中小企業診断士の視点:ファミレスが深夜営業から撤退する、もう一つの理由

ファミレスが深夜営業から撤退する、もう一つの理由

テレビを見ていたら、大手ファミリーレストランが深夜営業から撤退するのを話題にしていました。

その理由には、なるほどと思わせるような背景がありました。

今回は、それついての話です。

この記事を読むと、大手ファミリーレストランが深夜営業から撤退する、意外ですがなるほどと納得できる背景があったことがわかります。

中小企業診断士の視点:ファミレスが深夜営業から撤退する、もう一つの理由

記事の内容

  • 店舗が深夜営業から撤退する一般的な理由
  • 深夜のお客が減少したもう一つの背景

この記事は、中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。

店舗が深夜営業から撤退する一般的な理由

人件費が割高

そもそも、店舗の深夜営業では人件費が割高になります。

これは、日本の制度上どうしてもそうなってしまうので、しようがないのです。

経営的に見れば、深夜営業はコストがかかるためそれほど大きな利益は期待できないことになります。

来店者数が少ない

授業員の人件費が多少高くても、来店者数が多ければ経営的には営業していてもメリットがあります。ですが、最近では深夜に営業していても利用者が減少傾向にあるというのです。

経営側から見れば、深夜営業は従業員の人件費が割高で、かつ来店者数も多くないとなれば、あまり商売的にうまみのあるものではないのです。

社会的な雰囲気

  • 深夜営業を否定的に捉える雰囲気

最近では、店舗の深夜営業について否定的な意見も聞かれるようになってきました。

ブラック企業の問題も背景にありました。

24時間営業の代表的な店舗であったコンビニも24時間営業を見直す動きが最近は見られるようになっています。

利用者も、深夜営業しなくても良いと考える人が増えているようです。

社会的に深夜営業に対する人々の考え方が少しずつ変化しているのです。

深夜のお客が減少したもう一つの背景

  • コミュニケーション方法の変化

このことは、テレビを見ていて初めて知りました。ファミレスの深夜の利用者が減少した理由は、実は人々のコミュニケーション方法が変化したことにあったのです。

今まで、深夜にファミレスを利用する人は、食事をとることも目的にあったと思いますが、友人とのコミュニケーションの場としての目的もあったはずです。

その、友人や知り合いとのコミュニケーションの方法が以前とは変化してきているのです。

コミュニ―ションの方法として、SNSを利用するようになったからというのがその理由です。

以前は、友人らとファミレスで食事がてら、しゃべるということでコミュニケーションをとっていたのですが、徐々にSNS利用に変化してきた、ということです。

わざわざ、深夜のファミレスに行く人が少なくなったのです。

若い女性がインタビューに答えていましたが、ファミレスに行くことが以前より少なくなったと言っていました。

このように、ファミレスに集まって会話するというコミュニケーションが、SNSを利用してコミュニケーションをとるという方法に変化しているのです。

こうした変化が背景にあって、ファミレスの深夜利用者が減少したのです。

これを見ていて、なるほどなあー、と思いました。

目に見えないところで、少しずつ人々の生活スタイルが変化しているのだ、と感じました。

おっさんにはわからなかったことです。

まとめ

  • 店舗が深夜営業から撤退する一般的な理由

深夜だと従業員の人件費が割高、そもそも来店者数が少ない、社会的な雰囲気も変化している。

  • 深夜のお客が減少したもう一つの背景

以前は、友人らとファミレスで食事がてらしゃべる、ということでコミュニケーションをとっていたのですが、徐々にSNS利用に変化してきたのです。わざわざ、深夜のファミレスに行く人が少なくなったのです。

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。