ビジネスの繁栄は仕組み作りが大切
儲かっている企業は、儲かる仕組みがちゃんと構築できています。
でも仕組みがあっても儲かっていない企業が多いのも事実です。
同じように仕組みがあっても、儲かっている企業とそうでない企業の違いは「顧客」の視点だと考えています。
「顧客」のことをよく考えた「仕組み」なのか、「顧客」のことをあまり考えていない「仕組み」なのかによって、差が生まれていると考えています。
今回は、私もよく利用しているアマゾンと他の企業を例にとり「、顧客視点の仕組み作り」について考えていきます。
Contents
中小企業診断士の視点:ビジネスの繁栄は顧客視点の仕組み作りがポイント
記事の内容
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この記事は販売士1級を持っている中小企業診断士が書いています。
アマゾンの仕組みを顧客視点のマーケティング4Pで考える
①製品戦略(プロダクト戦略・品揃え戦略) ②価格戦略(プライス戦略) ③流通戦略(プレイス戦略) ④プロモーション戦略 |
①製品戦略(プロダクト戦略・品揃え戦略)
- ロングテールな品揃えは顧客の視点
アマゾンはありとあらゆるものを品揃えしています。
アマゾンにはなんでもある、といった感じです。顧客にとっては大変ありがたい存在です。アマゾンには様々な業者も出品しているのでそれも影響しています。
先日家具用の特殊なちょうつがいを探していたのですが、同等のものがアマゾンにあり、無事購入できました。アマゾンに出品している業者からの購入ですが。
また、私は、昔の洋楽ロックのCDなども時々買います。CDショップにはほぼ置いていないものです。
でもアマゾンにはあります。(例:デイブ・メイスン、シン・リジィなど)
このような、ロングテールの品揃えも顧客にとっては嬉しいものです。
②価格戦略(プライス戦略)
- 一番安いわけではない
アマゾンで家電やパソコン関連商品なども購入しますが、一番安いわけではありません。価格ドットコムで見るともっと安いショップもあります。
私は高額のものだと安いショップで購入することもありますが、数千円程度のもので、価格差が許容範囲だったらアマゾンでの購入を選択します。
購入には、クレジット決済を利用していますが、アマゾンにはカード情報を登録しているので決済手続きが楽だからです。
また、ずっと利用しているので、信用していますし、アマゾンプライム会員になっているので、配達日時を指定できることも理由としてあります。
また、私はサプリメント類も定期購入しています。多少の不満もありますが、自動的に送ってくれるし定期購入割引もあるからです。これもありがたいと思っています。
③流通戦略(プレイス戦略)
- 配達が早く、日時指定もできます
アマゾンは配達も早く、私の場合アマゾンプライム会員になっているので、配達日時を指定できることもありがたいことです。顧客の視点に立っているといえます。
価格が安いものでも相手のことを気にせず送ってもらうことができ、ありがたいと思っています。
④プロモーション戦略
- タイムセールやプライムデー等プロモーションもよく考えられている
アマゾンは平日でもタイムセールをやっていて、その時に購入するとお買い得になります。
また、プライム会員限定になりますがプライムデーもあり、このときはかなりお得な買い物ができるようになります。
お客を楽しませつつ、購入させる仕組みをうまく作っていると思います。
購入商品の関連情報がメールされてきます
例えば、プリンターのインクやプリンター本体を購入すると、12月頃になるとインクを購入しませんか、というメールがアマゾンから送付されてきます。年賀状をプリンターで印刷することを想定しているからでしょう。
インク購入を忘れていることもあり、思い出させてくれるきっかけになっています。
サーバがダウンしない
これは間違っているかもしれないですが、私はアマゾンのサーバがダウンして購入できなかったという経験をしたことがありません。
あれだけの規模でやっているのに、これは驚異的なことだと思ってしまいます。
お客の利便性を考えている証拠だと勝手に思っています。
他の企業の場合
サーバを止めて利用できなくさせている企業
- ATMが止まる
ある銀行では、コンピュータシステム移行のためATMの利用ができなくなることがありました。4日ほどATMが利用できなくなったとのことです。
システムのことはよくわかりませんが、銀行のATMはアマゾンのシステムよりもどう考えても複雑とは思えません。やっているのはお金のやり取りだけです。
しかもATMはアマゾンなどのネットショップとは異なり、一般の家庭にはありません。誰もがアクセスできるものでもないのです。アクセス数もアマゾンと比べれば少ないはずです。
なのに、どうして4日間も止まってしまうのだろうと思いました。
自分たちの都合で考え、お客(利用者)の視点では考えていないからだと思ってしまいます。
違法なことをしていた企業
- 違法融資をしていた金融機関
シェアハウス関連で違法の融資をして、問題になった金融機関がありました。
もはや言うことはないですね。
人をだまして融資していたのですから、顧客の視点は0です。
アマゾンでも人によっては嫌な思いした人もいるでしょうし、いろいろ問題はあると思います。でもだまして売るということは少なくともやっていないと考えます。もし、そのような出品者がいたら排除するようになっているはずです。(全くないとは言いません。例えば日本では電波関連商品の場合、技適マークないと使うのは違法の場合があります。でも外国のもので技適マークないと日本で使えない商品が、日本で売られていることも結構あります。)
まとめ
ビジネスの繁栄は顧客視点の仕組み作り
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