
③総資本投資効率
総資本投資効率=付加価値額÷総資本⇒資本生産性
④労働分配率
労働分配率=人件費÷付加価値額
まとめ
付加価値とは何?
付加価値は企業が生み出す新しい価値のことです。
付加価値の計算方法には加算法と控除法があります
付加価値率、労働生産性、資本生産性、労働分配率などがあります。 |