中小企業診断士の視点:景気が悪くなった時、不況の時やるべきこと

景気が悪くなった時、不況の時やるべきこと

現在、世界的に大変な時です。

今回は2008年のリーマンショックの時より、経済的なダメージも大きくなる確率が高いようです。

リーマンショックは主に金融業界の話で、そのことで多くの店舗が営業を控えるということはなかったし、人々が外出や旅行を控えるということもなかったのです。

ですが、今回は人々の生活行動にも多大な影響を与えていて、当然ビジネスの多くがブレーキをかけられた状態になっています。

でも、そんなときでもやることはあります。

今回は、主に店舗で事業をやっている方向けの話となります。

参考になれば幸いです。

 

景気が悪くなった時、不況の時やるべきこと

記事の内容

  • 固定費削減の努力をする
  • 借入金のある方は、早めに金融機関に相談する
  • お金のかからない販促を考える

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが体験を踏まえて書いています。

固定費削減の努力をする

  • 家賃交渉のチャンスです

不景気なると、売上が減少します。売上向上の努力も必要ですが、不景気や不況そのものは、どうしようもありません。そうなると、費用を削減することが必須となります。

特に、賃貸の店舗で営業をしている場合は、その費用は馬鹿になりません。家賃は売上の大小に関係なく発生する固定費だからです。

まずは、家賃を下げてもらうように大家さんに交渉してみることをお勧めします。

時期が時期ですから、家賃を下げてもらえる可能性は十分あると思われます。

 

KAZUTOYOが中小企業診断士として、経営相談に乗っていて経営が苦しくなっているのに、家賃交渉をしていない事業者さんは結構います。恥ずかしいという思いがあるのでしょうか。

でもそれでつぶれてしまったらどうしようもありません。

交渉してみて、少しでも下がればよいのです。だめでもともとなのです。

とにかく家賃を下げてもらえるように交渉してみることが大切です。今の時期だったら、少しは下がると思います。

 

また、その他、例えば通信費などもNTT、Au、ソフトバンク等のキャリアスマホを使っているのだったら、格安スマホなどもあるのでそちらに乗り換えるも一つの方法です。

また、家賃交渉や通信費の検討等は事業者だけでなく、賃貸物件に住む普通の勤め人でも経費節減策として有効です。

 

借入金のある方は、早めに金融機関に相談する

  • いきなり返済ストップは信用がなくなります

事業者さんは、金融機関から運転資金を借りて経営をしていることが多いですが、業績が悪くなったからといって、突然返済をストップするのはダメです。やってはいけません。

 

返済が難しくなってきたら、まずは取引金融機関に相談するようにしましょう。

時期が時期ですから、よい方法があるかもしれないですし、返済計画の変更にも応じてくれるはずです。

突然、返済ストップは信用を落とすことにもなるので、やめましょう。

 

また、取引金融機関とは日頃からこまめに連絡をとっておくと良いと思います。話がしやすくなります。

 

お金のかからない販促を考える

  • ITを有効活用しましょう

店舗経営だと普通販促というと、新聞の折り込みチラシやタウン誌への広告掲載などが主なところですが、こうした方法はかなりお金がかかります。

KAZUTOYOが昔関わった事業所は、結構ページ数があるタウン誌に広告を掲載していましたが、広告料が高いわりに実利的な効果はあまりないという状況でした。ページ数が多いので、多くの事業者が広告をだしているのです。その結果あまり目立たないということになっていました。

広告費も費用です。

売上の面からも費用をできるだけ抑えたいのであれば、別の方法を考えても良いでしょう。

 

今はITを販促に利用することもできます。

例えば、ユーチューブ動画を販促に使っている中小企業者もあります。ユーチューブは無料だから、うまくいかなくても損することはありません。

ユーチューブ動画に限らずITを使い、コストを抑えた販促の手法を考えてやってみると良いでしょう。

 

まとめ

景気が悪くなった時、不況の時やるべきこと

  • 固定費削減の努力をする

特に家賃交渉のチャンスです

  • 借入金のある方は、早めに金融機関に相談する

いきなり返済ストップは信用がなくなります

  • お金のかからない販促を考える

ITを有効活用しましょう

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。