検索サイトに訪れる環境変化
昔、よく使っていた検索サイトをいつのまにか使わなくなっていた、という経験がありませんか。
私は、いつの間にか、Googleを良く使うようになっていて、昔使っていた検索エンジンを使わなくなっていました。
そんなことを考えるきっかけが最近ありました。
今回はそのことについて書いてみたいと思います。
Contents
検索サイトの栄枯盛衰
昔使っていた検索サイトの今 検索サイトの業界はこれからどうなるか? |
昔使っていた検索サイトの今
①昔の検索サイトが気になったきっかけ ②昔の検索サイトはどうなったか? ③昔の検索サイトはこれからどうなるか? |
①昔の検索サイトが気になったきっかけ
- きっかけは客先で、社長にスマホで検索をかけても社のHPが表示されないと言われたこと
昔の検索サイトはどうなったのだろう、と思った理由は、ある会社に訪問した時、社長が言った「俺のスマホで、いつものキーワードで検索をかけても、うちの会社が表示されない」という言葉がきっかけでした。
社長はドコモのスマホを使っていて、検索エンジンももとからインストールされている、ドコモの検索エンジンを使っているようでした。
それで、調べると、ドコモの検索エンジンはgooの検索エンジンシステムを使っていることがわかりました。
gooのトップページを見ると、一番下に『©NTT Resonant Inc.』という記載があり、gooはNTTの傘下になっていることが分かりました。だからNTTのスマホはgooの検索エンジンを使っているのだな、と納得しました。
②昔の検索サイトはどうなったか?
- 昔の検索サイトはまだ生き残っていた
昔の検索サイトが気になったので、私がよく使っていた検索ポータルサイトについて、まだ存在しているのかちょっと調べてみました。
エキサイト・・・健在です。
goo・・・健在です。
インフォシーク・・・健在です。
まだ、生き残っていました。しかし、gooがNTT傘下になっているように、インフォシークは楽天の傘下になっているようです。生き残るためには、いろいろあります。
話は変わりますが、今回gooの検索エンジンで、上の会社のホームページが表示されなったことで、ちょっと違和感を覚えました。この会社はホームぺージを立ち上げて、2年から3年は経ちます。検索にかからないのは変です。しかもグーグルではちゃんと表示しています。
検索エンジンはインターネットの中をクローラーが巡回して、HPなどの情報を集めているということですが、gooのクローラーは機能していないのではないかという疑念がわきました。
③昔の検索サイトはこれからどうなるか?
- 少しずつ撤退していくのでは
昔の検索サイトを使う人は、私のように今後もどんどん少なくなっていくでしょう。利用する人が少なくなっていくと、コストをかけて運営していっても、リターンは少なくなります。
最低限の機能を残して少しずつ撤退していくという方向になっていくと思います。
それを暗示する象徴的なサービスの撤退がgooにありました。
gooでは、優良サイトとして登録する「クロスレコメンドサービス」を本年2月で、終了したと表示しています。
クロスレコメンドとは?
クロスレコメンドは、アクセスアップを支援するNTTコミュニケーションズグループのクロスリスティングが提供する有料のディレクトリ登録審査サービスです。
審査を通過すると、 国内大手ポータルサイトのgoo、OCN、BIGLOBEなどのディレクトリ(カテゴリ検索サービス)に登録されます。
http://www.xlisting.co.jp/Service/Xrecommend/index.html?r=goo より
これって、実質的にこの分野では、もう勝負しません。Googleさんには勝てません。もうGoogleさんにお任せします、ということではないかと考えます。
あなたはどう、思いますか?
検索エンジン(サイト)の業界はこれからどうなるか?
①現在の検索エンジン(サイト)の状況 ②Google for jobsでどうなるか ③Googleがこれからも繁栄していく |
①現在の検索エンジン(サイト)の状況
- Googleの力が大きくなっている
今、検索エンジンのシェアは日本では、Googleが7割程度、Yahoo!が2割程度となっているようです。
残りの1割のうち、半分程度をbingが占め、0.5割をその他いろいろな検索エンジンがひしめき合っている、という状況のようです。
Yahoo!はGoogleの検索エンジンを採用しているので、実質Googleが9割を占めていると言っても良いと思います。
従って、検索エンジン対策は、ほぼGoogleだけを対象に考えていけば良いということになります。
他の検索エンジン対策をやっても、大勢に影響はないからです。
②Google for jobsでどうなるか
- Google for jobsで、求人・求職サービス提供会社に危機
いつまにか、GoogleはGoogle for jobsという取組を行っています。具体的にどういうものかは、見てもらうのが早いかと思います。
Googleの検索窓口に「トラックドライバー 東京」のワードで打ち込むと、私のパソコンでは下のように表示されました。
上2つは、Indeedという会社のサイトが表示されていますが、青の表示の下の部分は Googleが独自に表示しているものです。
Googleは会社のホームページなどから、求人部分だけを集めてまとめて表示しているのです。
これは、今まで上のIndeedのように検索上位に表示させて、求職者と求人をする会社をマッチングさせ、手数料をとるというマッチングビジネスがやりくくなることを意味します。
求職者と求人会社が直に連絡を取り合うようになっていくからです。
流通業では問屋の中抜きということが昔言われましたが、今度は人材サービス業の中抜きが起こってきたということです。
いままでは、企業は人材サービスの会社にお金を払って、人を紹介してもらっていたのが、それがいらなくなります。コストも削減できるということです。
今後インターネットに重きをおいていた人材サービス会社は運営が厳しくなるのが予想されます。
③Googleがこれからも繁栄していく
- 当分はGoogleの天下が続く
私は、当分の間はGoogleの天下が継続すると思っています。Googleのやり方はうまいと思います。
いろいろなサービスを無料で提供して、インターネットの中ではGoogleがあって当然、ないと困る存在になっています。
多くの人が使っているG-mail、ホームページやブログを運営している人なら使っているGoogleアナリティクス、Googleサーチコンソール。
私はあまり使っていませんが、最適なキーワードがわかるキーワードプランナーなど、一部サービス強化したものは有料になりますが、基本的なものは無料で使えます。もはやなくてはならないツールとなっています。
まさに、短期的視点だけでなく、長期的な視点も考えて、「損して得とれ」のビジネスをやっていると思います。
2006年には動画サイトのユーチューブも買収し、自分の傘下に治め、ますます盤石な体制となりつつあります。
当分の間はGoogleの天下が続くのではないでしょうか。
検索エンジンの栄枯盛衰、のまとめ
昔使っていた検索エンジンの今
きっかけは客先で、スマホで検索をかけても当社のHPが表示されないと言われたこと
昔の検索サイトはまだ生き残っていた
少しずつ事業から撤退していくのでは
検索エンジンの業界はこれからどうなるか?
Googleの力が大きくなっている
Google for jobsで、求人・求職サービス提供会社に危機
当分はGoogleの天下が続く |