中小企業診断士ってどんな仕事をしてるの?

中小企業診断士って何してるの?

中業企業診断士に魅力を感じている。中小企業診断士の資格をとって独立したいと考えている。でも中小企業診断士には独占業務がないという話を聞いている。

独占できる業務がないのに食べていけるのか不安。

 

実際に中小企業診断士ってどんな仕事をしているのか教えて欲しい。

 

この記事を読むと、中小企業診断士の仕事の内容がわかります。

いろいろなことをしていることがわかります。いろいろことができるのが中小企業診断士の魅力です。

 

中小企業診断士ってどんな仕事をしてるの?

記事の内容

  • 中小企業診断士は国家資格です
  • コンサル的なこと(2つあります) 
  • 計画策定支援(2つあります)
  • 講師の仕事(3つあります)
  • 相談会の相談員
  • 執筆 

 

 実際に私が体験したことを元に書いています。

 

中小企業診断士は国家資格です

前提として、中小企業診断士は国家資格ということがあります。

独占業務は確かにありません。

しかし、例えば公的機関・準公的機関が何か中小企業支援にかかわることをやろうとするときに、まず中小企業診断士の利用を考えることが多いのです。

何の資格もない経営コンサルタントより、国家資格の中小企業診断士を選んだほうが内部の賛同も得られやすいし、多分いろいろな面で都合が良いのでしょう。

 

あとでも出てきますが、例えば、商工会や市などで「創業塾・起業塾」の開催を計画するとします。

特に何もなければ、そのときの講師として、経営に関することは中小企業診断士、税務に関することは税理士に任せようとなるのが一般的なような気がします。業者が売り込みに来て、開催する場合は別ですが。

 

というように、独占業務はないですが、公的機関・準公的機関では中小企業診断士のことは当然知られていて、中小企業の経営支援関連で何かやろうとしたときには、無難な選択として中小企業診断士を利用することが多いのです。

 

実力があれば、そのような機会を生かして次のステップに進むことができます。

(創業塾などの受講生が創業するときに、その時の縁で個別コンサルティング契約に結び付くなど)

 

コンサル案件

 ①各種専門家派遣制度利用のコンサル案件

 ②独自開拓のコンサル案件

①各種専門家派遣制度利用のコンサル案件

中小企業診断士になると、様々な公的機関・準公的機関、民間機関に、専門家として登録するチャンスが巡ってきます。そのような制度があるのです。

これらの制度は、中小企業者が負担0から1万円程度の格安料金で、専門家に相談できる仕組みです。

でもご心配なく、格安でも補助金がでるので、中小企業診断士が損をすることはありません。

 

積極的な中小企業診断士はこのような制度をうまく使って、ビジネスのきっかけを作っています。

 

中小企業を訪問し、何か困っていることを聞き出します。自分は中小企業診断士といって(中小企業診断士の認知度はかなり低い)、国家資格取得者なので、専門家として〇〇に登録されています。

〇〇という制度を使えば、格安で私を使って問題解決できます。使ってみませんか。 というような感じです。

 

②独自開拓のコンサル案件

実力がついてくると、中小企業(大企業でも良いのですが)と個別に契約が取れるようになってきます。

上の各種専門家派遣をきっかけに顧問契約を結ぶこともあるかと思います。

毎月決まった料金をもらうような契約が大半だと思います。

そのような契約を多くとることが長く続けることの基盤となります。 

 

毎月1~2回程度訪問し、コンサルティングを行います。

 

計画策定の支援

 ①経営計画の策定

 ②補助金取得のための書類策定支援

 ①経営計画の策定

 経営計画策定を支援することもあります。

 難易度が高いのは、経営改善計画や再生計画の策定です。

 経営改善計画は、業績があまり良いとは言えない企業に対して金融機関が策定を求めるものです。金融庁がそのような指導を金融機関に対して行っているとのことです。

再生計画は更にひどい状況の会社を立て直す計画です。

両者ともかなり時間がかかります。

 

②補助金取得のための書類策定支援

中小企業者が国や県の補助金を得るために書類策定をする場合があります。

その中には、計画策定もはいってきます。

その書類策定を支援している中小企業診断士もいます。

補助金によっては、1千万円を超えるものもあります

補助金取得のための書類作りは中小企業の社長が1日や2日でちゃちゃっとできるようなものではありません。補助金額が大きいものに関しては、支援する中小企業診断士にもうまみがあるため、関わっている中小企業診断士もいるようです。

 

講師の仕事

 ①セミナー講師

 ②制度セミナーの講師

 ③教育機関の講師

 

①セミナー講師

ある特定のテーマでセミナー講師を行うことがよくあります。

私の場合だと、「創業・起業セミナー」、「BCP策定セミナー」、「ホームページ策定セミナー」 などです。

中小企業支援機関から、このようなテーマでやってくださいと依頼されることも多いです。

中小企業支援機関では、それぞれの中小企業診断士の得意分野は把握していて、テーマに合った中小企業診断士を選んで依頼しているようです。

 

②制度セミナーの講師

国の制度変更・制度新設などに伴って開催されるセミナーです。中小企業診断士が講師を行うケースが多いようです。

最近だと軽減税率に関連するセミナーキャッシュレスに関連するセミナーです。私はどちらの講師も経験しています。

制度セミナーはもともと知識がないことが多く、勉強して望まないといけません。結構大変です。

 

それから、書き忘れていましたが、特別なことがない限り、セミナーで使う資料(私はパワーポイントで作っています)は自分で作ります。

ですから、意外と準備に時間がかかることになります。

たまに、異なる中小企業支援組織から過去にやったテーマのセミナーを依頼されることがあります。その際には以前作った資料の一部は再利用できます。ちょっと時間短縮になります。

 

③講座の講師

中小企業診断士になると、教育機関から講師を依頼されることもあります。

教育機関は公的、民間問わずあります。

私が経験したのは、公的なものでは、職業訓練学校でのマーケティング科目や経営科目に関する講師、民間機関で行なったのは販売士講座の講師、簿記講座の講師などです。

教育機関ではないですが、家電量販店での資格試験対策講座もやったことがあります。

 

相談会の相談員

 商工会や商工会議所、市などでは、時々経営相談会のようなことを行います。その相談員を担当することもあります。

大きな市では、常設している場合もあります。

 

執筆

 本や雑誌への執筆もいろいろ経験してきました。

 これらのことについては、またいつか別の機会に書きたいと思います。

 

以上です。

 

まとめ

中小企業診断士ってどんな仕事をしてるの?

  • コンサル的なこと 
  • 計画策定支援
  • 講師の仕事
  • 相談会の相談員
  • 執筆 

   などいろいろあります。

 

中小企業診断士は経営に関することだったら、なんでもやって良いのです。

中小企業診断士は独占業務こそないですが、回ってくる仕事は結構あると思います。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。