中小企業診断士の視点:シャープが白物家電国内生産を終了

ついにシャープが白物家電国内生産を終了

2016年8月にシャープは台湾、鴻海精密工業(ほんはいせいみつこうぎょう)の傘下に入っています。

既に日本の企業とは言えないのですが、過去家電業界で働いていたKAZUTOYOにとってシャープはなじみの深いメーカーでした。

常に画期的な商品を開発し世の中に出していて「目のつけどころがシャープです」というキャッチフレーズはそのとおりだと思っていました。ですが一般的にはなんとなく一流ではなく二流メーカーの印象が持たれていたメーカーで個人的には気の毒に思っていました。

そのシャープですが、ついに白物家電の国内生産を終了するとのニュースが入ってきました。

今日はその件について書きたいと思います。

この記事を読むと、シャープの白物家電の国内生産からの終了のことがわかります。

 

中小企業診断士の視点:シャープが白物家電国内生産を終了

記事の内容

  • シャープ、白物家電国内生産を終了記事の内容

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

 

シャープ、白物家電国内生産を終了記事の内容

  • シャープは9月25日、冷蔵庫を製造していた八尾工場(大阪府八尾市)のラインを停止し、白物家電の国内生産を終了したとのことです。

もともと8月に今年9月までで終了するとしていましたが、計画通りに終了することになったそうです。

シャープの白物家電の国内生産は1956年に始まり、63年経過し、その幕を下ろすことになったのです。

 

八尾工場は1959年に操業を開始し、シャープの白物家電製造の拠点となっていて、エアコンや電子レンジなどが海外生産にシフトしていく中、大型の家電ということもあり、冷蔵庫は輸送費が高く国内生産を継続してきました。

ですが、ついに冷蔵庫の国内生産も終了になったのです。

 

今後、八尾工場は本部機能や研究開発の拠点となるとのことです。

 

ちなみに、同社の液晶テレビを生産していた栃木工場も去年の12月に稼働を終了しています。

 

シャープの2018年3月期の経営成績は黒字になっていて、従来の赤字体質から脱却しつつあるようです。

シャープの画期的商品の思い出

シャープは画期的な商品を生み出してきましたが、KAZUTOYOの記憶に残っている製品を列挙していきます。

 

  • パソコン

シャープのパソコンは有名です。

MZシリーズ、パソコンテレビX1などかなり売れていました。なかでもX68000シリーズはマニア層で非常に人気の高いパソコンでした。

 

  • 電卓・ポケットコンピュータ

電卓やポケットコンピュータも人気がありました。

ポケットコンピュータなどは価格が高くても結構売れていました。一体型になる小型のプロッタプリンタも周辺機器として売られていました。

 

  • ビデオカメラ

液晶ビューカムといって、ビデオカメラに液晶モニターをつけたのは、民生用ではシャープが一番最初だったはずです。画期的な商品でした。

 

  • 両開き冷蔵庫

国内で一般家庭向き両開き冷蔵庫を最初に発売したのは、シャープだったと思います。

当時画期的だと思いました。

 

  • 蓄熱式暖房機

電気ストーブに蓄熱材をいれて、確かその余熱で電源をきっても温風がでるようになっていました。

5万円ぐらいしました。高額だったのですが、おもしろそうだと思って購入しました。

画期的な商品だと思いました。

 

比較的最近でも、ヘルシオシリーズでヘルシオお茶プレッソなど、おもしろそうな商品を開発し、世に出しています。

 

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。