中小企業診断士の視点:やる気のある中小企業はうまく制度を利用する

二極化する中小企業

最近、中小企業も二極化してきたな、と思うことがありました。

やる気のある中小企業はチャレンジ精神たくましく、いろいろなことに挑戦していきます。

一方、そうでない中小企業は、変化する時代についていけず青色吐息といった感じです。

 

特に思うのは、やる気のある中小企業は国の制度などについてもいろいろ関心をもち、チャレンジできることはチャレンジしようと、そのためのアドバイスを欲しがったりします。

 

きょうはそんな中小企業の話です。

 

この記事を読むと、国は中小企業のために様々な制度を用意していて、積極的でやる気のある中小企業はそれらをうまく利用していること、最終的には得をしていることがわかります。

 

中小企業診断士の視点:やる気のある中小企業はうまく制度を利用する

記事の内容

  • 中小企業を支援する様々な制度があります
  • やる気のある中小企業は制度をうまく利用しています
  • やる気のある中小企業は最終的にはかなり得をしています。

この記事は中小企業診断士のKAZUTOYOが体験したことを基に書いています。

 

中小企業を支援する様々な制度があります

  • 知らないと損をする制度もあります

国には、中小企業を支援する様々な制度があります。本当に知らないと損をする制度も多いのです。

国の制度は管轄する省庁がさまざまな形で実施しています。

中小企業診断士は経済産業省が管轄しているので、KAZUTOYOが直接かかわるのは経済産業省が実施している制度です。社労士を管轄している厚生労働省でも中小企業支援制度があります。これらについては社労士が詳しいはずです。

制度にはいろいろなものがあります。

これから書くのは経済産業省が管轄している制度の一部です。

 

  • 経営革新計画

例えば.「経営革新計画」というのを聞いたことがあると思いますが、今はどうか知りませんが、以前は中小企業の「経営革新計画」の策定を中小企業診断士がよく支援していました。

 

「経営革新計画」を策定すると、融資面で有利になったり、「経営革新計画」策定企業として新聞に企業名がでるなどのメリットがあったのです。

企業のPR材料や箔漬けになったわけです。

 

  • 事業継続力強化計画

また、「中小企業診断士の視点:事業継続力強化計画とは」のブログページにも書きましたが、最近では「事業継続力強化計画」を作る支援事業も経済産業省で実施しています。

このような制度に中小企業がチャレンジすると、中小企業に必ず何か見返りがあるのです。「事業継続力強化計画」が認定されると、企業には次のような特典が与えられるのです。

  1.    認定企業は「認定ロゴマーク」が使用できます。
  2.     防災・減災設備の税制優遇措置が受けられます。
  3.     ものづくり補助金の優先採択が受けられます
  4.     信用保証枠の限度額が拡大されます。
  5.     日本政策金融公庫の低利融資制度を利用できます。

などです。このようなメリットに魅力を感じて、挑戦する企業も多いのです。

 

やる気のある中小企業は制度をうまく利用しています

  • やる気のある企業は情報収集もうまい

やる気のある企業は、自分の会社・企業にとって役にたち得するような情報を探しています。国の様々な制度もその役に立つ情報の中に入っています。

やる気のある企業は、うまくその情報をつかんで、得になることはには挑戦しているのです。

以前の話ですが、例えば「経営革新計画」策定に挑戦したいのであれば、地元の商工会などにいって「経営革新計画を策定したいので支援してください」といえば、地元の商工会は喜んで支援してくれたのです。

 

「経営革新計画」が出始めのころは、商工会や商工会議所ではノルマがあって、その件数の達成がなかば強制されていた部分があったようです。中小企業支援機関は「経営革新計画」を策定する中小企業を探していたのです。そんな時に「経営革新計画」策定をしたいので支援してください、と頼めば渡りに船とばかりに喜んで計画策定を支援してくれたのです。

 

「経営革新計画」自体は策定しても、補助金がでるわけではなかったのですが、融資面で有利な面があり、また企業にとってPR材料や箔漬けになり、信頼性が高まるなどのメリットがあったのです。

 

最終的にはかなり得をしています。

  • 制度を利用すると得します

経済産業省では、中小企業むけの補助金制度もあります。補助金額も高額(1000万円以上)なものもあるのです。

 

中小企業であれば、補助金申請をすることはできますが、競争率は高くなります。申請すればだれでも通るものではいのです

 

その際に、過去に例えば、「経営革新計画」を策定し認められていたとします。すると補助金申請の加点になることもあるのです。

前に書いた「事業継続力強化計画」にはメリットとして認定企業には「ものづくり補助金の優先採択が受けられます」と書いてあります。

「ものづくり補助金」の補助上限額は1千万円ということですから、最高額で申請が通れば1千万円もらえるのです。

お得だと思いませんか。

「ものづくり補助金」の採択率は3割から4割程度だそうですから、やって見る価値はあるのです。

あらかじめ「事業継続力強化計画」で優先採択権を得ておけば、もらえる可能性は更に高くなります。

 

このように、やる気があり、かしこい中小企業は国の制度をうまく利用し、最終的にかなり得をすることになります。まさに知らないと損をする世界だと思いませんか?

 

まとめ

  • 中小企業を支援する様々な制度があります

国には、中小企業を支援する様々な制度があります。本当に知らないと損をする制度も多いのです。

 

  • やる気のある中小企業は制度をうまく利用しています

やる気のある企業は、自分の会社・企業にとって役にたち得するような情報を探しています。国の様々な制度もその役に立つ情報の中に入っています。そして制度を賢く利用しています。

 

  • やる気のある中小企業は最終的にはかなり得をしています

経済産業省では、中小企業むけの補助金制度もあります。補助金額も高額(1000万円以上)なものもあるのです。やる気のある中小企業は1000万円もらっています。

  

ABOUTこの記事をかいた人

中高年のフリーランスの中小企業診断士です。独立する前は家電量販店の店員をやってました。1970年代から1980年代の洋楽・ロック等をよく聴いています。