中小企業診断士になっても勉強しないといけない?
ほっと一息。しばらくは勉強したくない気分かもしれません。
でも、学んでいかないとそれから始まる中小企業診断士の人生は通用しません。
いったん休んでも良いのですが、体も気持ちもリフレッシュできたら、それからまた学びは始まるのです。
中小企業診断士になったからには、一生学びは続きます。
その理由と学ばなくなったらどうなるかについて書いていきます。
Contents
中小企業診断士の学びは一生続くのか?
記事の内容
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この記事は10年以上、ずっと中小企業診断士業を続けてきた経験を元に書いています。
中小企業診断士が一生学び続けないといけない理由
①経営環境は常に変化しているから中小企業診断士も変化を学ぶ必要があります ②学んだことを実践してみる必要もあります。 ③中小企業診断士は中小企業者に教えることが必要です |
①経営環境は常に変化しているから中小企業診断士も変化を学ぶ必要があります
- 中小企業診断士は変化する経営環境について知る必要があります
経営環境や市場環境は常に変化しています。中小企業診断士はその変化を先取りして、今後どうなっていくのかを予測していく必要があります。
環境分析の枠組みとして代表的なものにSWOT分析があります。
企業のSWOT分析をする際、業界特有の環境は尋ねないとわかりませんが、一般的な経営環境については知っている必要があります。
例えば、最近のICTの進化に代表されるような変化です。
今、事業を行おうとしたら、ICTの利用抜きでは成り立ちません。しかも常に進化しています。そのようなことをあらかじめ知っていないと中小企業診断士の仕事は務まりません。
学んでおく必要があるのです。
②学んだことを実践してみる必要もあります。
- 学んだことを確認し、実践してみる必要があります
自分でやってみないと、何事もよくわからないことが多いのです。
SNSでフェイスブックを仕事面で活用している人も多いですが、実際に自分でもやってみないとどのようなことができるのか、わかりません。インスタグラムにしてもそうです。
実際にやって見ない限り、人にアドバイスできるようにはなりません。
実践も学びなのです。
このブログは、ワードプレスを使っていますが、使ってみて(実践してみて)初めてわかることも多いのです。
クライアント先で、「ホームページやブログで情報発信をしましょう。ワードプレスでやるといいですよ。」
となって、もし「じゃあ、ワードプレスの使い方をちょっと教えてください」となった時に、「あ、私はやったことがないからわかりません。」では、説得力がないですし、それでは責任感がないように私は思ってしまいます。
(小規模の中小企業の場合は、情報発信も社長がやるしかない場合が多いのです。ですからこのような話になります。)
学んだことは、自分でもやってみることが必要だと私は思っています。
③中小企業診断士は中小企業者に教えることが必要です
- 教えることができないと中小企業診断士の仕事は務まりません
中小企業診断士が学んで、自分でも実践したことを中小企業の経営者に教えていくことも中小企業診断士の役割です。
山本五十六の言葉に、「やって見せて、言って聞かせて、やらせて見て、ほめてやらねば、人は動かず。」というのがあります。これは部下の教育について述べたものですが、中小企業診断士にもそれはあてはまります。
クライアント先にもそのようにして教えたことを実践してもらうことが多々あります。
人は新しいことはなかなかやりたがらないものです。でも従来のやり方をずっと継続していくだけではジリ貧になるのは明白です。変化に対応するには新しい行動を中小企業者に取ってもらう必要があるのです。
学び続けることができないとどうなるのか
①中小企業診断士として役に立たなくなる ②隠居することになる |
①中小企業診断士として役に立たなくなる
- 学ばない中小企業診断士はやがて役にたたなくなる
環境は常に変化しています。その環境に対応できるように中小企業にアドバイスをしていくのが中小企業診断士の役割です。学ばない中小企業診断士は有効なアドバイスができなくなりますから、役に立たなくなります。
例えば小売業の集客方法についての例です。従来は新聞折り込み広告で集客を行っていました。ただ環境が変化し、新聞をとる人がどんどん減少しています。
新聞の折り込み広告だけでは、多くの集客効果は期待できなくなっているのです。
そんな時に中小企業診断士に相談がきます。
もし、ICT関連が苦手で、ホームページも持っていないような中小企業診断士だとしたら、役に立つアドバイスができるでしょうか。口が上手な中小企業診断士であれば、なんとなくできるかもしれませんが、具体的なやり方などは教えることはできないと思われます。
そんなのは中小企業診断士の役割ではない、中小企業診断士は戦略とか方向性をアドバイス出来ればよい、という方もいるかもしれないですが、それでは実際問題、中小企業の助けにはならないと思います。
集客は、チラシだけでなく、ICT関連も取り組んでいくのが時代の流れとなっています。そのような変化について理解した上で、実践的なやり方を提案できることが中小企業診断士に求められていると考えます。
②隠居することになる
- 役に立たなければ引退・隠居です
中小企業診断士として役に立たないのであれば、引退・隠居するしかありません。
どんな職業でもそうですが、人は誰かの役に立つことでお金をもらって生活できています。個人投資家のような人もいますが、広い意味で考えれば、投資で資本を特定の企業に供給しているということは、その企業の役にたっているということも言えます。役に立っていることには変わりありません。
誰の役にも立たないようであれば、引退・隠居するしかありません。
ただ、芸能人がよく「一人でもファンがいる限り、頑張ります」と言いますが、その芸能人がたった一人のファンでもその人を喜ばすことができるとしたら、人の役にたっているといえます。
人数は関係ありません。少数でも役に立つことができているとしたら、それで良いのです。
動けなくなってもやれることはあります
- IT(ICT)を使えばできることは多々あります
中小企業診断士は実際に自分が動くことで、仕事をしています。基本的に動けなくなったら終わりです。
今でもそうですが、中小企業診断士はクライアント先に行って、社長の相談に乗ったり、アドバイスしたりするのが仕事です。私の事業エリアはほとんど田舎にあり、自動車を使ってクライアント先にいくことがほとんどです。
体が動かなくなり、自動車の運転ができなくなったら、行くことができません。
いままでだったら、そうなったら終了です。
ですが、最近はインターネットを利用したコミュニケーションツールを使って遠方でもコンサルティングができる環境になっています。以前からあるスカイプなどがそうです。
そのようなツールを使えば、体が動かなくなっても活動はできます。このようなブログでの活動、私はまだやっていませんが、動画を利用しての活動も考えられます。
いずれにしても、技術は進化し世の中は変化していきます。
そのような進化や変化に中小企業診断士も適応していけば、隠居・引退の時期は先延ばしできると考えます。
そのためにもずっと学びは必要です。
まとめ
中小企業診断士が一生学び続けないといけない理由
中小企業診断士は変化する経営環境について知っている必要があるからです。
学んだことを確認し、実践してみないと実際にはわからないからです。
教えることができないと中小企業診断士の仕事は務まらないからです。
学び続けることができないとどうなるのか
学ばない中小企業診断士変化する環境の中、有効なアドバイスができなくなるからです。
中小企業診断士と役に立たないのであれば、引退・隠居するしかないからです。
IT(ICT)を使えばできることは多々あるからです。 |