プロジェクト・チームとタスク・フォースの違い
経営の勉強をしていると経営組織のところでプロジェクト・チームとタスク・フォースを学びます。
では、プロジェクト・チームとタスク・フォースとはどんな組織なのでしょうか?
そして、両者は似たような意味で使われることが多いのですが、どのような違いがあるのでしょうか?
そんな疑問に答えます。
この記事を読むと、プロジェクト・チームとタスク・フォースについて分かるようになります。そして両者の違いもわかります。
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プロジェクト・チームとタスク・フォースの違い
本記事の内容
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この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
- KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
- 中小企業診断士としての活動歴10年以上の経験があります。
動態的組織に含まれる
- プロジェクト・チームとタスク・フォースは動態的組織です
動態的組織とは、経営組織を環境の変化に柔軟に対応できるように、組織の枠組みを編成し直した組織のことです。
こうすることでメンバーが機動的に行動できるようになるのです。
プロジェクト・チームとタスク・フォースは動態的組織の中に含まれるものです。
動態的組織が必要な理由
通常の組織でも比較的安定した環境のもとでは、何の問題もなく経営目標を達成することができます。
しかし、環境条件が変化すると、上下関係を越えることや部門間の協調が必要なことも起こります。
このような時に、上下関係や部門間の壁を取り払い、伝統的な組織原則の及ばないところで、新しい組織を編成する必要が生じるのです。
プロジェクト・チームとタスク・フォースはその要請に応じた新しい組織というわけです。
プロジェクト・チームとは
- 特定の課題解決のための臨時的な組織
プロジェクト・チームは特定の課題解決を目的に、臨時的に設けられた仕事単位の組織です。
課題が技術的・管理的に複数の部門間に複合的に及んでいて、既存の部門別の組織では対応てきない場合にプロジェクト・チームが作られるのです。
プロジェクト・チームの特徴
プロジェクト・チームには以下のような特徴があります。
- 解決すべき明確な課題がある
- 既存の組織の枠に関係なく、独立した組織として編成される
- メンバーは部門の壁を越えて各部門から集められる
- 日常業務から解放され、課題解決に専念できる
- プロジェクト終了後には、チームは解散され、メンバーは元の所属に復帰する
プロジェクト・チームの問題点
プロジェクト・チームの問題としては、課題解決のために臨時に集まったチームなので各メンバーがチームに対して帰属意識が薄いことが挙げられます。また、既存組織とのコンフリクト(あつれき)も生じることもあります。
プロジェクト・チームの課題解決の成功には、トップ・マネジメントのリーダーシップが不可欠とされています。
タスク・フォースとは
- 臨時的に編成された実行部隊
タスク・フォースは各部門から専門家が集められ、臨時的に編成される実行部隊のことです。
課題に素早く対応し、解決を図ることが目的となります。
もともとは「特別機動部隊」という軍隊用語から来ています。
タスクを遂行した後チームは解散され、メンバーは元の職場に復帰することになります。これはプロジェクト・チームと同様です。
プロジェクト・チームとタスク・フォースとの違い
- タスク・フォースは明確に規定された課題を解決するのが役割
タスク・フォースは、遂行される課題が他の組織で既に調査・検討済みであることが、プロジェクト・チームとの違いです。プロジェクト・チームには課題解決についての道筋を検討することや課題解決の方法ややり方などを検討することも含まれるからです。
ですが、タスク・フォースはすでに道筋や方法は検討済みで、それを実行し成功に導くのがタスク・フォースなのです。
タスク・フォースは実行部隊であり、明確化された課題の解決を任務として実行することが最も重視されます。
まとめ
プロジェクト・チームとタスク・フォースの違い
プロジェクト・チームとタスク・フォースは動態的組織です
特定の課題解決のための臨時的な組織です
臨時的に編成された実行部隊です。
タスク・フォースは明確に規定された課題を解決するのが役割です。 |
プロジェクト・チームって何? タスク・フォースって何? 違いは何?