インストア・マーチャンダイジングとは
店舗の勉強をしていると、インストア・マーチャンダイジングを学びます。
インストアは「店の中」、マーチャンダイジングは「商品化計画」の意味で、合わせると「店の中の商品化計画」になります。
では、インストア・マーチャンダイジングとは具体的に何なのでしょう。
今回は「インストア・マーチャンダイジング」の話です。
この記事を読むと「インストア・マーチャンダイジング」についてわかるようになります。
Contents
インストア・マーチャンダイジングとは
本記事の内容
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- この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが書いています。
- KAZUTOYOは家電量販店店員(サラリーマン)として10年以上の経験があります。
- 中小企業診断士としての活動歴も10年以上です。
インストア・マーチャンダイジングとは
- 店舗の売場生産性向上のために実施される手法
インストア・マーチャンダイジングはISMと略して書かれることもあります。
インストア・マーチャンダイジングは「小売店頭で、市場のニーズやウオンツに合致した商品や商品の品ぞろえを最も効果的で効率的な方法によって、消費者に提示することにより資本と労働の生産性を最大化しようする活動」を意味します。
店舗での売場面積当たり、あるいは従業員一人当たりの生産性を高めるにはどうしたらよいか考えていくことです。インストア・マーチャンダイジングは主にセルフサービスの店舗で使われる購買促進手法といえます。
具体的には効果的な陳列や棚割りを実施することで、上に書いた売り場での生産性を高めるようにしていくのです。
インストア・マーチャンダイジングは消費者ニーズの多様化・高度化に伴う新製品開発の増加を背景として生まれた、消費者への訴求効果を高める売上向上策の一つと考えられます。
インストア・マーチャンダイジングの具体例
インストア・マーチャンダイジングの具体的な手法は以下のようになります。
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①フロアのレイアウト計画
店舗のスペース・マネジメントの基本は、在庫高とスペースを売上高に比例させることです。
また、消費者の生活シーンや利用シーンを反映した創造的なマーチャンダイジンを行うことも重要となります。
例えばキャンプ用品売り場だったら、テントを組み立て、室内にランタンやキャンプグッツなどをうまく配置して、思わず購入したくなるようにするのです。
このような取組で潜在需要を顕在化させることも可能となります。
②テーマ企画
ゴンドラと呼ばれる陳列台の両サイドをエンドといいますが、そこにテーマに沿ってお客様を引き付けるような展示・陳列をおこなって売上を向上させる取組をおこないます。
また、ショーウインドの展示・陳列もテーマに沿って時々変えていって、店の鮮度を保つようにしていきます。
③棚割計画(プラノグラム)
棚割計画のことをプラノグラムといいますが、売上効率を向上させるために最適な棚割計画を作ります。
ポイントは次のようになります。
- 顧客を引きつける商品(マグネットといいます)の効果的な配置
- 関連商品の品ぞろえ
- 関連・類似商品のカテゴリー化、グループ化
- 顧客が比較購買しやすい陳列
- ゴンドラ陳列台のエンド陳列の工夫
等です。
インストア・マーチャンダイジングはそれだけで一冊の本があるほど奥が深い考え方です。次のような本もアマゾンで販売しています。深く勉強したい方は読んでみると良いでしょう。
まとめ
インストア・マーチャンダイジングとは
店舗の売場生産性向上のために実施される手法
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