中小企業診断士の視点:情報を隠せない時代、メリット・デメリット

インターネットの進展で情報を隠せない時代、そのメリット・デメリット

インターネットが社会に普及し、情報を隠せない時代になってきました。

世界的・社会的には全体として良いことになってきたと感じます。

その一方デメリットもあります。

 

今回は、情報を隠せない時代におけるメリット・デメリットについて書きたいと思います。

この記事を読むと、情報を隠せない時代のメリット・デメリットについてわかるようになります。

(ただし、中小企業診断士KAZUTOYOの偏見も含まれていると思います。ご了承ください。)

 

中小企業診断士の視点:情報を隠せない時代、メリット・デメリット

記事の内容

  • 情報を隠せない時代のメリット
  • 情報を隠せない時代のデメリット

この記事は中小企業診断士KAZUTOYOの体験をもとに書いています。

 

情報を隠せない時代のメリット

①悪徳商法はやりにくくなる

②良心的な業者はやりやすくなる

③能力がある正直者は成功しやすくなります

①悪徳商法はやりにくくなる

  • 悪事千里を走る

インターネットにより情報は遠くでもすぐに伝わるようになります。「悪事千里を走る」のことわざのように、「悪い行いは、短時間で世間に知れ渡る」傾向はますます顕著になっています。

 

半ば人をだまして、お金を稼ぐように商売はやりにくくなっています。ネットで調べればすぐにわかってしまうからです。

 

誰でもネットを使うようになっている世の中になるにつれ、単純な悪徳商売はやりにくくなくなっていきます。

これは良いことではないでしょうか。

 

②良心的な業者はやりやすくなる

  • 良心的な業者はその評判も早く伝わり、商売もやりやすくなります

インターネットの情報伝達により、良い情報も早く伝わるようになっています。良心的な商売を行っていれば、その情報も早く世間に伝わっていくことになります。

それだけ、商売も早く軌道に乗せることが可能となります。

 

③能力がある正直者は成功しやすくなります

  • 能力があって、正直な人は成功します

結果的に能力があって正直な人は早い段階で正当に評価され、成功しやすくなります。インターネットにより情報の伝達スピードが速くなるので、良いにつけ悪いにつけ情報は早く遠くまで拡散していくからです。

その結果、昔と比べると結果は早く表れるようになります。

能力があって正直に商売をやっている人は、昔とくらべれば情報が早く伝わる分、早く結果がでます。

ただし、能力がないとだめです。あの人は正直でまじめだけど、能力は不足しているという場合、その情報も伝わるからです。

これは、その人にとっては一方では良いことです。向上するきっかけともなるからです。

正直でまじめだけではダメで、向上していくという努力が必要な世の中になっているといえます。

 

情報を隠せない時代のデメリット

①特定の情報を自分だけのものにしておけない

②リスク管理が必要になる

③情報を見極める必要がある

①特定の情報を自分だけのものにしておけない

  • 売れ筋商品の情報も拡散する

例えば、世の中には売れ筋商品があります。その情報も早く伝わっていきます。売れ筋商品を独占的に確保して自分達だけで販売するというやり方は、難しくなっていきます。

昔は、結構そのようなやり方をしていることもありました。

でも今は、売れ筋商品の情報も隠しておけなくなっています。

アマゾンや価格コムを見れば、売れている商品が何かは大体わかります。情報は平等にいきわたっているのです。

 

昔は、それらの情報は力の強い販売力の大きな企業や店が独占していて、力の弱い企業や店は知らなかったのです。

この結果、何もしなくても強者がますます強くなり、弱者はますます弱くなるということになっていました。でもその傾向は徐々に少なくっています。

弱者でも情報をうまくつかんで、うまく対応すれば成功することも可能な世の中になっています。

 

②リスク管理が必要になる

  • 秘密にしておく情報も盗まれる世の中

インターネットの進展で情報が早く遠くまで伝わることにはデメリットもあります。

秘密にしておくべき情報も、いつ漏洩するかもしれないからです。

そのためにはリスク管理が必要になってきます。

 

最近では、中小企業もパソコンで顧客管理や販売管理を行っています。それらの情報は本来外部に漏れたら困るものです。

情報漏洩したらお客様にも多大な迷惑を与えることになります。

 

商売ではありませんが、学校の先生が学生のテストの成績をUSBメモリに入れていて紛失してして騒ぎになったことも何回もありました。

ちょっとしたミスが大きな問題になることもあるのです。

リスク管理の仕組みを作っておく必要があります。

 

③偽りの情報もあふれている

  • 情報の真偽を見極める必要がある

インターネットの普及により、様々な情報が世の中にあふれています。現在流れている情報は玉石混合で全て正しい情報とは到底いえません。偽りの情報も多くあるのです。

昔は情報を得る手段が限られていました。テレビや新聞の情報はほぼ正しいものとされていました。あまり疑うことはなかったのです。

でもインターネットの情報は間違いも多く、特定の情報のみを鵜呑みにはできません。

正しい情報を見極める情報リテラシーの力も必要な時代になっています。

 

まとめ

情報を隠せない時代のメリット

  • 悪徳商法はやりにくくなる

「悪い行いは、短時間で世間に知れ渡る」傾向はますます顕著になるため、悪いことはやりくくなります。

  • 良心的な業者はやりやすくなる

良心的な業者はその評判の早く伝わり、商売もやりやすくなります

  • 能力がある正直者は成功しやすくなります

能力があって正直な人は早い段階で正当に評価され、成功しやすくなります。

 

情報を隠せない時代のデメリット

  • 特定の情報を自分だけのものにしておけない

世の中には売れ筋商品があります。その情報も早く伝わっていきます。売り筋商品を独占的に確保して自分達だけで販売するというやり方は、難しくなっています。

  • リスク管理が必要になる

秘密にしておく情報も盗まれる世の中です。秘密にしておくべき情報も、いつ漏洩するかもしれないのです。そのためにはリスク管理が必要になってきます。

  • 偽りの情報もあふれている

情報の真偽を見極める必要があります。そのためには情報リテラシーの力も必要です。

  

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。