ポケベルのサービスが9月30日で終了
若い世代の方は、ポケベルを知らない方もいるかと思います。
ポケベルは携帯電話が普及するまえに、連絡手段として使われていたのものです。
でもついに、9月30日をもってサービスを終了するとのこです。
KAZUTOYOはそんなサービスはとっくに終了しているものと思っていました。
むしろまだサービスを続けていていたのかとちょっと驚きました。
KAZUTOYOも家電量販店にいたときは、売って(貸与して)いました。ずいぶん昔の話です。
今日は、そんなポケベルの話です。
この記事を読むと、ポケベル(ポペットベル)のことがわかります。
Contents
中小企業診断士の視点:ポケベルのサービスが終了
記事の内容
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この記事は、元家電量販店店員で、ポケットベルも販売していた中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
ポケベルとは
- ポケベルはポケットベルのことで、携帯電話普及前のコミュニケーションツール
ポケベル(ポケットベル)は携帯電話普及前のコミュニケーションツールとして、広く普及していました。
最初はビジネス用として利用されていました。
携帯電話が普及する前は、従業員がいったん会社から出てしまうと、連絡がとれなくなってしまうので連絡手段として使われたのです。
ポケベルには呼び出し番号があって、その呼び出し番号に電話をかけると、ポケベルが鳴り、呼び出し者の電話番号が表示されます。
ポケベルの利用方法
- 外回りの営業社員に持たせて、連絡が取れるようにする。
携帯電話のない時代に、外回りの営業社員などにポケベルを持たせて使うというのが一般的な使い方でした。
外回りの営業社員に連絡を取りたい時には、ポケベルの番号に電話するのです。すると営業社員のポケベルが「ピーピー」と鳴り、ポケベルにかけてきた相手の電話番号が表示されます。
営業社員は、近くの公衆電話等からポケベルに表示されている電話番号に電話をかけなおして連絡を取る、というやり方です。
公衆電話が至る所にあった時代だからできた話です。
女子高生にも普及
- メッセージ送信ができ、流行
ポケベルも進化し、短い数字や、文字も送信することができるようになってきました。
するとその機能を使い、90年代には、「おはよう」を「0840」など、数字のゴロ合わせでメッセージを送ることが流行し、女子高生など若い世代にもポケベルが普及しました。
この使い方は、サービス提供者が意図したものではなく、多分自然に発生した使い方です。
でも、そのおかげで、ポケベル利用のターゲットとして考えていなかった顧客層にも普及することになったのです。
新たな価値が加わり、大ヒット
- ポケベルは相手に気持ちを伝えることができ更に普及
単なる機能としての連絡手段から、友達などにメッセージ(つまり気持ち)を伝えるコミュニケーションツールとしての使い方が加わったのです。
これは、ポケベルに新たな価値を与えることになったと考えられます。それが女子高生に受けてさらに普及したのです。
そしてそれは、もともとサービス提供側では意図していなかったことだと考えられます。おもしろい現象といえるのではないでしょうか。
そして、ポケベル普及のピークは1996年です。契約数が1000万件超えを達成したのです。
ですが、それ以降は携帯電話の普及で利用者は激減していったのです。
ポケベルの歴史
- 1968年~2019年、51年の歴史です
ポケベルは1968年に電電公社(現NTT)が開始しました。意外と昔からあったのです。割り当てられた番号に電話をかけると、「ピーピー」と鳴り、数字や文字が表示されたりしました。
1990年代に入ると、前にも書きましたがポケベルでメッセージを伝えることが流行り、爆発的にヒットし、1996年にピークを迎えます。
その後、携帯電話の普及に伴い、利用者が減少し、ついに2019年9月いっぱいでサービスが終了することになったのです。
最後まで(2019年9月30日)サービスを提供していたのは、東京テレメッセージです。NTTドコモは2007年にサービスを既に終了していました。
東京テレメッセージがサービスを継続していたのは建物内でも電波がさえぎられないことなどから、医療関係の施設などで根強い需要があったからだそうです。
時代と技術の進歩によりポケベルもついに役割を終えたのです。KAZUTOYOも家電量販店にいたときには、展示していたので、なじみ深い商品でした。「さようなら、ポケベルさん」と言いたいと思います。
まとめ
ポケベル(ポケットベル)は携帯電話普及前のコミュニケーションツールとして、広く普及していました。
携帯電話のない時代に、外回りの営業社員などにポケベルを持たせて使うというのが一般的な使い方でした。
メッセージ送信ができ、女子高生にも流行し、普及しました。
友達などにメッセージ(つまり気持ち)を伝えるコミュニケーションツールとしての使い方が加わったのです。
1968年~2019年、51年の歴史です |